2月6日(金)後楽園ホール大会で、今大会がパンクラス初参戦となるアート・サントーレ選手(チーム・クエスト)との対戦が決定している渋谷選手ですが、そのVSアート・サントーレ戦についてお話しをうかがう前に、まずは前回の試合、昨年12月・デフィファ有明大会でのVS栗原 強(チームRoken)戦に関してお聞きしたいと思います。結果としては判定3-0での勝利だったんですけど、試合を観た私の個人的な印象を申し上げると、予想以上に苦戦していたような感じを受けたのですが、今、あの試合を振り返っていただいて、ご本人的に何か思うことはありますか?
渋谷修身:いや、何もないですね。忘れました。忘れたって言うか・・・特に話すことはないです。

では、去年、2003年は渋谷選手的にはどのような1年でしたか?
渋谷修身:ん・・・やっぱり(エバンゲリスタ・)サイボーグとの試合(5月・横浜文化体育館)が一番印象に残ってると言うか・・・。あの試合を落したのは痛かったなって。

10月には新日本プロレスさんの東京ドーム大会(ULTIMATE CRUSH)に出場なさって、その前の8月には、パンクラスの両国大会で新日本プロレスの矢野通選手と対戦したりと、ビッグマッチへの出場もありましたが、その辺に関してはいかがですか?
渋谷修身:それはそれで良い経験をしたなというのはありますけど。それよりもVSサイボーグ戦の方が印象に残ってますね。あの時は、過去最高にコンディションも良くて、心・技・体、全部良かったんですけど、それで負けたから。あの試合で勝ててたら、またちょっと違ってたかなっていうのもあるし。そういう意味でもVSサイボーグ戦が一番印象に残ってますね。

昨年1年間にご自分で点数を付けるとすると、100点満点で何点でしょう?
渋谷修身:何点かな〜?(笑)。点数は別に付けないですね(笑)。

わかりました(笑)。では、昨年の大晦日、格闘技興行戦争と言われた3つの大会についてお聞きします。『PRIDE男祭り』には近藤選手が出場して、『猪木ボンバイエ』ではジョシュ・バーネット選手とセーム・シュルト選手の無差別級のタイトルマッチが行われましたが、この2試合以外で、渋谷選手が注目していた試合って何かありますか?
渋谷修身:ん〜、やっぱり<ボブ・サップVS曙>戦ですね。

その理由は?
渋谷修身:僕が今練習に行っている所に、まぁ、一緒には練習してないんですけど、同じ場所で曙さんが練習してたので。だからそれを見てるから、気になりましたね。

曙選手を応援してました?
渋谷修身:そうですね。やっぱり練習を間近で見てたので。どうなるのかな〜って気になりましたね。

試合内容と結果に関してはどうですか? 予想通りでした?
渋谷修身:最初、曙さんがサップを突き飛ばしてイケるかなって思ったんですけど、やっぱり甘くないですよね。

では、パンクラス無差別級のタイトルマッチ、ジョシュ・バーネットVSセーム・シュルト戦に関してお聞きしますが、あの試合はご覧になりました?
渋谷修身:はい。

ご覧になっての感想は?
渋谷修身:ん〜、やっぱり単純にジョシュは強いなって。最後によく(関節を)とったなって感じですよね。

今、パンクラスでは近藤選手、國奥選手、佐藤光留選手が対戦に名乗りを上げてますけど、渋谷選手はいかかですか?
渋谷修身:え〜ッ(笑)・・・まぁ、いきますよ(微笑)。

わかりました(笑)。では、最後に『PRIDE男祭り』での近藤選手に関してです。あの試合は会場でご覧になってたと思いますが、試合中はどういう心境でした?
渋谷修身:いや、もう勝ってほしいなって。ホント相変わらず普段通りと言うか・・・さすがだなって思いましたね。

2月15日に今度は郷野(聡寛)選手が『PRIDE武士道』に出場しますけど、『PRIDE』という闘いの舞台を渋谷選手はどのようにご覧になりました?
渋谷修身:いや、パンクラスもこうなんなきゃダメだよなって思いましたけど。

あのリングに上がりたいというお気持ちはどうです?
渋谷修身:それもあるし、パンクラスをああいうふうにしなきゃいけないっていうのもありますね。

あの日『PRIDE』さんに出場していた選手で気になった選手ってどなたかいました? 日本人選手、外国人選手問わずで。
渋谷修身:美濃輪(育久)選手は気になりましたね。やっぱり。

