まず前回3月8日ディファ有明大会でのvs三崎戦を振り返っていただきたいのですが。
久松勇二:いやー、やっぱり強かったですね。打撃も強いしバランスも良くて1Rでもろだしになったのに、テイクダウンを取れなかったのが、残念でしたしびっくりしました。

試合展開がほとんどスタンドの攻防だったのですが、寝技は狙ってなかったのですか。
久松勇二:狙ってたのにいけなかったって感じですね。やっぱり僕は寝技の選手なんで、組んで倒して寝技に持ち込むというのが得意のパターンなんですけど、まさか一回も寝技に入らないとは予想してなかったですね(笑)

試合展開の他に印象に残ってることはございますか。
久松勇二:試合前の三崎選手の入場の時に、メチャクチャ顔が怖くてですね(笑)「いやぁー、こんな奴とほんとにやるのかよ、いやだなぁー」って正直思っちゃいましたね(笑)相手のパンチが怖いとかケリが怖いとかっていうのはないんですけど、この前三崎選手と向き合った時はほんとに怖かったですね(笑)あんなに怖い顔してる選手は今まで対戦してきた中で初めてですね(笑)僕はいつも通り、「11PM」で人をおちょくったようなマスクで入場してましたからね(笑)

あのマスクは新調されたのですか。
久松勇二:あれはですね、前のパピオンマスクをインドネシアで試合をした時に忘れてきちゃいまして、それで新調して、センスのおまけつきで。

あの入場は久松選手のアイデアなんですか。
久松勇二:そうですね。あれを調達するのはセコンドの戸井田カツヤなんですけど、今回は奴もアブタビに行っていないんで、セコンドが一人いないっていうのは苦しいですね。

三崎戦に話が戻りますが、ドローという結果になってすぐにマイクで再戦をアピールされましたが。
久松勇二:そうですね、あの試合前とかいろいろ考えてて、試合前にマイクでどういうか考えてるんですよ、勝ったらこう言おうっていうのを。で、前回は僕の周りでもインターネットでも三崎選手が僕をいかに抹殺するかっていうとこばかり書いてあったので、スカッと一本で勝ってタイトルにつなげろとか、そういうことばっかり書いてあって。まあ周りの見方はそんなもんだろう思うんですけど、タイトルに手がかかった男と4連敗中の男との闘いですから。そういう面では仕方ないかなっていうのがあったんですけど、「この野郎見返してやるぞ」っていう気持ちはありましたね。それで勝ったら色々言おうかなっていうのはあったんですけど、負けたら当然マイクはできないですから。ドローだったらああ言おうというのは元々頭にあったんで。

そのマイクが効いたのか、即再戦となりました。しかも3Rです。待ってましたって感じですか。
久松勇二:いやいや、「こんなはやくくんのかよ」ってびっくりしました(笑)まあでも、ノーランカー相手に3Rで組んでいただいたわけですから、パンクラスさんには感謝してます。

連戦となりましたが、試合展開はまた前回とは違ったものになりそうですか。
久松勇二:いやー、基本的に僕は寝技の選手なんで寝技にもっていく闘い方をしたいですね。打ち合いなんてそんな怖いことはしたくないですね(笑)

気持ち的に前回との違いはございますか。前回は「見返してやるぞ」っていうのがあったと先程言われてましたが。
久松勇二:今回は三崎選手どうこうっていうんじゃなくて、まだ(パンクラスマットで)1勝もしてない人間が横浜文化体育館って大きな舞台で、しかも下から三つ目といういい位置で3Rでやらしていただけるっていう部分では喜びの方が大きいですね。そういう扱いをしていただけるのは、選手冥利につきますね。その中で恥をかかないように、喜びを噛締めながら試合をしたいですね。練習は前回の三崎選手との時同様激しくやってますけど。テレビ(ハイブリッドアワー)をご覧になったらわかるんと思うんですけど、郷野選手はかなり三崎選手よりの解説をしてたじゃないですか?4chで巨人戦を観てるかのような。その中で郷野選手が言ってることも、そうだなっていう部分がありましたし。そういう厳しい意見を今回三崎選手とやるときに参考にさせてもらいます。

今回も試合後のマイクは考えられてるんですか。
久松勇二:今回は、まだ考えてないですけど、今回はマイク云々よりまず勝たないといけないですから。勝てばマイクはやる予定でいるんですけど、内容は少しは考えてます(笑)

