第1試合 フェザー級戦/5分2ラウンド
○前田吉朗(2R 1分29秒、KO/チョークスリーパー)梅木繁之×

ユニークな闘い方で評判が出てきている梅木選手、プロ戦デビューマッチを完全決着で飾った前田選手。この試合は梅木選手が変化に富んだ独特な試合運びに対して、前田選手の落ち着きはらった基本に忠実な、セオリーを守っているという事ではなく、きちんと自分の形におさまっている、そういう強さを感じました。おさまっていない人が梅木選手のフェイク、変化に対して反応してしまうものを、自分のきちんとしたものを持っていると、自分の規格外で何かされても全く反応しなくても良く、自分の規格内に入って来た時に対してだけ反応すれば、相手がどうであっても自分のやる事はやれるんだという典型的な試合だったような気がします。冷静に良く相手を見て闘ったと思います。勝負どころもちゃんと心得ていたような気がします。打撃、それから組んでテークダウンという形の中で、どれをとっても引けを取らない、自信満々でやっていました。格闘技経験は大阪P'sLABに入ってからと聞いてますから、純粋培養されたという形で、そういう意味ではパンクラス大阪ismというかパンクラスismを違った形で継承している、また若い奴がポンと飛び出て来たという形です。これで次の試合に負けたりしてもいいから、戦績には関係なくていいから、今の自分のらしさをもっと前に出していって、弾けてくれると良いかなと思うし、大阪、西の格闘技界から若手筆頭というくらいまで一気に上り詰めてもらいたい期待の新人が現れました。


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