外国人選手では?
渋谷修身:いや、もうみんなですよね(微笑)。

わかりました。では、2/6(金)後楽園ホール大会での渋谷選手ご自身の試合に関して。対戦相手が全く未知の選手ということで、あまり細かなことをお聞きするのも難しいと思いますので、2つだけお聞きします。まずは今度の試合にどういう心境で臨むのでしょうか?
渋谷修身:え〜、VSサイボーグ戦、VS(ヒカルド・)アルメイダ戦と、パンクラスのリングでは外国人選手に連敗中なんですよね。なので、そこで学んできたことを出したいですね。ここで負けたら、もう外国人選手には勝てないってことになっちゃうんで。だから今回の試合は僕の中ではデカいですよね。

では今回の試合で、渋谷選手が一番重要だと考えていることは、やはり勝利以外の何ものでもないという感じですか?
渋谷修身:そうですね。あの〜、負けたらもう上が見えなくなるかなって思いますし。また前座に戻ると思うので。前座ではもうやりたくないなっていうのもあるし。やっぱり上へ上へ行きたいので、ここで勝負をかけるって言うか、すごく大事な試合になると思うので、それなりのものを自分の中で背負っていきたいなと思います。

では、もう一つだけお聞きします。アート・サントーレ選手が所属するチーム・クエストにはどのような印象をお持ちですか? 『PRIDE』に出場しているダン・ヘンダーソン選手や、『U.F.C.』で活躍しているランディー・クートゥアー選手が所属しているチームですけど。
渋谷修身:特にチームとしての印象は・・・。チームと言ってもいろんなタイプの選手がいますし。

レスリングでかなりの実績のある選手たちの集まりっていう印象があるんですけど、その辺は意識しますか?
渋谷修身:チームの印象って言うか・・・やっぱり個人しか見てないですからね。

わかりました。では、少し話題を変えます。先月26日に行われた『プロアマ・キャッチ・トーナメント』に関してですが、今回、渋谷選手は-100kg級にご出場なさって、期待通りの優勝を果たしましたけど、どのような心境でエントリーなさったんですか?
渋谷修身:あの〜(微笑)、あのルールは好きなんですよ。でも、本戦ではやりたくないんですよね(微笑)、あんまり。そう考えると、ああいうプロとアマがオープンでやる大会で、そういう機会じゃないとできないなって、単純にそれだけですね。

優勝して、一番に感じたお気持ちというのは、やっぱり「ホッとした」とかになりますか?
渋谷修身:ん〜、やっぱりね、1番は気持ち良いですからね(笑)。でももうすぐに切り替えて、気持ちはもう後楽園ホールの方にいったんですけどね。

試合してて楽しかったですか?
渋谷修身:楽しかったですね。ホントにアマレスをやってた頃を思い出して。やっぱりああいうのを経験すると、ん〜トーナメントだから対戦相手がわからないじゃないですか。そういう心境に置かれても大丈夫だなって。

おそらく来年になると思いますけど、第2回はどうしましょうか?
渋谷修身:第2回の-100kg級は、佐藤光留が出るらしいので(微笑)、彼に任せようかなって(微笑)。

『プロアマ・キャッチ』は卒業ですか?(笑)
渋谷修身:いや、卒業って言うか(笑)、その時にまた考えますけど・・・。

わかりました。では、これで最後です。2月6日(金)後楽園ホール大会での渋谷選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
渋谷修身:え〜、僕自身、本当にここが勝負だと思うので、最後のチャンスだと思うので、いきます。あと、4年ぶりぐらいにコスチュームを変えますので(微笑)、楽しみにしていて下さい。

では、追伸で(笑)。キャッチトーナメントの日に痛いと言っていた渋谷選手の“歯”に関して、ご親切にメールをお送りいただいた方に。
渋谷修身:あの〜、原因不明の歯痛があって、そのことをキャッチトーナメントの後のコメントで言ったんですけど、そのコメントを見てメールを送っていただいた方、ありがとうございました。今はおかげさまで薬をもらって・・・。原因は本当にストレスと疲労からくるものらしいので、今は何とか薬でおさまってます。ありがとうございました(微笑)。

渋谷修身選手database