PANCRASE
update:1.27
株式会社ワールドパンクラスクリエイト
bodog提携発表記者会見
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■日 時:1月26日(金) 19:00〜
■場 所:P's LAB東京
■出席者:
・尾崎允実(株式会社ワールドパンクラスクリエイト代表取締役社長)
・坂本靖(株式会社ワールドパンクラスクリエイト常務取締役)
・高橋義生(パンクラス)
・北岡悟(パンクラスism)
・WINDY智美(パンクラスism)

尾崎社長:今日はお集まりいただき、真にありがとうございます。今回の記者会見は、パンクラスは2007年1月、今月bodog FIGHTと提携することになりましたでの、そのご報告をさせていただきます。皆さんご存知の方も多いかと思いますが、このbodog・エンターテイメントグループというのはオンラインカジノとか、音楽、出版、スポーツ、あとは慈善事業に至るまで幅広い活動をしている企業です。色々提携する前に私どもも調べたりとかしたんですが、凄い懐の深さというか、既成概念に囚われない幅広い活動、ある面ビックリするようなことまで、面白いことをやる企業だという感じがしています。パンクラスはこの業界で老舗と言われておりますけども、このパンクラスにとって、このbodogさんと組むことは相当幅広い活動ができるのではないかと思っています。是非ご期待いただきたいと思います。宜しくお願いします。

続きまして、常務取締役坂本靖より提携文書の読み上げを行います。
坂本常務:本日はありがとうございます。こちらの方が、bodog FIGHTからの提携文書になります。簡単な訳ですけれど、私の方から読ませていただきます。
「今回、パンクラスとbodog FIGHTが提携するに当たり、主に首記の四項目において合意している。
一条、bodog FIGHTとパンクラスの間で選手の交流を行います。
二条、bodog FIGHT所属であるMFCウェルター級チャンピオン、エディー・アルバレス選手が、今年パンクラスのデビューをます。
三条、2月のコスタリカで撮影があるbodog FIGHTに、パンクラスからの派遣として高橋義生選手、WINDY智美選手、竹内出選手、そして和田拓也線選手に参戦していただきます。
四条、bodog FIGHTから、初回…初回というのは2月28日の後楽園大会の方ですけど、そちらにグスタボ・PC選手、チアゴ・シウバ選手、この二人のブラジル人選手を派遣します。
 今後もパンクラスと我々bodog FIGHTとの間で、深く長くお付き合いをさせていただきたいと考えています」
という提携文書です。なお、こちらの方は文書という形で、先方のサインが入っていますけど、尾崎のサインは入っておりませんので、今回2月、コスタリカの方に私が尾崎の代わりに行ってまいりまして、提携文…合意書ですね、失礼致しました。提携合意書の方を交わしてきます。その、2月のコスタリカで試合が決まりました高橋選手とWINDY選手に今日は来てもらっています。皆さんのお手元の資料にある通りですけど、改めて。bodog FIGHT3でパンクラス参戦決定ということで、2月16日金曜日から2月18日日曜日の三日間、一日約10試合ほど行われると聞いております。合計30試合弱ですね。コスタリカ共和国の特設会場において、bodog FIGHT3が開催され、パンクラスの方から選手を派遣することが決定しました。120kg以下契約ヘビー級戦5分3R、高橋義生VSマイク・バーチ。もう一つは、56.7kg、125パウンドになるんですかね、の契約で5分3R、WINDY智美VSロッシー・セクストン。それと、弊社の方でマネージメントをして、SKアブソリュートの選手2名、竹内出選手、83.9kg以下契約ミドル級戦5分3Rで、ケイシー・ウスコーラ。あとは、もう一つ…74kg以下契約ウェルター級戦5分3Rで和田拓也選手VSスティーブン・ハイグ。弊社のマネージメントで四試合が決定しています。では、このコスタリカでの試合が決定した高橋選手とWINDY選手から一言ずついただきたいと思います。」

