2月16日(日)グランキューブ大阪大会でVS奥山哮司(CMA 成蹊館)戦が決定した謙吾選手ですが、今度の試合に関する前に、やはりお聞きしないわけにはいかない、前回の試合(2002年12月/VS石井淳戦)に関してうかがいます。前回の試合は、パンクラスファン、謙吾ファンのおそらくほとんどの皆さんが予想だにしなかった謙吾選手の敗戦という結果で終わりましたが、今、振り返ってみていかがですか?
謙吾:ん・・・まぁ、結果は結果っスからね。普通に受け止めてますけど。

謙吾選手の周りの皆さんの反応はいかがでした?
謙吾:・・・『何やってんだ!』って感じですね。

厳しかったですか?
謙吾:ん〜、まぁ、そうっスね。でも自分が自分のことよく分かってるから。まぁ、近いうちにまた試合ができればいいっスね。

あの試合の映像はご覧になりました?
謙吾:はい。

あの日、何が良くなかったんでしょう?
謙吾:ん〜、何スかね〜。最初は良い状態で試合展開を作れるかな〜って思ってたんですけど、ちょっとこう、あの〜スタンドでのバランスがちょっと・・・打撃、パンチにしろキックにしろ、キックが全然出てなかったんで・・・。最初にパンチがポンポンって当たってたんで、それで変に力んじゃったって感じはありますね。そしたらこう、カウンターっぽいのが入って、まぁ滑ったかな〜って思ったんですけど、後でビデオで見たらちょっとカウンター気味に入っちゃってるんで。ん〜、それで展開が・・・まぁ、上に乗られて、バックマウントとられて殴られて、動きが止まっちゃったなっていうのもあるし。特にまぁ、それで目が腫れちゃって、2ラウンドに関してはほとんど片目だったんで、ちょっと距離が掴めなかったのと、あとやっぱ1ラウンド目が(採点で)とられてるっていうのがあるんで、そのへんでちょっと焦ってた、焦りが出て、自分の攻撃が空回っちゃったっていうか、熱くなり過ぎちゃって、『何とかしなきゃいけない、何とかしなきゃいけない』っていう、その焦りと闘ってたような感じですね。全然冷静になれてなかったっていうのが敗因じゃないですかね。

では逆に、謙吾選手から見て、対戦相手の石井選手の良かった点って何でしょう?
謙吾:まぁ、冷静だったんじゃないですかね、意外と。石井選手は殴られても熱くなってなかったような気がするし。ビデオで見た限りでは。ん〜、冷静に対処してたんじゃないですかね。自分からいくっていうよりは、相手の攻撃を上手くアレしてたんじゃないですかね?僕が勝手に動かされて、熱くなってっていう感じですかね。だからビデオで見て、『あぁ、(自分のことを)研究してきてるんじゃないのかな』って感じはしましたね。(自分が)バック取られて、腕を取りにいこうとした時も、自分(石井選手)から腕を抜いてたし、こうしたら謙吾はこういう動きをしてくるっていうのを練習してきたというか、そういうのに冷静に対応できてたんじゃないですかね? 相手の方が。まぁ、負けは負けだから、あの時点では石井選手の方が上だったってことでいいんじゃないですかね。

5分2ラウンドっていうのは短かったですか?
謙吾:別に長い短いっていうのは関係ないですけどね。あと1ラウンドあったとしてもどうなるわけでもないし。5分2ラウンドって聞いてやってるんで。5分2ラウンドで自分の力を出すってことがアレだと思うんで。

前回の試合の前、謙吾選手にお話を聞いた時に、『パンクラス5周年の大会でデビューして、10周年の大会で(現無差別級王者のセーム・)シュルトに挑戦』っておっしゃってましたが・・・
謙吾:あぁ、またちょっと遠くなっちゃったかなって感じですね。ん・・・年末になるんじゃないかな(笑)。

ん〜、でも一発逆転も有り得るんじゃないかな?って思うんですよね。それなりのビッグネームに勝てば。
謙吾:まぁ、でも目標に、今年、年内にシュルトとっていうのを目標に頑張りますよ。僕が結果を出さないと組まれないだろうし、結果を出せば組まれるカードだと思うんで。そのために一生懸命やりますよ。

2003年になって気持ちを新たにした部分っていうのはありました?
謙吾:そうっスね。去年は去年で今年は今年で・・・まぁ、年が変わったからどうってわけじゃないですけどね。まぁ、でも年が変わるってある種の区切りみたいなもんなんで、そのへんで心機一転って毎年みんなそう思ってやってるわけで。やっぱ良い年にしたいなっていう。そのためにも努力しなきゃいけないし・・・。そうですね・・・自分自身に打ち勝つってことですかね、今年は。誰がどうとか、誰に勝つとかってそういうことじゃなくて、『自分に勝つ』っていう目標を持ってやりたいって感じですね。

