思い通りの試合はできましたか?
ヒカルド・アルメイダ:まず、試合の前にお話ししたんですけど、美濃輪選手の動きは予測がつかなくて、今日実際闘ってみたところ、彼の身体、動きがまるで岩のような感じでしたので、自分はそれに相反する水の動きを意識して闘うことになってしまいました。思い通りに闘えたかという質問に対しては、YesともNoとも(言えない)。相手がどう動いてくるのかまったくわからないタイプなので、非常に難しかったです。

水の動きというのは具体的には?
ヒカルド・アルメイダ:別の言い方をすると、相手が「剛」できたら、自分は「柔」で、ということになります。美濃輪選手がアグレッシブに攻めてきたら、逆に私はそれに応じてアグレッシブに攻めるのではなく、その場の動きに逆らわず、自分が攻め込めるチャンスを待つという意味で、岩に対して水という表現を使いました。

足を使ってのアームロックを狙っていることが多かったようですが?
ヒカルド・アルメイダ:相手の後頭部から首に自分の足をかけるのは、自分がよく使う攻撃でもあるんですが、それをどうしても使わざるを得ない状況でした。それをしなかったら、美濃輪選手がどんどん自分に対して攻め込んできて、もしかしてもっとピンチになっていたかもしれません。特別意識したわけではなく、それは普段のファイトスタイルですので、技を出したのは当然のことだと思います。

美濃輪選手の攻撃で危ないと思ったものはありましたか?
ヒカルド・アルメイダ:試合の前に、美濃輪選手の「スーパーアームロックをかけるぞ」という予告が自分の耳に入ってまして、それを心なしかずっと意識していたなと思います。スーパーアームロックがどんな技か全くわからなかったし、どんなタイミングでくるかもわからなかったんで、常に頭の中にはそれがありました。試合前には話さなかったんですが、実はスーパーアームロックに対してスーパーエスケープという、どんなアームロックがきても、逃げられるものを実は何種類か用意していました。

咳をしてましたが、カゼをひいてたんですか?
ヒカルド・アルメイダ:実は日本に来る一週間前からカゼ気味で、十分な練習ができませんでした。しかし、美濃輪選手という、過去、自分にとっては最強の相手と闘うことになったので、今日はカゼのせいで一本勝ちできなかったとか言い訳はしたくないです。

ランキング2位の選手に勝ったことでタイトルも見えてきますが?
ヒカルド・アルメイダ:ランキングに対しては意識していません。ただ組まれた相手と試合をするだけです。

日本で試合してみたい選手はいますか?
ヒカルド・アルメイダ:1月26日の後楽園大会で、三崎選手と試合をしたジョー・ダース選手はチームメイトなんですけど、試合中に三崎選手が挑発するような、お尻を向けたシーンがありましたが、あれは選手に対して大変失礼な行為だと思います。階級が違いますが、何とか階級を合わせて三崎選手と試合をする、もしくは三崎選手はジョー・ダース選手に謝罪すべきです。
今日の試合については、美濃輪選手と私は、私のほうが5kgぐらい体重が重かったんですけど、望ましいのは体重が同じぐらいの試合なんですが、美濃輪選手が5kg重い相手と闘ったことを称えるならば、逆に自分より5kg重い選手と闘うことも考えてみたいと思います。

菊田選手に関してはいかがですか?
ヒカルド・アルメイダ:プロモーターの方でそういうマッチメイクをしていただけるのであれば。また、セコンドについてくれている師匠のヘンゾ・グレイシーがGOサインを出せば。ただ、菊田選手は近藤選手とタイトルマッチをすると聞いてますので、それをジャンプして菊田選手と闘うのは筋としてどうなのかなと思います。

ヒカルド・アルメイダ選手database