まず今回約2年ぶりのパンクラスのリングということですが、ブランクは感じますか?
佐藤伸哉:ブランクはないですね。デモリッションとか他のリングにも上げていただいているので、僕の中で2年ぶりのパンクラスだからどうっていう気持ちはまったくないですね。しいて言えば、稲垣さんの引退興行に出させていただけるといった感じですね。

稲垣選手とのことで印象に残っていることは何ですか?
佐藤伸哉: 練習も教えていただきましたし、あと稲垣さんが大阪に移る時の送別会で、居酒屋でバカみたいに飲んだことですかね。最終的に50人ぐらい来たと思うんですけど、一斉に集まるわけないんで徐々に集まるんですけど、その度に乾杯をするんですよ、その印象が強烈で。けど、真面目な話しをすると稲垣さんの指導は本当に親切丁寧で、手取り足取り、同じ目線に立って教えてくれたんですよ。僕らとの距離が近いんですよね。

今回の対戦相手の前田吉郎選手とは面識はあるんですか?
佐藤伸哉: 彼があれですよJTCで優勝できたのも、梅木繁之さんに勝てたのも全部僕のおかげですよ。僕、梅木さんともスパーリングしてたんで、その情報をJTCの決勝の時に全部吉郎君に教えあげたんですよ。

今回、大阪での試合ということで吉郎選手の地元ですけど、やりにくさとかはありますか?
佐藤伸哉: 僕クラスの選手にヒールもベビーフェイスもないですからね。そんな意識してられる程余裕も無いし実績も無いし、格も無いですから。

それでは話しは変わりますが、この2年というのはどういう2年だったんですか?
佐藤伸哉: 話せば長くなりますけど。一昨年にネオブラッドが終わって、次にDEEPに出て勝って、来年は頑張ろうと思ってたら、去年はなんか靭帯を痛めちゃって、勝てないわ、病院送りにされるわで、スランプに陥っちゃって、で今年はデモリッションで勝つことができて、なんとなく戦い方も思い出してやっと最近スランプを抜け出せたかな?みたいな感じです。

最近、他のP'sLABの選手も活躍されてますが、やはり意識しますか?
佐藤伸哉: この前、志田さんにも言われたんですけど、僕が経験的にも、年齢的にも僕が練習や試合でガンガン引っ張っていかなきゃいけないんですけど、この性格がそうさせてくれないんですよね。ファイトスタイルと一緒ですよ。ダラダラしちゃって。

北斗の拳で言うと「雲のジュウザ」タイプであると?
佐藤伸哉: どうなんでしょうね。ほんというと2,3年はどうでもいいと思ってましたからね。そしたらネオブラッドで負けたら2年間も呼ばれなくて。だから最初から勝たなきゃいけないんだって思いましたよ。

佐藤選手の具体的な将来像っていうのはありますか?
佐藤伸哉: 将来、地元でレスリングの指導をしたいなっていうのは漠然とありますけどね。今でも地元に帰ると、ちびっ子レスリングのお手伝いとかしてるんで、そういうところから未来の可能性を発掘していけたらいいなとは思います。

佐藤選手は自分の中で理想としたり、意識しているファイトスタイルはありますか?
佐藤伸哉: こんなこと言ったらあれですけど、僕が意識しているのは桜庭選手だったり、須藤元気選手ですね。僕も桜庭選手と同じ東北出身ですし、レスリングベースなので。あっ、いました僕の理想の選手、青森の僕の師匠ですね、赤石光輝選手です。赤石さんっていうのはレスリング界では兄弟で有名な方なんですけど、光輝さんのレスリングで僕は変わりましたからね。今も田舎帰ったときはいろいろ教えてもらってます。

それでは今回の試合でここを見て欲しいというところはありますか?
佐藤伸哉: 別に無いですね。ただ僕、試合でやる気がないとか言われるんですけど、それは表に出ないだけでやる気はあるんですよ。あと、すぐに疲れるなって言われるんですけど、実際はあんまり疲れてないんですよ。疲れてないしやる気もあるんですよ。その辺ですね見て欲しいのは。

佐藤選手の今後の目標は?
佐藤伸哉:とりあえずライト級で試合をしたいですね。ただパンクラスだと相手もライト級ではそんないないと思うんで、一回パンクラスで試合をして、外へ出て相手を探したいですね。

一緒に練習されている弟さんとタッグを以上組んで出場とかは?
佐藤伸哉: 無理ですね。弟は格闘技歴数ヶ月ですし、今もP'sLABと野球と合コン掛け持ちですから、来月休会もするし。組むんだったら、梅木さん(インストラクター)と師弟タッグを組みたいですね、コンテンダーズあたりで。

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