セミファイナル ミドル級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分3R
第3代ミドル級K.O.P.
ネイサン・マーコート
(コロラド・スターズ)
ランキング4位
ヒカルド・アルメイダ
(ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)


尾崎社長:本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。ミドル級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチで対戦する、チャンピオン、ネイサン・マーコート、並びにチャレンジャー、ヒカルド・アルメイダ。両選手とも素晴らしい選手であることは、皆さんご承知の通りだと思いますが、私自身、この2人の対決は、ミドル級というよりも、ミドル級、ライトヘビー級にかけて、もしかすると100kg未満の外国人選手の中で、最強の外国人選手を決める戦いではないかと思っています。それぐらい、両者の実力を評価しています。ファンの方々のこのカードに対する注目度というのは、日ごと高くなっておりまして、おそらくファンの方々もこの戦いに多大なる期待を持っているのではないかと思います。2人とも試合をするにあたり、膠着するような選手ではありません。すごく激しい、なおかつ素晴らしい試合になると思っております。是非ご期待下さい。

ヒカルド・アルメイダ:今回、タイトルマッチ出場の機会をあたえていただき感謝しています。ベルトが良い選手を育てるのではなく、良い選手がベルトの価値を高めていくのだと考えています。過去、パンクラスでベルトを巻いた選手には、船木選手、菊田選手、ケン・シャムロック選手、そして私が対戦するネイサン・マーコート選手がいます。マーコート選手は、過去5回のタイトルマッチに出場しています。それだけ多くのタイトルマッチを経験しているということは、それだけ強さが認められているのだと思います。そのマーコート選手と試合ができることを光栄に思います。試合ではベストを尽くします。是非ご覧下さい。

ネイサン・マーコート:当日を楽しみにしています。アルメイダ選手は現在までパンクラスでは無敗の選手ですので、戦うのがとても楽しみですね。トップコンテンダーである三崎選手を倒した試合はとても良い試合でした。私は今ベストコンディションです。すごく良い試合になると思います。

当日はどういった試合になると思いますか?
ヒカルド・アルメイダ:この試合はタイトルマッチでベルトが懸かっています。ただ、私の精神的な面で正直に言いますと、ベルトのかかった試合というよりも、私の試合はいつもハードな試合なんですけど、ハードな戦い方をすれば結果はついてくるものですし、この大会は10周年という記念の大会なので、そういう意味でも結果を出したいと思います。15分間に持てる全ての力を出して、全力を尽くします。
ネイサン・マーコート:今回の試合はとてもエキサイティングなものになると思います。2人ともアグレッシブなファイターで、またタイトルマッチでもありますので、すごく良い試合になると思います。また、これまで2人ともハードなトレーニングをしてきました。良い試合になることは間違いないと思います。

アルメイダ選手に質問です。以前、全階級を制覇するということをおっしゃっていました。ミドル級はその第一歩となるのでしょうか?
ヒカルド・アルメイダ:今回初めてタイトルマッチ出場の機会が与えられまして、おっしゃる通り全階級の王座を手に入れたいという希望はありますが、まず、ベルトを獲得というよりも、マーコート選手という強豪と対戦できることに興味があり、また、その選手に勝つことが意味あることです。もし、ミドル級王座を獲得できることができれば、他の階級の王座も狙いたいですね。次ということであれば、自分よりも大きい相手と戦いたいので、次は無差別級王座を狙いたいと思います。

マーコート選手に質問です。アルメイダ選手は非常に寝技の技術が高い選手です。寝技で勝つ自信はありますか?
ネイサン・マーコート:試合の流れによっては寝技の勝負になることもあるでしょうが、そこで勝つ自信はあります。

減量の状態はいかがですか?
ヒカルド・アルメイダ:正直、このミドル級に向けての減量には苦しんでいます。この体重で何度も試合をするのはキツいですね。もしかするとこれが最後かも知れません。ですが、これは私の挑戦です。この階級で試合するというのが今の課題ですので、それは果たすつもりです。もちろん計量までには体重を落とします。
ネイサン・マーコート:大変ですね。この試合の後、ミドル級の選手として戦い続けるかどうかは、まだ決めていません。将来的にもっと大きい選手と試合したいと思っています。ただ、それがこの試合の後かどうかはまだ決めていません。

アルメイダ選手は、11月29日が誕生日ということで、試合当日は地球の裏のアメリカでは誕生日当日になります。そういった日にチャンピオンシップを行うことについてはいかがですか?
ヒカルド・アルメイダ:誕生日を迎えて27歳になるんですが、家族は決して大怪我してほしくないと願ってくれていると思います。今回の試合に関しては、強豪の選手と試合ができるということで、大きな経験を積んだ上で歳を重ねるというのは、自分の人生にとって大きな経験になります。ある意味、貴重なことだと思っています。