いよいよ“エース”近藤有己選手(パンクラスism)との完全決着戦、ライトヘビー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチが行われる11/30(日)両国国技館大会が近づいてきました。そこで“王者”菊田選手に現在の心境等、いろいろ伺いたいと思いますが、そのVS近藤戦のお話をお聞きする前に、先ずは前回の試合、8/31両国国技館大会でのVSエルビス・シノシック(マチャド・ブラジリアン柔術)戦を少し振り返っていただきたいと思います。戦前におっしゃってた一本勝ちは残念ながら果たせませんでしたが、全く危なげない試合で、判定3-0での勝利。菊田選手の強さ、上手さを存分に観ることができた試合だったと思いますが、ご本人的にあの一戦の中で上手くいった点、逆に難しかった点などを教えていただけますか?
菊田早苗:そうですね〜、難しい点と言えば、やっぱり一本っていうのはなかなかこう、狙って取るのは難しいなっていう。流れの中で取る、ん〜、ちょっと焦りすぎちゃったかなっていうのはあったんですけど。体調面で言えばいろいろ変えて、練習の中で変えていって、その一発目としての成果としてはすごく良かったという結果が出たので、それが今回の試合(VS近藤戦)に繋がったんだと思います。自分の中では。ハイ。やるぞ!と。11月も。

試合の後、精神的な落ち込みとかってありました?
菊田早苗:あ〜っ、長かったですね、アレ。何か知らないですけど(苦笑)。やっぱり寝技で一本取るところを見せないと何にも売りがないんで。あの・・・大変落ち込みますね。試合であそこまでいってれば特に。

では、前回のVSシノシック戦というのは、菊田選手にとってどのような意味を持った試合だったのでしょうか?
菊田早苗:ん〜、あれはシノシックがどうのとか、試合がどうのとかっていうんじゃなくて、単純に試合間隔はアレぐらいでいくっていうのが、非常に体調が良いという意味で、すごく良かったですね。あの試合だけではなくて、これからに向けても。あんまり試合間隔って空けすぎると難しいんだなって言うか・・・。すごい楽だったんですよ。試合中も試合前も。

わかりました。では、本当に間近に迫ったVS近藤戦に関してですが、近藤選手の前回の試合、8/31両国国技館でのVSジョシュ・バーネット戦をご覧になっての感想を聞かせていただけますか?
菊田早苗:ん〜、いや、良い試合でしたね。予想以上に頑張ってたので、ホント心底強いんだなっていうのを感じました。

VSバーネット戦が8月で、その3ヵ月前の5月に菊田選手は近藤選手と対戦してらっしゃるんでけど、その3ヵ月間の近藤選手の成長、進歩、変化というのをVSバーネット戦で菊田選手は見ることはできました?
菊田早苗:成長っていうよりかは、まぁ、間が3ヵ月なんで、多分あれぐらいの実力なんでしょうね。(バーネット選手と)やり合えるっていう。だからまぁ、あなどってる訳じゃないんですけど、本当によけい気を引き締めるというか、油断したら本当にやられちゃう、そういう隙のないものを見ましたよね。

そのVSバーネット戦から、更に3ヵ月経っての対戦。菊田選手、近藤選手、両選手にとって半年ぶりの再戦ということになりますけど、今回の一騎打ちで菊田選手が見せたいものって何かありますか? お話できる中でお願いします。
菊田早苗:いや、今回はもう、どっちが強いのか。それを見せるだけじゃないですかね。まぁ、欲を言えばいろいろありますけどね。もちろん自分では一本を取れると思ってるし。そういうのはいろいろあるんですけど、もう今回はとにかく決着、どっちが勝つのかっていうのを観てほしいって。

では、今回のVS近藤戦は、菊田選手にとってどのような意味を持つ試合になるのでしょうか?
菊田早苗:ん・・・パンクラスという団体の中に置いてきてしまった、自分のたった1つの課題というか、宿題というか・・・。それを解きに、みんなの前で解きにいくっていうだけですね。やっぱり勝って終わりたいんで。このまんまにはできないですからね。どうしても心の中に・・・それだけまだまだ自分の中にあるので。試せなかったものとか。何にしろ、結果がどうにしろ、全部出し切りたいですね。

この一戦の先に、何か今、見据えているものはありますか?
菊田早苗:とりあえずゆっくり休んで、まぁ、年末にビッグイベントがいっぱいあるみたいなんで、そこでいろいろ相手とか、そういうのがすんなり決まれば、まぁ、出たいなっていう気持ちはありますけど。

わかりました。では、菊田選手個人のことから、GRABAKA全体に関してのお話になりますけど、前回の両国(8/31)にはGRABAKAから4選手が出場して3勝1敗という戦績でした。この結果をGRABAKAのトップとして菊田選手はどう捉えてらっしゃいますか?
菊田早苗:前回はまぁ、どれもキツイ、競った試合だったんですが、結果は3勝1敗で三崎(和雄)の負けがありましたけど、内容に関しては良くやったと思うし、全体的に見て、GRABAKAとして良くやったと思います。ん〜、今回の方が厳しいと思います。ホントに厳しいと思いますね。今回は。

今度の両国には菊田選手を含めてGRABAKAから3選手が出場しますが、チームとしてどのような意気込みで両国大会に臨みますか?
菊田早苗:もちろん全勝ですけど、全敗も有り得るし・・・。でも、この両国大会をみんなで乗り越えて頑張りたいですね。

わかりました。では、最後に恒例の、菊田選手のファンの皆さん、VS近藤戦を楽しみにしていらっしゃる皆さんへのメッセージをお願いします。
菊田早苗:え〜、5月より更に高度な試合になるのは既にもう予想してますので、目を片時も離さず、意地と意地のぶつかり合いを観て下さい。応援宜しくお願いします。

菊田早苗選手database