またドローでしたらどうしますか(笑)
久松勇二:いやー(笑)そしたら今度は「決着つくまでサドンデスでやらせろ」って言います(笑)でも今回は三崎選手は、前よりも気合入れてくると思うんですよ、前は格下だと思ってなめてきた部分があったと思うんですよ。今回はタイトル挑戦に近づいたところをドローで一回つまづいちゃったわけじゃないですか。だからなおさら僕を叩き潰そうという気持ちがあると思うんですよ。そういう点では、三崎選手が前よりもかなり怖い存在になって僕の前にたちはだかるんじゃないかと思ってるんで。それはやっぱり意識してますけどね。

先程からパンクラス4連敗と言われてますが、やっぱり意識されてるんですか。
久松勇二:いやぁーしてますよっ(笑)結局デビューはパンクラスさんで始まったわけですし、僕にとってある意味崇高なリングでありますから、パンクラスさんのリングは。その中で勝てないっていうのは自分の中では、常に頭の中にありますからね。パンクラス1勝がやっぱり僕の目標なので。

他のリングで、活躍されてますが、やはりパンクラスでの1勝にこだわると。
久松勇二:パンクラスのリングに上げていただくには、他の舞台での積み重ねがないと呼んでいただけないですからね。実際前回渋谷選手とやった時から三崎選手とやるまで1年以上間が空いたわけなんで。でもある意味パンクラスマットでの負けも、僕の中ではひとつひとつ全部が糧になってますから。

そのパンクラスに参戦していない1年の間で4連勝という戦績を残されてます。
久松勇二:今の彼女と付き合ってから負けなしなんですよ(笑)実はあげまんだったんですね(笑)

前回は日焼け対決でもあると言われてましたが。今日見るとあんまり黒くないですね?
久松勇二:いやー前回気合入れて焼いたら肌があれちゃって大変なことになったんですよ(笑)今は週一しか行けてないんですよ。三崎選手も意識してないとか言ってたわりには、試合の時赤ビカリしてましたからね(笑)黒さではこの前負けたんで、とりあえず今回は試合で勝てればいいかなって。黒さで負けてもいいから試合で勝たせてって感じですね(笑)

この試合でアピールした点は?
久松勇二:僕の今の連勝街道って横浜での「DEMOLITION」から始まったんで、ですからまたそういう自分の生まれ変わりの原点でもある横浜に帰っていたということで、お客さんには「ピンクの台風」がリングに吹き荒れるのを観てくれと(笑)「ピンクの台風」を名乗ってるんですけど、誰も認めてくれないんですよね。

名乗ってましたっけ?
久松勇二:名乗ってますよ!!「GCM」ジムのHPで毎日「ピンクの台風日記」を書いてますから。

今後の目標をお聞きしたいのですが、やはり眼の前の三崎戦が終わらないとその先がみえないって感じですか?
久松勇二:やっぱり一回も勝ってない人間が、「俺がミドル級タイトル戦線に割り込むぜ」って言えないですよ!!三崎選手と引き分けただけっていうだけですから。ある意味あの引き分けがまぐれだってとらえる方もいるわけじゃないですか。だからそういう風に思われないように、今回はきっちりと結果を出したいですけどね。そっから先は、三崎選手にもし今度勝ったら大きいことが言えるかもしんないですけど、とりあえずは今は何も言うことはないですね。負けたら負けでまた出直すしかないですし。

最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
久松勇二:まあいつもと同じ事ですけど、オーラパワーをみせてやるぜ!!

言い残したことはないですか?
久松勇二:ないです。あっ、ありました。普段から試合がショッパイだとかつまらんだとか周りから言われることが多いんで、お客さんを喜ばせる喜ばせないってプロの試合では大事なことだと思うんですけど、今回に限ってはもうそういうのはいっさい抜きで三崎選手に勝つっていうそれだけを考えたいですね。その内容が良かろうが悪かろうが勝てればどうでもいいんで。まあいつもそうなんですけど、勝てればいいっていうのは(笑)今回は特にそうですね。後、もうひとつこれは大事なことです。これは絶対に言わなきゃと思ってたんですけど、横文で花道長いんですよね?入場の。あのー「11PM」結構曲短いんですよ。途中で終わったら困るんで、エンドレスにしてください(笑)もうそれが凄い心配事だったんで、これは大事なことなんで(笑)試合の次に大事なことなんで宜しくお願いします。



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