前回のパンクラス参戦は2月大阪大会でのvsローラン・ファーブル戦ですが、見事チョークスリーパーによる一本勝ちでした。
芹澤健市:まあやっぱ先手打てたのが良かったですね、後精神状態が悪くなければ誰とでもそこそこやれるかなっていうのがありますね。今度の試合も例えケガしてても精神状態が安定してれば、大丈夫ですね、あせりはないです(笑)

試合後マイクで國奥選手・伊藤選手への対戦要求がありました。前回のインタビューでもその2選手の名前を挙げられてましたが。
芹澤健市:そうですね、生抜きのパンクラスの、テレビとか雑誌で観てた憧れの選手ですから、今は伊藤選手とは仲いいですけど、でもやっぱねぇ勝負と友情関係と考えて仲良くないとできない部分もあると思うんですよ。すっげぇー嫌いかすっげぇー好きだからやってみたいとか。憧れて尊敬してるからやってみたいという気持ちがありますね。

ではvs和田拓也戦についてお聞きします。芹澤選手も出場された5月25日の「コンテンダーズ」では、対戦相手の和田選手も出場してましたが、和田選手の試合はご覧になりました?
芹澤健市:観ました。いいですねぇ。打撃なしの試合に関しては僕勝てないですね。基本がしっかりしてるし、やっぱ柔らかいですよね、動きが。相手の弘中選手は一緒に練習してるんですけど、強くていい選手ですから。

伊藤・國奥選手といったパンクラスの選手との対戦を熱望されてますが、パンクラスのリングでSKアブソリュートといった別の団体の選手と闘うことについてどうですか。
芹澤健市:闘うことに関しては変わんないですけど、リングに上がっちゃうと。選手は変わんないですよ。でも、パンクラスのお客さんが面白くないと思いますけど。
あのどうでもいい存在になりたくないんですよ、僕。パンクラスのismの奴と当たれば悪役になるでしょうし。ファンも気になると思うんですけど、お互い外の選手で、「まあどっちでもいいや」って観られるのは嫌ですね。

現在、伊藤・國奥選手は芹澤選手よりランキングが上の選手です。そこに辿り着くためにも今回のvs和田戦は落とせない一戦ではないですか。
芹澤健市:マッチメイクする人も試してるんじゃないですかね?和田選手はそんなに勝率よくないじゃないですか。負けと引き分けですよね。でも実力的なものは決して低く評価されてはないと思うんですよ。そういう相手にもし俺が勝ったら、一本なりKOなり取れたら俺をアピールするいい材料だと思うんですよ。

芹澤選手は、試合以外でもマイクやポーズで自己アピールをされますよね。
芹澤健市:まあちょっと俺もみたくれが怖いキャラだから、まあ怖いプラスおっさん、大人キャラだから(笑)まあ俺もそんな面白いことが頭に浮かぶ方じゃないから(笑)プロだからキャラも大事でアピールすることも考えてますけど、俺はもう一戦でも落とせないなっていう、やりたいやりたくないじゃなくてやんなきゃいけないなって思ってやってますね。

もう落とせないっていうのは年齢のことも含めてですか。
芹澤健市:そうですね、コンディションよく臨めればまだまだいけると思うんですけど・・・今までの試合とかいいテンションとかベストコンディションで出れたことないですから、それで勝ててる時もあるんですけど、試合直前でもどこが痛いとか気になる時がありますからね。こんなこというと「そんなんで、上がんなよ」って言われちゃいますけど(笑)僕もアマチュアの頃からのキャリアと考えると15歳の時からやってますから、ボクシングとかレスリング・空手を。昔ってケガのケアーとかないじゃないですか。その時から体を酷使してましたし、逆に今の奴にはない変な根性とかはあると思うんですけど。

では、ここをファンにアピールしたいという点を。
芹澤健市:気持ちだけは折れないですから、そこだけですね。気持ちだけは折れないで最後まで頑張る。僕も子供にレスリングとか空手を教えてたんですけど、その子供に教えたことを自分で実践できる。そういう大人でいたい、そういう選手でいたいですね。最後まであきらめない、それはどの競技に関しても、普段の生活に関しても、生きることに関しても、なんか嫌なことがあっても腐らない、あきらめない、頑張って最後までやり遂げる。初志貫徹っていうんですか。
僕の試合を観てるんですよ、静岡で。僕がね18ぐらいの時に教えてた幼稚園生とかが小学生の子供が今大学生とかになってるんですよ。その子供がテレビとか雑誌で観てるんですよ。よくメール来たり、電話かかってくるんですけど。

教え子が大学生になってるというのはキャリアを感じますね。
芹澤健市:だから幼稚園で抱っこしてた奴と闘ってもおかしくないんですよ(笑)
俺はいつまでたっても変わらず最初に言ったことをまっとうしてるよって姿をみせたいですね、そいつ等に。後極真空手の静岡の先生も観ていただいているんで、僕を何千人の道場生の前で紹介してくれたりするんですよ。「ケガして体ボロボロでもこうやって頑張ってる先輩いるから」って。そういう人のために頑張ってるわけではないですけど、勝っても負けても気持ちだけは伝えたいですね。重い話でしょ(笑)

いいお話が聞けました。では最後に言い残したことはないですか。
芹澤健市:上とやらせろって事ですね(笑)はやくしてくれって(笑)あんまり時間ないから(笑)

芹澤健市選手database