第1試合 日本 vs 韓国・国際戦69kg契約 3R
伊藤崇文
(パンクラスism/キックデビュー戦)
ジョン・ジュンヒョク
(韓国)
■ 伊藤崇文:68.8kg セコンド:中島貴志(AJジム・チーフトレーナー)、江口真吾選手(AJジム)、割澤誠選手(AJジム)
■ ジョン・ジュンヒョク:68.1kg


『ALL JAPAN KICKBOXING 2005〜NEVER GIVE UP〜』
■ 4月17日(日)東京・後楽園ホール
■ ホームページ:http://www.aj-kick.com








デビュー戦はいかがでしたか?
伊藤崇文:まぁ、勝ったから良いんですけど・・・ん〜、憶えてるんですよ。全部。ノックダウンのことも(※1ラウンドに伊藤選手とジョン・ジュンヒョク選手の両者が打ち合いの中で同時にダウン)。でも、まだ全然総合と違って・・・。総合の時も、パンクラスの時も焦る事があるんですけど、何て言うんですかね・・・上は上、下は下の攻撃になっちゃいましたね。蹴りがやっぱりどうしてもまだ・・・すごい練習させてもらってるんですけどね。AJジムの方で(苦笑)。それが試合で出ないって事は、まだなんでしょうね。パンチが、手の方がやっぱり出ますね。最後は全部、強弱がついてないのが自分でもわかってるんですけどね。習い始めた頃は全然それも気付かずに、プロテストの時もそうやって打ってたんですけど、今は「ちょっとこれ、今力入ってるな」っていうのがわかってるので。あの〜、どう比べてもらっても・・・デビュー戦のこれが、今の僕の多分実力、多分じゃなくて絶対に僕の実力なので、必ずキックでも上に行きます。デビュー戦だから許してくれるだろうって言う甘い考えは、僕はパンクラスで10年やってきているので全然ないですね。ダブルノックダウンは、まぁ、沸いたからOKなんですけど(苦笑)、そんなので僕は沸かせたいんじゃなくて・・・。

緊張していたという事ですか?
伊藤崇文:もう、全然緊張してましたね。スタミナの面では全然問題なかったですけど。ラッシュはずっとかかってたと思いますけど、ただずっとラッシュって言う試合を僕はしたくないので。もっと冷静に見て、ポ〜ンッて一発で仕留めるとか、そういう強い何かが一個欲しいですね。今日は多分、手の方がすごい出たと思うんですけど・・・倒してないじゃないですか。レフェリーが止めてくれましたよね。パンクラスと自分とAJジム、良い環境で練習が出来てますね。もっと強くなれそうな気がします。まぁ、流れを止めたくないですからね。先週は大石(幸史)が良い勝ち方をしたので。で、今日は僕、そして来週は近藤有己、再来週はうちの横浜文体なので。結果的に全部パンクラスが勝って、春のパンクラス祭りにしたいなと。何か、今の自分自身に「ざまぁみろ!」って言いたいから、まだこれくらいじゃ終われないですね。

キックでの最終的な目標は?
伊藤崇文:今はキックのベルトどうこうって言うより、きっちりとした技術を出せるようにしたいですね。冷静に。去年のプロテストの時よりかも、今日はまだ少しは冷静に闘えた、相手のどこが空いてるか、ガードが下がってるかっていうのは見えたし。あと、蹴りが出せたっていうのも、僕の中では今日の良かった事だと思うので。笑いが起こるような試合には僕はしたくないので。「ウォーッ!」って言う戦慄のような、それが僕はプロだと思うし、プロレスラーだと思うし。10年目のデビューでちょうど良い・・・良い時に僕は何かに巡り合えてるので。例えば僕が30歳の時にトーナメント(※2002年、初代ウェルター級王者決定トーナメント)があって、それはその前にケガをしてモチベーションが減ってた時で。だから恵まれてるのでそれを活かすべきですね。結果的に。その辺は自分でもセンスあるなって思うので、後は答えを出すだけって言う。今後も平行してキックをやっていきたいですね。面白い。すごく。

