それではそろそろまとめということで、佐藤選手の趣味・嗜好のお話から、本職の方に話題を移したいと思います。まずは佐藤選手個人のことと言うよりか、パンクラスという団体自体のこと、また、佐藤選手が所属するパンクラスismについてのお話をうかがいたいのですが、現在のパンクラスマットを佐藤選手はどうご覧になってますか?
佐藤光留:どうでしょう? でも、確実にファンの方たちが変わってきてますよね。ファン有りきの商売だと思うんですけど、ファンの方たちが変わってきてる中で、僕はそれにはなびかない(笑)。これからも「本当にあいつの試合は俺たちが望んでいる高度な技の仕掛けあいじゃないぜ」って思ってる方たちにとっては、トイレ休憩ということで(笑)。

佐藤選手が憧れた頃のパンクラスっていつ頃のパンクラスですか?
佐藤光留:入門してからですね。それまではただ美濃輪さんのファンだったんですよ。しかも、パンクラスに入ってからの美濃輪さんじゃなくて、純プロレスのリングに上がってる美濃輪さんの体と、掌底とキックと関節技のスタイルを見てのファンでしたから。で、パンクラスに入門して、鈴木さんとか、國奥さんとか、稲垣さん、伊藤さんとかっていう、まぁ、旧横浜道場ですけど、そういう方たちに触れて、そこでやっぱり考え方が変わりましたよね。生きてく上でも、人生の中でも。まぁ、基本的な部分はあんまり変わってないですけど・・・。だからやっぱり入門してからですね、意外と。

もう入門してから4年?ですか。
佐藤光留:もう、4年が終わりますよ。1999年6月入門ですからね。もちろん入門前からパンクラスってすごい好きだったんですけど、入ってからは更に・・・ですね。

では、佐藤選手が入門した4年近く前のパンクラスと、今のパンクラスの風景って全く違うと思うんですけど、その変化っていうのを、佐藤選手はどう受け止めてますか?
佐藤光留:いやぁ〜、でもそんなもん、他の団体でもそうじゃないですか? だからパンクラスだってそういうのは当然あると思うし。パンクラスのリングって、すごい変わってるとは思うんですよね、今でも。ホントにライガー選手が出たり・・・。DEEPさんより自由なリングだと思いますね。だから、そこを支配している何かがきっと気になって、みんな仕方がないんですよ。それがこの間の郷野選手のアレだったりとか。その支配しているのを、何とかしようとしてるんじゃないかって見えたのが、僕、鈴木さんとライガー選手の試合だったと思うんです。僕の中でですよ。それが答えだって言うんじゃなくて、そういうのが僕の中にあったし。僕がリングに上がっても、「何だろう? このリングの上を支配してるのは」っていっつも感じますからね。心の中で。思い出したら感じますね。それは今も昔も変わんないですけど。あまりパンクラスを好きじゃない時期もあったんですけど、ず〜っと見てきた僕が思ってるのはそういうことですね。それは他の団体さんにはないです。不思議ですよね。最初、嫌いだったんですから(笑)。

パンクラスは最初嫌いだった?
佐藤光留:僕、とにかく週刊誌(プロレス専門誌)を見て、名前の横に、エスケープのEと、ダウンのDですね、それが書いてあって、ジャーマンと関節技だけで試合してるプロレスっていうのは、すごい苦手だったんですよ。しかも、普通そういうのって小中学校で終わるのに、高校の半ばまで(笑)。飛び技とか、ルチャ・リブレの連続写真とかに燃えてる人だったんですね(笑)。そうだったから、わかんなかったんですよ、全然。だから、近藤さんがバァーッって出てきた時も全然知らなかったし。一応、インプットはしてたんですけど、平成維新軍のTシャツを着て街を出歩いてましたからね(笑)。破壊王Tシャツを着て、合宿先で「あいつは危ないヤツだ」って言われてましたからね、高校の時も(笑)。いろいろありますよ、僕。『週刊プロレス』誌に3回顔を出してますからね。そのうち2回は名前付きで出てますから。選手と一緒に写っている写真で。佐々木健介選手と写真を撮って、『週プロ』誌に載ってますからね。近藤さんが表紙のヤツ(1997年8月5日号/No.805)。(ジェイソン・)ゴドシー選手に負けた時(1997年7月・後楽園ホール)の。あの時のに出てるんですよ、僕。だから、近藤さんが表紙のが家に10冊ぐらいあるんですよ(笑)。

ホント好きなんですね・・・(笑)。では、パンクラス全体のことに関して、今お聞きしたのですが、次はismについて。現状のパンクラスismを佐藤選手はどうご覧になっているのか?
佐藤光留:ん〜、本当にいつも思うのは、ここが踏ん張り所っていうところの連続なんですよ。ず〜っと。常に変わりますし。仕組みが。ホント、ちゃんこ番の仕組みから、非常にビジネスライクな話まで(笑)。常に変わってきてて、本当に激動ですよね。あんまりこういう考え方は好きじゃないんですけど、ホント40歳ぐらいの自分が、今頃のことを思い返すじゃないですか。そういう気分にフッと陥った時に、「あ〜、オレは何て、トンでもないし、無茶苦茶だし、だけどホントに好きだし素晴らしいところにいたんだろう」って思いますね。だから僕からパンクラスismっていうのは、剥がれないですね。その所属の名前がどうとかこうとかじゃなくて、背中とか腕にかさぶたのようにバーッって付いてるんですよね。絶対剥がれないですよね。剥がしたいとも思わないですけど。

わかりました。佐藤選手らしい、良いお話をありがとうございました。それでは本当に本当にこれが最後ですが、ここまでご覧いただいて、このフィナーレに辿り着いたパソコン画面の向こう側にいる皆さんへのメッセージをお願いします。
佐藤光留:あの〜、本当はもう2時間分あるから、興味がある人はEメールのアドレスをどんどん変えて、いろんな人からさもメールが来てるようにして、『格闘魂』に「佐藤光留のちゃんこ番長日記を出せ!」ってリクエストして下さい(笑)。

でも、これ、ホームページの方でupしますからね(笑)。『格闘魂』の方じゃないですよ。
佐藤光留:ホームページの方はね、僕、出番少ないんですよね。勝ってないから(笑)。まぁ、次は3年後ぐらいかな? これに出るのは(笑)。新しい選手も入ってくるだろうし、今でも20選手以上いるから。

この『Monthly interview』って、マニアックなインタビューなんですよ(笑)。
佐藤光留:超マニアックな人しか全部は読めないでしょう(笑)。だったら意外と早いかもな、サイクルが。

この『Monthly Interview』を置いてあるところが、『core pancrase』ですからね。
佐藤光留:でも、『core』って“核”ですからね。良いのかオレ、パンクラスの核で。こんなヤツが核のパンクラスって・・・(笑)。