高橋義生:何を喋っていいのかちょっとまだわかってないんですけど、とりあえず去年の7月からまだ一試合もしていないので、半年振りですが今年からまだ試合数を多くこなしていきたいので、まず手始めにコスタリカに行って、キッチリ勝って今年試合を多くできるように弾みをつけたいと思います。宜しくお願いします。

WINDY智美:WINDY智美です。今年は、去年の最後の試合のコメントで総合に専念すると決めています。それでコスタリカの話が来て、とても大きなチャンスだと思っています。チャンスを物にして帰って来たいと思います。頑張ってきます。

坂本常務:先ほど私の方から一つ。先ほどの提携書の第四条にあった、bodog FIGHTから派遣される選手と対戦する北岡選手です。このグスタボ・PC選手、お手元の資料にあるとおり、総合戦績は8戦7勝1敗で、この経歴で目を引くのはファブリシオ"ピットブル"モンテイロ選手ですね。あの選手にも3Rフルマークの判定できっちり勝っているという、なかなか侮れない選手です。この選手と北岡選手が対戦します。宜しくお願いします。

北岡悟:まあ、簡単に言うと、頑張る。パソコンみたいな名前の選手ですけど、ギロチンが得意ということで、ギロチンに関しては絶対に自分の方が巧い自信があるので。得意技らしいので、逆に勝ちたいな、と。別にギロチンじゃなくても途中で勝てればいいと思うし。一本、取れるのは間違いないので、どれくらいのタイミングで取れるかというところで。今年は自分も色々勝負したいと思っているので、景気づけにはいい相手で。今後もbodog FIGHTから強い選手がいっぱい来るみたいで、エディ・アルバレスとか、来るなら僕が相手させられるだろうと思っているので、そのつもりでいます。あとは、他所も出たいという気持ちが、今凄くありす。なので、モンテイロに勝っている選手で、目安にはなると思います。いつも誰々に勝っているとか、誰々と引き分けている選手とやることが多いんで、はっきり実力の評価に繋がらない部分があるので、結局自分もタイトルを取れていないというのがあるので、だけどケチの部分じゃなくて得の部分を見れば、今まで僕は外人と6戦やって5勝1分けで、5勝は全部一本勝ちなんですよ。勝ってきた外人みんなチャンピオンクラスとか、今もUFCで活躍している選手とか、キング・オブ・ザ・ケージのチャンピオンだとか、ケイジ・レージのチャンピオンに僕は一本勝ちしているので、そこのところを皆さん宜しくお願いしますということで、今回も皆さんに注目していただけたらなと思います。宜しくお願いします。

坂本常務:長い北岡選手の話に付き合いいただきましてありがとうございます(笑)。もう一つ、bodog FIGHTから2月28日後楽園大会で非常に目玉なのがチアゴ・シウバ選手ですね。こちら専門誌さんもご存知かと思いますけど、8戦8勝で第二のシウバって言われている、非常に将来有望視されている24歳の選手です。この選手と、パンクラスでは2戦ですけど負けなしの水野選手が、ヘビー級の時期挑戦者決定戦として対戦します。アルボーシャス・タイガー選手へのタイトル挑戦を賭けて、2月28日こちらの試合もご注目ください。

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今提携文書で四項目ありましたが、その後のビジョンはいかがでしょうか?
尾崎社長:今坂本常務の方からお話がありましたとおり、これは提携文書なんですよ。で、合意書はこれからやっていこうというものは、コスタリカの方で2月に署名してくるということなんですけど、じゃあ正直どういうことをやろうというのかというのは、いくつかアイデアはありますけど、今お話しできないなということがあるのと、あとbodog FIGHTのミステリアスな魅力といいますか、凄い秘密主義で、今ここにいる選手の対戦相手も今発表していいのかどうかというところをbodogとウチの坂本が凄く交渉したぐらい、凄い秘密裏に進める企業なんですよ。そこが魅力でもあると思うんです。おそらく、今後bodogと何をするのかっていうのが、逆に今決まっていっても発表する時期はギリギリであったりとかになると思います。ただ、一つだけお話するならば、選手交流っていうことの…まあ、ご存知の通り早いんですよ。やる事が。ウチも早く今回答えを出してきたつもりなので、選手の交流に関しては凄く活発な動きを見せると思います。それが一つの、今発表できる中でのbodogとの提携の形だと思います。
坂本常務:具体的に一つ挙げるなら、ネオ・ブラッドトーナメントが毎年開催されています。そちらの本年度の優勝者が、bodog FIGHTの方へ推薦者として参戦することは合意されています。