総合とは違った面白さですか?
伊藤崇文:他団体に上がるっていうのは面白いですね。よく、うちのベルトを獲った選手が、どっかの団体の選手と試合したいとかそういうのじゃなくて、僕はちゃんとここでこうやりたいって言う目標があってやってる。自分自身の気持ちとして。まぁ、僕の(パンクラスの)階級のチャンピオン、次タイトルマッチをやる人なんですけどね。もうちょい言わせてもらえれば、僕がノックアウトしてやりたいなって。まぁ、ベルト失くしてよその団体でも相手にされないように、僕が丸腰にしてやります。パンクラスとキックの両方で、伊藤崇文を表現していきます。プロレスをやっていこうと思います。

今後は総合とキックをどれぐらいのペースでやっていこうと思っていますか?
伊藤崇文:ん〜、はっきりとはまだ決めてないですけどね。もうちょっとキックで試合するのも良いかなって思いますし、もうちょっと練習量を増やした方が良いかなとも思いますし。ちょっと一旦落ち着いたところで考えたいですね。今日の試合のビデオも見て。

次がパンクラスかキックかって言うのも・・・。
伊藤崇文:決まってないですね。別に、いつでも僕は良いですね。中島先生(※中島貴志氏/AJジム・チーフトレーナー)に「次が勝負だから」って言われましたし(苦笑)。今日はデビュー戦だから○(まる)をもらっただけで。僕はもう10年パンクラスをやってますから(笑)。

今後体重はどうしますか? 一回パンクラス用に戻すのか? それともこのまま今の体重をキープするのか?
伊藤崇文:ん〜、とりあえず今日は食べて(笑)。でも、69kgって、僕がパンクラスに入門したぐらいかな。テストに合格した時が68とか69kgぐらいで。デビューした時はもうちょっとありましたけど。だからちょうど10年目にそこに帰ってきた気がして、それも良かったですね。何か昭和っぽい雰囲気じゃないですか。キックボクシングって。そういうのが好きですね。それがキックを始めた理由ではないですけど、でも、何回か会場に来るうちに、そういう昭和臭さっていうのが、今はなかなかないじゃないですか。うちのリングにもないですからね。それを『全日本キック』さんが良いと思ってるのか悪いと思ってるのかはわからないですけど、僕にとっては心地の良い昭和の場所なんで、これからもどんどん上がっていきたいです。

今日、リングに上がった時に、デビュー戦という感じはありました?
伊藤崇文:デビュー戦でしたね。10年前の。リングが違うからこそ、余計デビュー戦と言うのを感じたんだと思います。パンクラスでデビューした時は、わかってても試合でリングに上がる事自体が初めてで、今日はキックの試合が初めてだったので、だからデビュー戦という感覚がすごくありましたね。周りは僕が10年のキャリアを積んでるって見てたと思いますけど、僕の気持ちの中ではそういう風に思いました。試合前にリングチェックをした時に、「あぁ、今日はここで闘うんだな」って、10年前を思い出しましたね。すごい新鮮でした。まだすごいドキドキしてて。楽しかったですね。ひょっとしたら試合に負けたとしても、「楽しい」って出てるくらいのものかも知れない。まぁ、勝ったからこんな事言ってるかも知れないですけど(笑)。でも、楽しめないと練習もしたくなくなるし。楽しい中に苦しさがないと酔えないじゃないですか。やっぱり自分に。だからドンドン強くなりたいですね。キックを利用して。グローブの感触もすごく良かったし。バンテージもいつもより多めに巻いてもらって。まぁ、普通のプロレスのタイツで出るだろうなって思ってた人も多かったと思いますけど、それはこれまで誰かがやってきてる事なので、僕はやめました。でも、そんな形より、僕は実力とか技術とかでプロレスの強さとか、僕自身が強くなってるのを示したい時なので、早く上にいきたいですね。強くなりたいです。ドンドン。それしか考えてないですね。その時間だけで今生きてるようなものなんで。10年前より今の方が面白い(笑)。毎年面白くなってきてます。

