第1試合 ライト級戦/5分2R
×武重賢司(1R 1分16秒、KO/膝蹴りによる)渡辺智史○

大変ショッキングなオープニングマッチでした。1R の1分過ぎまでは本当に良いスタートで、お互いプロデビュー戦ということだったんですが、この顔合わせは以前、パンクラスゲートで一回対戦しています。その時は引き分けという事で、今回、プロデビュー戦での仕切り直しという形ということで、気持ちが前へ出ていました。ゲートの時と同じように良い動きでした。その選手の技術の高さを見せるような、開始1分間だったと思います。そんな互角の流れの中で渡辺選手が突破口を開きました。パンチの連続で武重選手が腰をキャンバスに落として動きが止まったところに、飛び膝蹴りのような形で膝が顔面を捉えて、武重選手はそのまま昏倒してしまいました。そのまま直ぐKOということになったのですが、一時は武重選手がリング上でイビキをかき出す、というような事もあり、ドクターの救護の元、救急蘇生をしなければならない状態でした。その後、武重選手は安静を伴い、担架で運ばれて救急病院へ行きました。武重選手が大変大きなダメージを受けた形で第1試合は終りました。この様な試合はレフリーとしては大変難しいです。担当は梅木レフリーでしたが、この梅木レフリーをもってしても、パンチで尻餅を付いてダウン、というところなのか、まだやらさなければいけないのか、という狭間でした。その中で膝が頭を捉えてしまい、大変なダメージになってしまったのですが、全般的に選手の技術のレベルが上がって来てますから、本当に一瞬の隙、そういうものでも大きな事故になってしまうという事です。大変スリリングな試合ではありましたが、武重選手は暫く戦列を離れる事になってもおかしくないダメージですから、じっくり体を戻して、再びリングに戻って来てもらいたいです。渡辺選手は思い切りの良い攻撃で素晴らしかったです。動きも速く安定していますし、私はさすがコブラ会というイメージを持ちました。 このまま突き進んでもらいたいです。


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