今度の日曜日、12/21のディファ有明大会で、総合格闘技道場コブラ会の花澤大介13選手との初対戦(ウェルター級戦/5分2ラウンド)が決まっているアライ選手ですが、VS花澤戦のお話をうかがう前に、2つ、ちょっと厳しいご質問をさせていただかなければいけません。まずはパンクラスマットでの前回の試合、今年7月・後楽園ホール大会での『ネオブラッド・トーナメント〜ウェルター級〜』に関してです。やはりパンクラスファンの皆さんは、アライ選手が優勝する姿に期待してらっしゃったと思いますが、残念ながら一回戦敗退という結果に終わってしまいました。一回戦の試合、VS飯田崇人(A-3)戦を振り返っていただけますか?
アライケンジ:いや、僕も優勝するつもりは満々だったんですけどね。気持ちだけが先行しちゃってたんで・・・。気持ちと頭と身体がバラバラだったような気がします。それが敗因ですね。余計なことを考えすぎちゃいましたね。だから、僕は去年は何も考えないで、ただ一生懸命やるだけだったんですけど、それを今年は全部忘れちゃってるんですよね。勝たなきゃとか、自分でもいろいろ思うことがあって、ちょっと考え過ぎてたので。取り敢えず、全てがバラバラでしたね。やることなすこと全てバラバラでしたね。

あの一戦で腕を負傷して、以降、戦線を離脱してケガの回復に努めて。それで今月の5日ですね。『コンテンダーズ』のタッグトーナメントに大石幸史選手(パンクラスism)と一緒に出場しました。まぁ、打撃はなかったんですけど、約5ヶ月ぶりのリング復帰でした。結果としてはこちらも厳しいものになってしまったんですが、初の『コンテンダーズ』、初の組技のみの試合、初のタッグマッチということで、初物尽くしの中で行われた一戦を振り返っていただいていかがですか?結果も含めて。
アライケンジ:ん〜、結果はまぁ、残念でしたけど、負けるにしても、もっとこう、楽しみたかったですね。タッグっていうもの自体が難しかったですね。だからまぁ、すごい勉強になりました。面白かったですけど。あと、前回わかったことをもっと勉強したら、もっと面白く闘えるんじゃないかなって思いましたね。それと、僕のグラウンドの技術が・・・自分の中でまだちゃんと確立されてないって言うか、そういうのがあるので。それもまたわかったので、良い経験になりました。今更あ〜だこ〜だ言っても、もうしょうがないので。次へドンドン繋げていくしかないので。それで終わりってわけでもないですし。『ネオブラッド』もそうですよ。いかに次に繋げられるかっていうことだと思うので。まぁ、そればっかりでもいけないんですけどね(笑)。負けてばかりで(笑)。でも次に繋げることができれば、それはそれで良いと思うんですよね。だから次を頑張るとしか言えないですよ。

今年に入って、まぁ、7月から5ヶ月の休場期間がありましたけど、現時点での今年の戦績が4戦3敗1分というように、まだ白星がありません。そういう状況の中で迎えるVS花澤戦ですが、おそらく今年、2003年のアライ選手のファイナルマッチになると思われます。そのへんは意識しますか?
アライケンジ:いや、ん〜、意識はしますけど、さっきも言ったように、そんな何も考えず一生懸命やるだけですね。

花澤選手はパンクラスマットで、大石幸史選手(パンクラスism)、伊藤崇文選手(パンクラスism)、関 直喜選手(フリー)の3人と対戦しています。花澤選手の印象っていかがですか?
アライケンジ:印象ですか?何か力が強そうって感じですね。見た目的にも、試合でもそういうところが出てますよね。まぁ、他人のことより自分のことなんで、特にそんなには。

では、今回の試合、初対戦なんですけど、花澤選手はパンクラスでまだ白星がないという状況で、アライ選手は総合での復帰戦ということになるんですが、このVS花澤戦で、アライ選手は何を一番目指しますか?
アライケンジ:もう、僕の完全復活じゃないですかね。今年に入ってまだ勝ってないので。あと、船木さんの発言(11/30両国大会)も、僕に、自分に言われているように聞こえたんで。僕が頑張んないとなって思ったんで。まぁ、そういうふうに思ったんですけど、特にそんなに深くは考えてないです。まぁ、頑張るだけです。一生懸命やるだけです。