今日のキックの試合でも「勝つ!パンクラス」を意識していました?
伊藤崇文:もちろんです。僕はフリーの選手じゃないし、『全日本キック』のAJジムさんにお世話になってると言えども、やっぱりお客さんの僕を見る目は間違いなくパンクラスですからね。僕が負けたらパンクラスが負けたっていう風にしか見ないんじゃないですか? だから間違いなく僕はそれを背負って出てます。まぁ、当然AJジムさんにもお世話になってるので、それで僕が負けたらっていうのもありますけど。やっぱりみんなに恥をかかせたくないし。それに僕は強くなりたいし、上に行きたいし。自分の事ですから。





伊藤選手の試合の感想をお願いします。
中島貴志:とりあえずホッとしてます(笑)。

今日の試合ではどのような作戦を立てていたのでしょうか?
中島貴志:まぁ、相手がどんな選手かわからなかったので、作戦も何もないって言うのが正直なところですよね。でも、相手が右利きで、伊藤さんはサウスポーじゃないですか。そのサウスポーの利点を活しきれてなかったなって。

今日の試合をご覧になって、今後の課題と言うのはどのような点になりますか?
中島貴志:やっぱり基本的に顎が上がってしまうのと、パンチの時にはパンチしか出なかったって言う。コンビネーションが出来なかったですね。パンチから蹴り、蹴りからパンチと言うような。

今日の試合に点数を付けるとしたら何点でしょうか?
中島貴志:点数ですか? 難しいですね(苦笑)。まぁ、僕的には、デビュー戦としては今日はOKだったと思うんですよね。でも、いつもうちの選手には言うんですけど、「2戦目からが本当の試合だ」って。2戦目からが本当のプロの試合ですよね。デビュー戦って言うのは、ホント訳がわからないままやってしまうので。だからある程度プロのリングがどういうものかがわかってからやる2戦目が、本当の試合だと思いますけどね。

その2戦目に向けて、今後はどのような点を重点的に練習していこうとお考えですか?
中島貴志:そうですね・・・やっぱり打ち合いの中でも、相手の攻撃を避けなければいけないんですよ。試合の中でダブルノックダウンになったのは、正面から振り回しているのが、お互いに当たってしまったっていう感じなので。そういう打ち合いの中でも頭を振るなりしないと。今日はただ振り回すだけのパンチになってしまったので、その点を今後は・・・。あと、膝蹴りの時も、組んで慌てて膝を出してたので。当たりましたけど、その一発で倒せないような、腰が入ってない膝蹴りだったので。やっぱり崩してから強い膝を入れるって言う。何で首相撲をやるかと言うと、膝蹴りを入れるために崩すんですよね。その辺が今日は中途半端で、慌ててバタバタしちゃってたので、それがちょっともったいなかったなって。

では、試合を終えた伊藤選手に何かコメントをいただくとすれば、どのような事になりますか?
中島貴志:さっき本人にも言ったんですけど、2戦目からが本当のプロの試合ですから。まぁ、今日は喜んで良いと思いますけど、明日から今日の試合の反省をして、それで2戦目に臨んで欲しいですね。



伊藤崇文選手からファンの皆さんへ
今日、伊藤崇文はノックアウト勝ちしました。これからも伊藤崇文は強くなるのでよろしくお願いします。




ジョン・ジュンヒョク Jung Joon Hyuk
■ 所属 :韓国・正武(チョンム)ジム
■ 生年月日:1981年3月9日(24歳)
■ 出身地:韓国・ソウル
■ 身長 :168cm
■ 戦績 :2戦2勝(1KO)
格闘技ブームに沸く韓国から初来日する新鋭キックボクサー。昨年6月に、韓国キックの老舗・正武ジムに入門。半年みっちりトレーニングを積み、今年1月にプロデビュー。パンチの連打で2RKO勝利を飾る。その後、2月にも試合を行い判定で勝利。めきめき力を身に付けている段階であり、日本からの試合オファーにも意欲満々。