尾崎社長:今回は、ここにおります野地竜太選手のパンクラス入団記者会見となります。所属はパンクラスMEGATON。今月付けでパンクラスに入団ということになります。皆さんご存知だと思いますが、野地竜太選手は15歳から極真空手を始めまして、1998年には全日本大会で4位。99年の第7回『世界空手道選手権』大会では7位という素晴らしい成績をおさめた選手であります。まだ若干25歳。これから期待される逸材であると確信しております。パンクラスMEGATONに所属することになりまして、これからパンクラスMEGATONが更なる飛躍をする確信も私の中にあります。皆さんのご声援をどんどん彼に与えていただければ、彼も活躍するのではないかと思っております。よろしくお願い致します。

高森選手:この度、野地選手がパンクラスMEGATONに入団したということで、MEGATONにもそれぞれいろんなバックボーンを持つ選手が集まってきたなと、だいぶチームらしくなってきたなということで嬉しく思います。まだまだ僕たちのほうが教えられることは多いんですけれども、これからお互いに自分に足りないものを教えあって、精進して強いチームになっていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。

野地選手:この度、パンクラスMEGATONに所属致しました野地竜太です。総合ルールの試合というのは自分にとってすごく未知な部分が多いんですけど、今までやってきた打撃を活かし、またMEGATONの選手の皆さんに足りないところを補っていただいて、これからも今まで通り常に相手をKOするつもりで総合のリングでも戦っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

極真の松井館長とお会いになったということですが?
野地選手:先日、尾崎社長と自分とで松井館長とお会いしまして、これからパンクラスでやっていくにあたり「頑張れよ」という言葉をいただきましたので、すごく嬉しく感じました。今まで10年間極真空手をやってきて、自分の軸になる技術をたくさん教えていただいたので、それを使ってこれから勝っていくことで、館長に喜んでいただけたら良いなと思います。

なぜパンクラスMEGATONを選んだのでしょうか?
野地選手:知り合いの人を介して紹介していただいたんですけど、やはり、スパーリングのできる大きい人がいるっていうのがすごく魅力的でしたし、柔道出身の選手もいますので、自分の足りないところを補うには最適だと思いお世話になることを決めました。

今まで組み技の経験は?
野地選手:立ち技、打撃ばかりだったので、今1からやっている状態です。

いつごろから総合の練習を?
野地選手:基礎の基礎からやっている段階なんですけど、先月ぐらいからですね。

総合の練習をやってみて、いかがですか?
野地選手:スパーリングなどをやっているんですけど、今までテレビで寝技を見るぐらいだったのでわからなかったんですが、やってみるとスタミナ面が打撃と全く違ったりだとか、身体の、筋肉の使い方も全く違うので疲れ方が全然違うっていうのが驚いた点で、打撃に関しても寝技を警戒しての打撃になるので、今までとはちょっと違う感じになってきますね。そのへんが難しいところでもあり楽しいところだなっていうのを感じてます。

デビューはいつ頃になりそうですか?
野地選手:まだ本格的な練習はじめて間もないので、会社と相談してやっていきたいと思います。
尾崎社長:やっぱり練習の状況次第ですね。ただ、彼もそんなに長く準備をするつもりはないみたいなので、そんなに遠くないと思います。おそらくこの先2〜3ヶ月になると思います。ただ、練習はやりはじめたばかりなので、相談しながら。MEGATONにトレーナーもいますので、相談しながら決めていきたいと思います。野地選手は打撃の試合も総合の試合も両方やると聞いてますので、どちらを先にするかということも含めて、相談しながら決めていきたいと思います。

打撃の試合はどちらで?
野地選手:まだ何も決まっていないんですが、総合にしろ打撃の立ち技ルールに しろ、相手を殴って蹴って倒していこうと思っています。いつでも戦える準備を、臨機応変にしていきたいなと思います。どこに出て行くかはまだ決まっていません。

しばらく試合から遠ざかっていましたが?
野地選手:極真時代から両足首をケガしていまして、長年我慢していたのがひどくなってきたので、その両足を去年の7月に手術して、その間練習ができない時期があっったのですが、徐々にボクシングの練習からはじめました。ずいぶん良くなりましたね。ただ、まだスパーリングで人間を蹴ってないので。人間を蹴ると固いところがあるので何とも言えないんですが、走ったりサンドバックを蹴ったりする分には良くなってるので、特に心配はないです。