改めて今回の提携の経緯を教えてください。
尾崎社長:bodogサイドの関係者からお話を頂いて、去年の暮れにお会いして、凄いスピードで話が進みましたけど、合意にすぐ至ったというか。これ以上は言えないですけど、そんな感じです。

エディ・アルバレス選手ですけど、日本では『MARS』にも参戦していましたが、もうパンクラスで独占的に出る形になるのでしょうか?
坂本常務:他所様のことは存じ上げませんが、bodogさんと契約している選手ということで、パンクラスの方に出場するというふうに聞いています。具体的には2月28日から参戦という話もあったんですが、ちょっとbodogさんのほうでも3月かちょっとはっきり言えないんですが、あちらの方で出場したいというような話もありまして、今回はないんですが、近々には参戦する選手ですね。
尾崎社長:今坂本の方が言いにくそうにしていましたが、本当に秘密の話が多くてですね。でも、逆に言えばそれが蓋を開けてみたら面白いというようなことが、bodogさんとの話は多いんですよ。その辺ちょっとご理解いただきながら話を聞いていただきたいと思います。恐らく今のご質問は、『MARS』さんとbodogっていう話だと思うんですけど、僕の方で聞いているのは、『MARS』さんとの提携は去年で終わっていると。僕らの方で考えているのは、あくまでもbodogさんとして独自で提携するプロモートをしている会社として提携するのはウチが初めてということなんですね。『MARS』さんが提携したのは、『MFC』というbodogさんが提携し、スポンサードすることになった格闘技団体と提携していて、そこでbodogさんがあとでMFCさんと協力体制になったと聞いています。なので、bodog FIGHTとして提携する、先ほど話したプロモートする団体との提携は恐らく世界で初めてだと思います。チームでだとかジムだとかとbodogさんの提携はいくつかありますが、会社と会社という、企業と企業という間での提携はウチが初めてだと思います。

高橋選手とWINDY選手、提携第一弾でコスタリカで試合をすることになりましたが、思うところがあればお願いします。
高橋義生:コスタリカは行ったことないので、楽しみです(笑)。結構リゾート地っぽいので、気候もよさそうですし、30度くらいあるって言っていたから、僕は寒いのが苦手なのでそういう点で非常に楽しみですね。試合に関しては、結果が『PRIDE』で出ていないんで、こういうところでどんどん試合数をこなして、結果を出していって、選手としてのもう一度自分を奮い立たせていきたいと思っていますから、試合はもう一月に一度でいいからどんどん出て行きたいと思います。

WINDY智美:最初コスタリカと聞いたときに、「えっ?」て思いましたけど、私もコスタリカって聞いてから詳しい話をよく聞いてなかったというか、社長が仰っていたように、選手にも秘密というか、私もよくわからないまま試合だと言われ、いつやるかもわからず、早めに言ってほしいと。私もまだわからないままという感じで。でも、この緊張感というか、自分でも理解していないものがたくさんあるんですけど、さっき対戦相手も詳しい話を聞いたりとかで、私も頭の仲が混乱しています。でも、この混乱の中で非常に楽しめそうなので。

坂本常務:高橋選手の相手、プロフィールをご覧になってわかるかと思うんですが、120kg契約と体重差が30kgもある選手と対戦するので、このカードに非常に注目してほしいなと思います。

今回bodogと提携するということで、今まで交流があった『PRIDE』とかそっち方面への選手の派遣は今後も継続して行われるのでしょうか?
尾崎社長:パンクラスの姿勢は全方位外交であるということは変わりありません。ただ、『PRIDE』さんへは礼儀として関係者の方にbodogとの提携をするという話はお伝えさせていただきました。基本的に『PRIDE』さんとのお付き合いは変わりありませんし、この提携によってウチがどこかとやらなくなるということはなく、これからも全方位外交は続けさせていただきたいなと思います。

