第1試合 フェザー級戦/5分2ラウンド
○和知正仁(不戦勝/試合前のドクターの診断による)渡邊将広×

渡邊選手が肺炎を併発したことによる、試合前のドクターストップという結果(和知選手の不戦勝)でした。控室で渡邊選手は悔し涙を流していましたが、私も田中ドクターとその場に立ち会いました。これは彼に言った事なんですが、点滴を打ち、出場しようと思い、来場した時点で良くやった、という事しかないです。逆に能力が出せないコンディションで闘って大怪我をして、再起不能になってしまったら余計不幸だし、決してそうなってはいけません。何故なら、もし渡邊選手がそうなったら、パンクラスの試合自体が危険だと評価されてしまうかも知れないし、怪我をさせてしまった選手の気持ちというものは、怪我をさせてみないとわからないものです。そういう事を考えれば、一生懸命練習をしてきたので肺炎になったのだと思いますが、実際は練習をしないで出てきた方が良かったという事になります。本当にコンディションというのは難しいです。それがあまりパンクラスの選手にないというのは、田中リングドクターという大きな相談役がいて、コンディションをいつも選手の代わりに判断してくれる人達がいるからです。これからフリー、他団体の選手がどんどん参戦してくれると思うのですが、そういう時に身近のきちんとしたトレーナーなり、ドクターの方に相談しながらやった方が私はプロのリングの試合が出来ると思うし、そういう人に心当たりがなければ、田中リングドクターや私等にコンタクトをとってくれれば、他団体だろうと何だろうと、パンクラスのリングに上がってくれる選手は敵ではなく仲間だと思ってますから、そういう意味では相談してくれれば良かったのになと、ちょっと残念な気持ちもしました。本当に心から苦しそうに鳴咽しながら涙を流している渡邊選手を見たら、本当に(試合に)出してあげたかったです。これでプロの試合が終るわけではありませんから、体調を良くして、仕切り直しの試合を今後は見たいです。


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