わかりました。では、ちょっと話題を変えます。今回のディファ有明大会の見所の1つに、山宮恵一郎選手のGRABAKA移籍後初試合っていうのがあると思いますけど、山宮選手のGRABAKA移籍に関して、アライ選手はどう考えてらっしゃいますか?
アライケンジ:いや、僕は全然良いことだと思いますね。それでパンクラスが活性化されたり、山宮さんが強くなるのであれば、全然それは良いことだと思います。ただ、ちょっと寂しいなっていうのはありますけど。でもそれでismが練習できなくなるわけじゃないので。山宮さんがそれでドンドン強くなってくれたりとか、パンクラスが盛り上がるのであれば、全然良いことだと思います。

わかりました。では、最後の締めで。半年振りですね。パンクラスのリングに戻ってくるのは。
アライケンジ:いや、僕が言いたいのは1年ぶりですね。これでやっといつもの自分に戻れたんじゃないかと思うので。何かこう、いろいろと吹っ切れて。「やっと帰ってきたよ」ってみんなに言える試合ができれば、僕の完全復活じゃないかなと思いますね。だから・・・何だろうな?今年に入ってずっと試合が面白くなかったんですよね。試合までの過程も全然楽しめなかったんで。今回はホント、いつもの僕を取り戻せるような試合ができたら、「やっと帰ってきたよ」って言えるんじゃないですかね。3月のVS関 直喜戦の時から、僕が僕でない感じがずっとしてて、ずっと落ち込んでたんですよ。で、なかなか浮上するきっかけがなくて、落ち込んでたままだったんですけど、やっとこう、上がって来れたかな、ちょっと上がってきたかなって感じがあるので、いつもの僕が出せれば、去年みたいな試合を皆さんにお見せすることができるんじゃないかなと。



復活!!おまけトーク。
では、ここで思いっきり話題を変えてちょっとプライベートなお話を。21日(日)、ディファ有明大会の3日後は12月24日(水)ということでクリスマス・イブです。アライ選手はこの「クリスマス」という言葉に対して何を思います?
アライケンジ:○喰らえです(笑)。世の中の浮かれてるヤツら、○喰らえです。って僕は言いたいです(笑)。

では、アライ選手的にはあまり良い日のイメージはない?
アライケンジ:良い日のイメージっていうか、何を浮かれとんねんって僕は言いたいですね(笑)。普通の平日でいいんじゃないかって思いますね。毎月ある25日でいいじゃないかって。

イベントごとってあんまり・・・。
アライケンジ: 僕は好きじゃないです。例えば誕生日とか結婚記念日とかだったら、それはすごい素晴らしい、素晴らしい記念日なんですよ。だけどクリスマスって何?って思うんですよね。キリストが生まれた日っていうことと、僕らが恋人と過ごすとか、プレゼントを交換するとか、それは関係ないこっちゃないですか。だからハロウィンとかもわけわかんないですよ。

では、キリスト教を信仰している皆さんがお祝いするのはOK?
アライケンジ:ん〜、僕らは仏教・・・でも、仏様が生まれた日を別に祝わないですよね。僕は仏教をそんなに信仰しているわけでもないですし、キリスト教を信仰しているわけでもないので、宗教事にはそんな特にはないです。

では、バレンタイン・デーはいかがですか?
アライケンジ:僕、バレンタイン・デーも大っ嫌いですね。良い想い出がないからとかそういうんじゃなくて(笑)、意味がわかんないんですよ。チョコレートとかって。みんなの購買意欲を上げてる、お店側の作戦でしかないじゃないですか。何なのかな〜って思いますね。わけわかんないじゃないですか。

クリスマス、バレンタイン・デー、ホワイト・デーと、恋人達が盛り上がれるイベント的要素を持った日が日本にはいくつかありますよね。基本的にはノラない?
アライケンジ:ノラないです!意味がわかんない。勝手にしろって感じです。

お相手の方はそれで良かったんですか?
アライケンジ:いや、そりゃぁ会うかも知れないですけど、プレゼント交換とかはしないです。普通の1日として過ごします。意味がわからない。

では、このアライ選手のインタビューを読んでる方で、クリスマスを前にドキドキしてらっしゃる方もいると思うんですよ。
アライケンジ:あ〜、それをきっかけにしようとしてる人はそれで良いかも知れないです。それを、自分の気持ちを好きな人に伝える記念日にしようとするなら、僕はそれはそれで良いと思いますよ。そういう意味があるじゃないですか。僕はそういうことをしたことはないですけど。それがきっかけになる1日であるのであれば、その人たちには良いんじゃないですか。だけど恋人たちがプレゼント交換したりっていうのは意味がわかんないです。どうして?って(笑)。

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