では、昨年12月のディファ有明大会では郷野選手(パンクラスGRABAKA)のリング上での発言が話題になりました。あの日、謙吾選手はそれどころではなかったと思うんですが、後日、そういう郷野選手の発言があったことを知って、謙吾選手はどう考えたのかを教えてもらえますか?
謙吾:まぁ、でも、そう思って当たり前のことじゃないんですかね。誰がどう思うかは分かんないんですけど、そういうふうな思いは自分にもあるから。だからなおさら自分ももっと頑張んなきゃなって感じですかね。

あの発言を郷野選手がしてしまったということに関してはいかがですか?
謙吾:別に良いんじゃないですか。言う、言わないは本人の自由なんで。そういう思いを内に秘めて頑張ってる人もいるだろうし、郷野選手は言いたかったんだろうし。言わずにはいられない自分が郷野選手の中にはあったっていうことで。人それぞれだから、別に誰が言おうが関係ないですね。まぁ、でもそれによって刺激を受ける人もいるだろうし。ん〜、そんな感じですかね。

謙吾選手としては、もともと謙吾選手の中にあった思いを郷野選手が言葉にしたという感じですか? 郷野選手の言葉にハッとしたというより、もともと思っていたことが言葉になった、それが今回郷野選手だったっていう。
謙吾:そんな感じですね。だって僕、前のインタビューの時言ってるじゃないですか(※昨年12月・ディファ有明大会前のインタビューの中で)。そう簡単には(鈴木選手に)仕切らせないですよって。

そうでした。分かりました。では、今度のVS奥山哮司(CMA 成蹊館)戦に関してのお話を。もう、ズバリお聞きします。今回のVS奥山戦は、謙吾選手にとってどういう試合になるんでしょうか?
謙吾:ん・・・・・・いや、別に・・・・・・・。

ん〜、謙吾ファン、パンクラスファンの皆さんはもう、今回の試合に関して言えば謙吾選手に『勝ち』を求めるのはもちろんのこと、それ以上に勝つ『内容』も求めてくるんじゃないかなと私は思うんですね。謙吾選手と奥山選手では体格差(※謙吾選手=192cm/105kg、奥山選手=180cm/85kg)もありますし、年齢のこともりますし(謙吾選手=27歳、奥山選手=36歳)、ヴァーリトゥードの経験に関しても謙吾選手が上回っているということで。
謙吾:その通りじゃないんですかね。まぁ、でも、アレですね。誰が相手でも、自分との闘いというか、自分自身の闘いをしたいなっていう感じはありますね。ん〜、己に勝つというか。自分自身に勝つということを求めて試合に臨めば、おのずと結果は出るんじゃないかなと。だから誰が相手だからこうとかっていうんじゃなくて、自分の闘いをいかにちゃんとできるかっていうことかなって。一生懸命自分の闘いをするだけですね。向こうはもちろん気合を入れてくるだろうし。まぁ、それはお互いそうなんですけど。そんな感じですね。

分かりました。では、昨年5月の梅田大会(VS橋本友彦戦)以来、約9ヶ月ぶりの大阪での試合ということで、関西在住の謙吾選手のファンの皆さんにメッセージを。
謙吾:今回、美濃輪さんとか、郷野選手とか、いろいろオモロい試合が組まれてるんですけど、前回みたいに一番印象を残すような試合をしたいですね。結果は『勝つ』。『勝ち』が前提で、その日一番良い試合をすると。プロのパンクラシストとして盛り上げたいですね。そんな感じです。

では、関西以外に在住の、謙吾選手の試合をご覧になりたくて当日大阪までいらっしゃるファンの皆さんへ。
謙吾:ハイ。お疲れ様です(笑)。

それだけですか?(笑) 交通費をかけて、丸1日をかけて会場にいらっしゃる方たちなのに。
謙吾:あ〜、そうですね。わざわざね、東京に限らず全国ね(笑)。謙吾マニアの方々に(笑)。そうですね〜、ご苦労様です(笑)。

え〜〜っ(笑)。
謙吾:ん〜っ、『感謝!』。感謝感激しております。感謝感激雨アラシ!

・・・(笑)。そうそう、謙吾選手個人のホームページが立ち上がったじゃないですか。謙吾選手ご自身で皆さんに報告を。
謙吾:『the kengo.com』もちょっくら覗いてみて下さい。あんまその、格闘色も強くない感じなんで。あの〜、闘い以外の自分、謙吾が見れる感じで、意外とお茶目だよみたいな。そんな感じです!