パンクラスではどの階級で?
野地選手:だいたい100kgぐらいがベストなんですけど、それは今までの立ち技でのルールのことなので、また寝技が含まれてくると力が必要かもしれないので、トレーナーと相談して、体重を上げるかもしれません。まだちょっとどの階級でいくかはわからないです。

スーパーヘビー級には高森選手もいますが・・・?
野地選手:そうですね。(尾崎社長に向かって)戦うことってあるんですか?(笑)
尾崎社長:2人が望めばあるかもしれないです。戦ってみたいとかありますか?
野地選手:今はないですね(笑)。
高森選手:できるだけ身内の人とはやりたくないですね(苦笑)。
尾崎社長:基本的には同じ所属同士っていうのはなるべく避けるようにはしています。ismは選手が多いので、たまに同門対決をやりますが、パンクラス自体が道場を分けてきたっていうのが、同じ道場の選手がなるべく試合をしないように、というのもありましたので。おそらくこの2人は、おそらく当分、どちらかが違うジムや道場に移籍しない限りはないんじゃないですかね。

無差別級王者はジョシュ・バーネット選手ですが、戦いたいという希望はありますか?
野地選手:何ぶん、まだ総合の試合をしたことがないので、誰と戦いたいとか、ベルトであるとか、そういう目標は今はないですね。とにかく1試合戦えば、そういうものも見えてくるんじゃないかなと思っています。

どういう総合格闘家を目指しますか?
野地選手:誰を目指すっていうのはないんですが、やっぱり立って、自分のパンチなり蹴りなりが当たれば相手が倒れる、そういう自信はありますので、なるべく寝ないで立っている状態で相手を倒したいっていうのがあるので、(ヴァンダレイ・)シウバ選手とかミルコ(・クロコップ)選手とかはすごく参考になるところがあります。まだ自分がどういうスタイルになるかわからないんですが、殴って蹴って倒したいと思います。

パンクラスの選手に関するイメージをお聞かせください。
野地選手:選手にもよるんですけど、寝ても立っても上手な選手が多いなと。僕はちょっと(打撃に)偏っちゃってますので、それがすごく(印象に残る)。寝ても膠着しないで技をしかけて、立っても相手の蹴りをさばいて自分のパンチを入れる選手がいたので、総合で戦っている人の強さを感じました。

高森選手は野地選手の実力に関してはどう感じてますか?
高森選手:打撃は僕が言うまでもないんで。寝技でも、組んでやっていると身体の全体的な力強さを感じるので、技とか覚えたらすごい選手になると思います。

オープンフィンガーグローブの感触はいかがですか?
野地選手:最初は空手で素手でやっていまして、次がキックボクシングの10オンスでやっていましたので、10オンスにくらべると素手に近い感じで殴れますので、打撃が出しやすいという感じが第一印象ではしました。

『PRIDE』などの他団体のリングに関してはいかがですか?
野地選手:すごく強い選手が各団体にいますので、強い人とやりたいというのがあります。それがどこの誰っていうのは決まってないんですが、それは自分が勝っていけば見えてくることだと思います。

打撃と総合とどちらの試合が先になりますか?
野地選手:まだどっちかというのは決めていないので・・・。あまり偏った練習にならないようにはしています。時期とタイミングがあえば、どっちでもいけるようなコンディションにしていきたいと思います。

パンクラスのリングでキックの試合はありえるのでしょうか?
尾崎社長:ありえます。過去、パンクラスではキックルールでの試合もやっていますし、ここのところ機会がなかったんですが、パンクラス内でのキックルールの試合をする準備はあります。キックルールは歴史が古いですから、整っていますので、多少の違いはあるかもしれませんが、キックルールと言えば決まっていますし、また特別ルールというのもすんなりできるリングだと思っていますから、ありえますね。

謙吾選手とは同じ階級になると思いますが、対戦に関してはいかがですか?
尾崎社長:謙吾はおそらく帰ってきて初っ端にやらなければいけないのは、MEGATONの選手じゃないですかね。今まで、日本人で体格の合う選手っていうのがいなかったですから。おそらくパンクラスMEGATONは謙吾の良い標的になるし、パンクラスMEGATONにとっても謙吾っていうのは良い相手になるんじゃないですか。楽しみにしています。

野地竜太選手database