3月・ディファ有明大会でのVS港 太郎(K.I.B.A.)戦が、港選手の負傷欠場により中止になってしまいましたが、緊張の糸がプツリと切れたというところで、モチベーションとか下がりませんでした?
大石幸史:いや、別に下がんないですよ、それは。だって試合のために練習とか、まぁ、やりますけど、あの日の試合のためにとかってわけじゃないですからね、結局のところ。あの試合も大事でしたけど、それだけのために練習しているわけじゃないんで、別に。それがなくなったからって、「あっ、なくなったんや」って、ちょっと気が張ってたのが、こうワァ〜っていうぐらいで、別に何ともないですけどね。

テンションとかも全然落ちることなく現在に至るという感じですか?
大石幸史:そうですね、ハイ。

では、次の試合が4月12日(土)の後楽園ホール大会で早速決まりました。対戦相手はクリス・ライトル選手(I.F.アカデミー)ということで、現在ミドル級のランキング4位につけている選手ですが、以前「ミドル、ウェルター、両方のベルトを狙いたい」というような発言もありました。そういう選手との対戦が決まった、現在の心境はいかがですか?
大石幸史:別に試合決まったからと言ってね(笑)、ベルト獲る獲らないは別に勝手にしてくれっていう感じですけどね(笑)。特に何も・・・。クリス・ライトルだからっていうのは特別何もないんで。今のところは。まぁ、また練習してですね、新しい自分をつくることが目標ですよね。VS港 太郎戦の前からやってることを、いろいろ考えてることを、次の試合で試すという感じで。それでその答えが試合で出て、まぁ、完全に答えが出ることはないんですけど、ある程度の内容を出して、それでまた新しく自分をつくり上げていくだけなんで。

クリス・ライトル選手の印象っていかがですか?
大石幸史:何か、パンチからキックとか、ちょっといやらしそうですよね。あとグラウンドもすごい強いらしいし。だから、いろんなところでいやらしいですよね。

ウェルター級での初戦が、ランキング2位の大石選手との対戦ということに関してはいかがですか?
大石幸史:いや、まぁ、別に。ミドル級でランキングに入ってて、「ウェルターじゃどうなの?」みたいな感じなんで、それは別にいいんじゃないですかね。

今回の対戦で、「こんなことをやりたい」って思っていることをお話できる範囲で教えていただけますか?
大石幸史:ん〜、何ですかね? とにかく今は、自分の持ってるこの体で、一番良いパンチを出したいとか、そのために上手いこと体を使って。自分の体を上手く使うことが今の目標なんで、まぁ、そのへんですね。ちょっとわかりづらいことなんですけど、技にいくまでの押さえだとか、そういう細かいところなんですけど。でも大事だと思うんで。

前々回のVS和田拓也戦(1月・後楽園ホール)の後に、「打撃とレスリングのバランスがちぐはくだった」「レスリングがおざなりになっていた」というようなことをおっしゃってましたが、その点に関しての改善は進んでますか?
大石幸史:いや、してますよ。ん〜上手くいく時もあれば、上手くいかない時もあるっていう。それはね、まぁ、1日2日じゃどうすることもできないんで。まぁ、続けるしかないですよね。

そのあたりは今度の試合で上手くいきそうですか?
大石幸史:ん〜、それはわかんないですね。それは試合になってみないとわかんないですし。まぁ、その日、その時、その場所でどうなるかわかんないんで。でも、今やってることは良い方向にいってると思ってるんで、続けてはいます。

クリス・ライトル選手の何を一番警戒しますか?
大石幸史:別に何も警戒してないですね、今は。あんまり(映像とかも)見てないし。あんまり知らないですよね、実際のところ。まぁ、今は相手のことより自分のことですよね。毎回言ってるんですけど。とにかく自分の最高というか、良い状態をつくっていくことの方に気をつけてるんで。別に相手に対してはっていうのは今のところはないですね。

わかりました。それでは最後に恒例の(笑)、大石選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
大石幸史:ファンの皆さんにですか・・・。これが一番困るんですよね(笑)。まぁ・・・ないな(笑)。

相変わらず?(笑)
大石幸史:相変わらずないですね(笑)。だってファンのみんなに何て言うんですか? 「頑張ります」って、だって別に頑張りますもん(笑)。頑張るし・・・まぁ、あんまり言うことないんですよね・・・。だからまぁ、会場に来てくれた人は、4月12日の大会を楽しんで下さい。こういう大人のコメントで大丈夫ですか?(笑)

