尾崎社長:本日はお集まりいただきましてありがとうございます。調印式の前に、11月30日・両国国技館大会の追加カードについてご報告したいと思います。ロン・ウォーターマン選手の相手に関しましては、ジミー・アンブリッツ選手、これが第3試合、スーパーヘビー級の試合となります。ジミー・アンブリッツ選手はご存知の通り、元キング・オブ・ザ・ケージの無差別級チャンピオンであります。そして、もう1試合、ミドル級戦となりますが、三崎和雄選手vsジェイク・シールズ選手です。ジェイク・シールズ選手は、現在修斗ミドル級の第1位で、桜井“マッハ”速人選手に勝利した選手、強豪です。今日は三崎選手が出席の予定だったのですが、練習に集中したいということで、残念ながら欠席ということになりました。そこで三崎選手からコメントをもらっておりますので、私の方から発表させていただきます。
三崎選手のコメント:未知なる相手で、かなりキツくなる試合展開、苦しい試合展開になると思いますが、僕にとっては負けられない相手です。今まで練習してきたことをすべて出し切り快勝したいと思います。
尾崎社長:また、元・極真空手全日本王者で、世界2位の数見肇館長の演武ですけど、お話したところ、ちょっとびっくりするようなことを、リング上でしていただくことになっております。皆様、ぜひご期待いただきたいと思います。

ロン・ウォーターマン選手がジミー・アンブリッツ選手との戦いに勝利した場合、ジョシュ・バーネット選手の持つ無差別級王座に挑戦することになるのでしょうか?
尾崎社長:ジミー・アンブリッツ選手はキング・オブ・ザ・ケージの無差別級王者ということで、実績のある選手。そして、ロン・ウォーターマン選手は、パンクラスで負けなし、日本では負けていない選手です。勝利すれば、最有力候補となると思います。12月31日の大晦日、日本テレビさんでも放映されます大会で、ジョシュ・バーネット選手とセーム・シュルト選手との無差別級選手権が行われますけれども、その勝者に一番近い選手だと思っております。

アンブリッツ選手が勝った場合はいかがでしょうか?
尾崎社長:ウォーターマン選手を倒せば、彼が一番近くなると思います。この辺はもうホントに潰しあい・・・というと語弊があると思いますけれど、生き残りになっていくと思います。もう1つ見方としては、スーパーヘビー級という階級がパンクラスにはあります。ただ、今、チャンピオンはいません。ですから、無差別級以外のスーパーヘビー級の中での生き残りゲームでもあるんじゃないかと思っています。来年2004年にはスーパーヘビー級のチャンピオンを決めようと思っておりますので、そういう意味でも私自身、期待しているカードです。

ライトヘビー級タイトルマッチの勝者も、無差別級への挑戦権があると思いますが、いかがですか?
尾崎社長:2人ともあると思います、気持ちの中では。ただ菊田選手の場合は、ライトヘビーの階級を守っていきたいという強い気持ちがあります。ただ、心の中では菊田選手ももちろん無差別のタイトルというのを考えていると思いますし、近藤選手に関しては「ぜひ取りたい」ということを私に話してくれておりますので、勝っていけば、どんどん無差別級に向けての試合をこなしていくと思います。会社としても本人の希望があれば、タイトルマッチの前に無差別級の試合を組むかもしれませんし、パンクラスの場合は、選手の希望になるべくそった形でいきたいと思いますので、選手の発言をお聞きになったら「あっ、尾崎はそれに準じて動いているんだな」と思っていただければと思います。やはり、菊田、近藤、高橋といったあたりは無差別に絡んでくると思います。

ジェイク・シールズ選手は今後、パンクラスに継続参戦するという意向はあるのでしょうか?
尾崎社長:本人に直接聞いてはいませんが、基本的にパンクラスの試合に興味があるということで参戦を表明してくれておりますので、本人が勝ち進んでいけば、継続して参戦ということになると思います。