vs今成戦・vs西野戦に続いてパンクラスマット3戦目となります。
大場裕司:そうですね。4年前ぐらいに禅道会のバーリ・トゥードマッチに出たんですよ。かなり過激なルールのワンマッチの大会だったんですけど。その時に熊谷選手が戸井田カツヤ選手に勝ってるんですよ。その時は熊谷選手は知らなかったですけど、戸井カツさんとあてられるというのは、それだけ力がある人なんだなぁと。で、勝ったんで凄いなと。その時は禅道会では秋山選手ぐらいしか知られてなかったんじゃないですかね?最近の試合もいくつか観ましたけど、冷静に闘ってるような気がしますね。ガーッといくタイプじゃなくて、冷静に組み立てて闘う人なんだなと。今までたぶんやったことのないタイプですね、空手がベースですしね。

この一戦で気をつける点というのは?
大場裕司:そうですね、やっぱり闘う距離を考えて。結局、(熊谷選手は)体重が上(ウェルター級)でやったり下(ライト級)でやったりしてるじゃないですか。冨宅さんもそうですし、港さんとやった時も結局、上の(階級の)人と闘えるだけのスタミナとかリーチもあると思うんで、そこをちょっと気をつけたいなと思います。

では逆にアピールしたい点は?
大場裕司:練習でやったことは絶対やりたいなと思います。今成さんの試合の後も課題ってのは絶対できるじゃないですか、負けてますし。西野さんとやった時も判定で勝ちましたけど、かなり自分で「ここがダメだった、あそこがダメだった」って課題もできましたし。それを克服して今回、できなかったことはやりたいというか・・・絶対試合で出せるだけの練習はしてるつもりですんで。

現在大場選手がリングで闘うにあたってのモチベーションは何になってますか?
大場裕司:いやもうやめられないんですよねぇ、やめたいんですけどねぇ(笑)いつもやめたいやめたいって言ってましたから(笑)ここまできたらやめらんないですねぇ。たぶん、去年の春ゲートに上がんなければ、やめてたと思うんですよ、たぶん。たまたまゲート上がってたまたま勝てて、たまたま次のオファーがすぐにきて、やってるって感じですね。やっぱり、もうちょっとほんとに自分があきらめつくまで、やりつくしたいっていうのがありますね。

昨年の今成選手との試合前でのお話では、「いつまで出来るかわからない。先は全然みえない」と言われてましたが。
大場裕司:そうですね、ちょっと変わりましたね。もうちょっとやりたいというか・・・今までのアマチュアのルールとプロのルールと全然違うじゃないですか。プロのリングでは、まだ2試合しかしてないじゃないですか。だから、面白いですねやってて。

大場選手は、アマチュアで多くの大会に出られて、プロでは2戦されてますが、アマチュアとプロとの違いはどこにあると思いますか。
大場裕司:やっぱりアマチュアの格闘家よりは、明らかに強い選手が上がるルールとリングですよね、もちろん。総合の試合とか観にいって「俺らの方が強いんじゃないの?」とかあるじゃないですか。まあ誰でも素人目にはありますけど、そういう風には思われたくはないですね。後は絶対に、面白くない試合はしたくないです。あのぅー観てて、僕らも昔からいろんな試合とか観てたわけじゃないですか。お互いになあなあになっちゃって明らかに片方が休むような試合になったりしたら、シラけるじゃないですか?そういうのはないように、動くということですかね、やっぱり。観てる人にあんまり隙を与えないように。それがプロの選手だと思うんですけど。自分もそれが観たいと思いますし。

先程もいいましたが、以前は「先がみえない」と言われてて、今は「もっとプロで試合をしたい」という心境の中、今後の目標をお聞かせください。
大場裕司:総合というもので、ほんとにパンチもケリも思いっきり出せるし、タックルも反応しながらタックルもとれる。グランドでも打撃もできるし、パスもガードもできるし関節も狙える。そういうのですね、やっぱり。例えばケリがこの体重で一番凄いとかパンチが凄いとか、そういうんじゃなくて、平均的・・・ちょっと上でもいいんですけど、トータル的にグラフにするとちょうど円の形になるような。そういうバランスのとれた選手になりたいですね。

今後闘ってみたい選手は?
大場裕司:中原太陽選手ですね。やりたいですね、今すぐじゃなくてもいいんですけど。いずれやりたいなぁっていう。すごくいい選手だと思ってますんで。気も強いし、打撃も強いし、タックルもできるし、下からもできるし。かなりいい選手ですね。そう思ってますね、自分は。さっき言った理想とする選手です。うーん、金払ってでもやりたいです(笑)その辺の駐車場でもどこでもいいんで(笑)やって勝てるとは思ってないですけど、ただやってみたいなと。

とりあえず肌を合わせてみたいと?
大場裕司:うーん、こんだけ年の差が離れてますけど、ああなりたいですね。彼もまだまだ成長途中なんですが、彼の成長した所を目指したいですね、自分もね。あんだけできるのは凄いですね。十九か二十歳じゃないですか?そんなにキャリアがあるわけではないと思うんですよ。僕が高校一年の時ぐらいに生まれてますから(笑)

一緒に練習をされてるP'sLABの方へ何かメッセージはありますか。
大場裕司:いつもプロのルール(の練習)に付き合ってもらって、追い込みに付き合ってもらって、出稽古でよその道場とかチョコチョコいきますけど、P'sLABは会員が多いんでものすごく練習に付き合ってもらえるんですよね。それがデカイですね。けっこう入っちゃう時とかは、加減はしようとしてても顔面にケリとか入ちゃうんですよね。けっこうみんなには迷惑かけてるんですよ。それでも、自分のためにみんなに付き合ってもらうじゃないですか、嫌って言われたら出来ないですから。そういう時にほんとにありがたいなって思いますね。昔はあまりそう思わなかったんですけど、最近仲間のありがたみを本当に感じます。

では最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
大場裕司:今回いつもやるゲートがないんですよね。お客さんは自分の試合を一番始めに観るわけじゃないですか、リングの上で戦う姿を。そうですねぇー、止まらない展開のある試合を観せれるように頑張ります!



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