おまけトーク
では、これまた恒例の大石選手の小話を(笑)。
大石幸史:それ、考えてなかったんですよね(笑)。何も。何かあるかな〜。最近・・・何もこう・・・。どっか行ったかな〜。変わったことがねぇ〜、ないんですよね〜。最近は。
ではですね、今回、私の方でテーマを持ってきました。
大石幸史:あっ、そうですか。
4月と言えば「春」でございます。春と言えば・・・
大石幸史:桜ですか?
エッ? いえ、春にまつわる面白話。
大石幸史:春ですか? あ〜っ、4月。
出会いの季節でもあるわけじゃないですか。
大石幸史:出会いの季節ですね〜。出会いか〜。こう、急に聞かれたら弱いな。4月・・・。春・・・。
入学式もあります。花粉症の季節でもあります。
大石幸史:花粉症、僕ないんですよ。
エイプリルフールもあります。
大石幸史:エイプリルフールね。僕、嘘つきが嫌いなんで。何かないかな〜。春、春でしょ? 衣替えの季節ですよ。こう、いろんなものが変わっていく、移りいく季節なんですけどね。え〜、そう言った中で、僕は何をしてるかっちゅうことですよね。何を感じて生きているかっていうことですよね。春ですよね〜。
学校では先生も変わりますよね。
大石幸史:そうそう、新学期で。ん〜、あれは確か高校2年の時ですね。高校2年の時に、書道か、音楽か、美術? 確か3つあるうちの1つを選んでもいいっていうのがあるんですよ。美術か書道って、絶対どうしようもないじゃないですか。静かそうで。音楽っていったら、ひょっとしたら、この3つの中で考えたら、どうしても女の先生がこう、ちょっと華やかそうじゃないですか。まぁ、音楽できないけど、「ちょっと音楽いっとくか?」みたいな(笑)。この3つの中じゃ音楽が一番楽しいかも知れないと。だからちょっとこう、いろんな気持ちを巡り巡らせて、僕は音楽を希望したんですよ。で、見事その第一希望の音楽がOKということで、僕はもう、張り切って最初の授業にいったんですよ。それでまぁ、5分前ぐらいに行きますよね。すると何かこう、一人ゴツ〜イですね、その人、和太鼓やってるんですけど、ウェイトもやってたっていうような話を聞いたことがあるような人がいたんですよ。「あ〜、何でこいつおるんかな?」っていうようなことを思いながらね。もう、本当ゴツイんですよ、体が。「この人何でおるんやろ?」って思って、「オイオイ、初っ端から(音楽の)先生、休み」かと。「オイオイオイ、いきなりお前、代えの先生?」みたいな感じで、「いきなり自習かい? 自習なら自習でエエわ」みたいな感じでね。それで時間も迫って、キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ンって鳴るじゃないですか。「じゃぁ、授業はじめま〜す」って、授業はじめるも何も、お前、どうすんねんと。で「音楽の担任の〜です」って、お前かい!って(笑)。ゴッツイ奴がね、音楽の授業で、いきなりピアノを弾きだすわけですよ。ウワァ〜ッって思って、ピアノを弾きだした時点から僕はもう半分あきらめながらね、コイツなんや〜って思って。ウワァ〜っていう(笑)。こんなウダウダな話です(笑)。まぁ、でも楽しかったんですよ。その授業、実は面白かったんですよ。でも、最初の期待は裏切られたんですよね、ちょっと。女の先生じゃないかと。しかも2年になったら、だいたいどんな先生がいるかってわかってるにも関わらず、何かこう、あるじゃないですか? ひょっとしたら、何か、いつもいない所からこう、ガーンって音楽室にいるんじゃないかと。そう思って行ったらゴツイ奴がいて。オイオイオイ!と。そういうことですよ、あれは。まぁ、僕も若かったなっていうことですよ、あれは。だからまぁ、結局のところ何をこの話で言いたいかと言うと、人を見かけで判断するなということを言いたいわけですよ(笑)。別に僕が浅はかとか、そういうことを言いたいわけじゃないんですよ。良い話なんですよ(笑)、コレ。人を見かけで判断するなっちゅうねん。そういう良いことを僕は言いたいわけなんですよ。人は(笑)・・・、3回目言おうとした、今(笑)。
もう、やめときますか(笑)。
大石幸史:ハイ(笑)。


大石幸史選手database