おまけトーク

では、より謙吾選手の魅力が引き立つようなお話を(笑)。2/16グランキューブ大阪大会の2日前、2月14日はバレンタインデーです。そこで季節ネタとして、謙吾選手のバレンタインデーにまつわる思い出話などがあればお願いします。
謙吾:バレンタインデーの思い出? あ〜、別にあんまないっスけどね〜。

最高にもらった時で何個くらいですか?
謙吾:あ〜分かんない・・・でも、そんな10個とかいかないよ、オレ。そんなモテなかったもん。

謙吾選手が女の子に一番モテてた時っていつですか? もちろんプロになる前で。小学校から大学卒業までで。
謙吾:あぁ、小学校高学年ぐらい、5年生とか6年生ぐらいの時は結構モテてたような気がする。その時が一番、確か7、8個ぐらいもらったんじゃないかな〜。6年生ぐらいの時。

その当時って、義理チョコとかってありました?
謙吾:その頃は結構イケてる感じじゃないの? だから。

本命チョコ。
謙吾:じゃないの? 女の子からしたら。中学生の時は毎年2、3個とかじゃないですか。高校の時はあんまもらった記憶がないもん。ラグビー部のマネージャーに義理チョコもらうぐらいで。大学の時なんかオレもらった記憶ないね(笑)。付き合ってた女の子からはもらってたけど。学校とかさ、大学なんかだと学校とか関係ないじゃないですか。高校もあんまなかったな〜。小学校、中学校はやっぱさ〜、学校のそのクラス? っていうのが強いじゃないですか。クラスの隣の席のかわいい子を好きになっちゃったみたいな。早いから小学校は。机がこう、触れてるだけで嬉しいみたいな。ピュアじゃないですか。だから『あの人が好き。じゃぁチョコあげちゃおう』みたいなそういうノリでしょう? 年取るとやっぱ全然そんなもう、何個ももらうとかないでしょ? 何個ももらうとかって義理になるでしょ? 付き合ってる彼女がいたら本命のチョコがもらえるわけでしょ? ん〜だから別に思い出も何もないっスね〜。意外とだから高校の時なんて、その〜14日になると、学校に行って『チョコをどれくらいもらえるんだろう?』みたいな。その時はラグビー部のヤツとかと放課後に練習してて、『この後(女の子が)来んのかな?来んのかな?』って話をしてて、全然来なかったっていうのがありますよね(笑)。チョコもらってるヤツを見て『何だよ〜、お前』みたいな。そういう感じじゃないですか。

チョコを渡される時のピュアな思い出とかもないですか? 呼び出されてドキドキしたとかっていうような。一番印象に残っているもらい方っていうのはあります?
謙吾:え〜っ・・・・・・そんな直接もらったっていう記憶あんまないね。代理で、○○ちゃんから頼まれてとか、あと、家のポストとかに入ってたりだとか。小学校、中学校の時に。そんなことぐらいしかないな〜。だから別にバレンタインデーだからといってあんま良い印象はないっスね〜、僕。

じゃぁ、あんまりピュアな思い出とかないんですね。
謙吾:意外とオレ、そうですね。意外と・・・クリスマスの時には彼女がいなかったりとかが多い人だから、まともにそんな楽しいクリスマスを迎えたなんてそんなないですよ。ないっスよ。バレンタインのそんな思い出なんて。ナイナイッ!ナイッ!(絶叫&笑)

悲しいな〜(笑)
謙吾:意外とないですね〜。

でもウキウキはしてたんですね?
謙吾:そうそう、高校生ぐらいの時はウキウキしてた。大学の時はもう2月は休みですもんね。ないっスね〜。チョコ渡すために呼び出されたとかないっスもんね〜。高校の時とか大学の時とか。ラグビーやってってモテてるモテてるって言われますけど、意外とそうでもないっスよ。意外とそういう時はモテてないみたいな。

じゃぁ、今年謙吾選手にチョコレートを送ろうって思ってらっしゃる女性ファンの皆さんはどうすれば良いですか?いただいたら嬉しいですよね?
謙吾:嬉しいけど、でもオレはチョコ食べないからね。チョコ、嫌いだから。

絶対、送ってくれない(笑)・・・。
謙吾:送ってもらったら嬉しいですよ。でもチョコ嫌いですからね。チョコが、甘いものがあんま好きじゃない。ん〜、そうっスね。チョコとか嫌い!だから何か違うものがいいっスね。

でも甘いものがダメってことは、食べ物を謙吾選手にプレゼントしようとしたら、何がいいんですか?
謙吾:ん〜、煎餅系とか。草加煎餅だけに。煎餅系は好きっスよ。

じゃぁ、バレンタインデーだとしても、チョコよりかは煎餅系が嬉しい?
謙吾:煎餅系だと嬉しい。煎餅系だと嬉しいですね。『あっ!やった』みたいな。あと、肉とか魚とかね、真空パックで送ってくれれば最高じゃないですか。牛のヒレ肉とかね、ハート型に切って送って下さいみたいな。そういう感じだったらもう喜んで食べますよ。チョコは・・・気持ちは嬉しいですけど、チョコが好きじゃないですから。食べようと思えば食べれますけど、チロルチョコ1個で十分(笑)。それくらい、チロルチョコかチョコバットぐらいで十分ですね。チョコバットだったら結構イケる。チョコバットはうまいですね。

では、どうしてもチョコを送りたいなら、チョコバットにして下さいと(笑)。
謙吾:チョコバットだったら結構食べる。高校とか中学の時、駄菓子やで結構食べてたから。あといちごポッキーぐらい。

では、どうしてもお菓子をプレゼントしたいなら、そのへんをお願いしますと(笑)。
謙吾:ん〜、チョコバット限定? で、いいっスか?(笑)

謙吾選手database