恐らく世界で初めて会社同士の提携になるとお話されていましたが、bodogさんはパンクラス側のどの辺りが魅力で提携を結びことになったのか、伺っていれば教えていただきたいのですが。
尾崎社長:具体的にそういう話はしていないし、僕の方からも聞いていないんですが、向こうの言葉の端々に出ていたのが、ウチの歴史を凄い重視してくれたみたいな話はしていました。今年14年目ですけど、始まった時期がアルティメットとK-1と同じ1993年から途切れることなく興行を続けていて、その辺りが素晴らしいという言葉は頂きました。恐らくそういうところではないでしょうか。

コスタリカでの契約合意書にサインをされる判断に出ると思いますが、2月以降の毎月行われている興行にbodogの選手が毎回派遣されると考えてよろしいのでしょうか?
坂本常務:守秘義務で言えません。

その辺りの構想はわかりますか?
坂本常務:基本的にはその合意書にあったように、毎大会選手はこちらの方から、先ほどの質問にもあったんですけどパンクラスの魅力は豊富な選手というのがあると思いますし、お互い最低でも1名くらいの交流はしましょうというのはあります。その合意書も、向こうのリクエストもあり、こちらのリクエストもありっていうところでこれから詰めていって、最終的に向こうで調印という形になります。ですので、3月以降どういう選手が来るのか、あるいは弊社の選手が向こうのどういう選手と戦うのかというのは楽しみにしていただければと思います。
bodog FIGHT(ボードックファイト)とは。
オンラインゲーム・サイトbodog. comを運営しているボードック・エンターテイメント・グループ (BEG)が2006年5月『MFC 6』大会のメインスポンサーとなり、その後7月に『MFC』とパートナーシップ契約を結び8月にボードックファイトを立ち上げた。9月19日には、ケーブルTV局メンズ・アウトドア・アンド・レクレ-ション・チャンネルでドキュメンタリー・スタイルのリアリティ番組「ボードックファイト」をスタート。12月2日のシーズン1フィナーレでは全米PPV放送に初進出。その異例のスピードで全米レベルのプロモーションになり、他にもホームページで「ボードックファイト」全エピソードを無料配信するなど、今までのMMA界にはなかったマーケティング戦略で瞬く間にいま世界中で注目されている新 MMAプロモーションとなった。

BEGは傘下に、オンライン・ゲーミングbodog.comと bodog.netの他に、音楽レーベルのボードック・ミュージック、出版部門のボードック・ネイションボードック・ビート、非営利団体のカルバン・エアー・ファウンデーション、そして格闘部門のボードック・ファイトを擁している。

2006年10月、米政府はオンラインによるギャンブルを全面的に禁止としたが、イギリスを含めネットでのギャンブルが合法化されている国でも圧倒的なシェアを誇るbodog.comは、オンライン・カジノをベースに巨大エンターテイメント・グループへの変身を試みている。

そのブランドネームを市場に認知させるために、そして良質のデジタル・コンテンツを制作するために行っている数々のプロジェクトのひとつがボードックファイトです。

ボードッグ・エンターテイメント・グループCEO
カルバン・エアー氏
現在45歳独身。カナダ生まれ。大学一年生の夏休みにトラックを購入し、地元の農家からフルーツを買い取り卸し業を始めたのが彼の事業家としての第一歩である。他にも数々のベンチャ-を成功させたあと、1994年にオンライン・ゲーム・サイト bodog.comを設立。ポーカー、カジノ、スポーツ、競馬、というカテゴリーに分けたオンライン・ゲーム・サイトは北米と欧米で爆発的な人気を博し、エアー氏は莫大な富を手中に収めた。米「フォーブス」誌では表紙を飾り「最も売れている億万長者」という特集記事で、ボードック創立以来僅か11年ほどで個人資産50億ドルを築いた大成功者と紹介されている。