スパーリングの感想は?
近藤有己:(野地選手は)やっぱりすごく上手かったですね。構えた感じとか、間合いとかもそうですし。やっていて気持ち良いんですよね。(打撃が)上手い人なんで。かわすのも上手いし。硬くないと言うか、人間の柔らかさと言うか。(野地選手とは)今日初めてだったので、お互い遠慮もあったと思うんですけれども、その中で柔らかいすごい良い動きがあって。良い勉強になりましたね。
野地竜太:自分もやっていてすごく気持ち良いというか、(近藤選手は)リズムも良くて、バランスもすごく良いので、軽いスパーリングですけど、すごく噛み合ったと言うか、リズムの波長があったと言うか、やってて気持ち良くて疲れなかったですね。すごく勉強になりました。攻撃も上下のハイキックもボディへのパンチも、すごくバランスが良かったんでびっくりしました。

近藤選手は今度の相手がストライカータイプということなんですが、今日は刺激になりましたか?
近藤有己:そうですね。結構、野地選手とやらせてもらえて自信にもなりましたし、勉強にもなりましたし。今日はたった2ラウンドでしたけど、これを活かしたいですね。自分の中で、今日の刺激を試合に活かしたい、活きてくるなっていうことを実感しました。

スティーブ・ヒース選手の映像はご覧になりましたか?
近藤有己:見ていないですね。いわゆるプロフィール的なものしか。すごいアグレッシブな選手らしいので、その勢いに飲まれないように、それこそ不動心で、ペースを握らせないことが大事かなと思っています。

野地選手のパンクラス登場はいつ頃になりそうですか?
野地竜太:まだ総合の練習を始めて間もないところなので、まだ自分がどの程度できるのかわからないので、2〜3ヶ月はかかると思います。練習の進み具合によります。

今日のスパーリングでもタックルを想定していた?
野地竜太:そうですね。一応、日頃のシャドーからもずっと考えています。今までは全く考えなかったことなので、今までみたいにただ前に突っ込んでいくっていうのは通用しないということを常に心がけていきたいと思います。

近藤選手は、今日も左フック(ブルート)を出していましたね。
近藤有己:そうですね。(ブルートは)菊田戦のときよりも完成系に近づいているので。

現在、完成度は何パーセントぐらい?
近藤有己:最終形がまだ自分の中で見えていなので、何パーセントかっていうのは言えないんですけど、あともう2倍3倍ぐらいは完成度が高まっていくんじゃないですか。

今後も野地選手と練習することはあるのでしょうか?
近藤有己:是非お願いしたいですね。リズムがあって気持ち良かったので、もうちょっと続けていたいなという気持ちもありましたし。

今後は野地選手と対戦する可能性もありますが?
近藤有己:その時は切り替えてやりたいですね。自分なんかは同じ道場の人間と昔は対戦してましたので、あんまり仲間とやりたくないっていうのはないです。関係なくできると思います。

野地選手は今までの近藤選手の試合をご覧になってどういう感想を持っていますか?
野地竜太:パンチとか、ヒザとかでKOされていますよね。自分も総合をやっていくにあたって、今まで通りの打撃じゃ全然通用しないと思っているので。総合には総合の打撃の当て方、打ち方があって、やってみて全然違ったので、すごく参考になると言うか。感覚を一度リセットしないといけないので、そういう意味ですごく勉強になりますね。

近藤選手は野地選手をどういう選手だと思っていますか?
近藤有己:すごいアグレッシブですよね。気持ちも折れないし。そういうところをすごく見習いたいですね。パワフルって感じがすごくしますね。



3月29日・後楽園ホールの試合は打撃で勝負? それともグラウンドで?
近藤有己:どちらでもチャンスがあれば。

次はシウバ選手?
近藤有己:まずは後楽園で良い試合がしたいですし、その次はシウバ選手と、というつもりで。

スティーブ・ヒース選手は仮想シウバと言われていますが?
近藤有己:そうなんですか?(笑)。気の強い選手らしいので、たぶん打撃で来ると思うんですよ。自分も引かないと思うので、そういう試合になると思います。

ブルートが完成したら『アメージング・ブルート』とのことですが?
近藤有己:いや、まだ(笑)

今は?
近藤有己:『グローイング・ブルート』ですね。成長中なんで。

『オリーブ』という技も考えているということですが?
近藤有己:『オリーブ』はまだ名前先行なんで(笑)。せっかく『ブルート』って名前があるので。『ポパイ』じゃ当たり前過ぎるじゃないですか(笑)。

VSシウバ戦は近いうちに?
近藤有己:そうですね。上半期には。

大晦日後はどういった練習を?
近藤有己:自分の良い感覚と言うか、練習相手とか外に求めるんじゃなくて、練習相手、練習環境が変わらなくても、自分の中の感覚を研ぎ澄ましていくような、そう言ったことをテーマに練習してきました。これからもそうしていくと思います。

VSシウバ戦への手ごたえは?
近藤有己:そうですね。ないこともないです。やれる感触もやられてしまう感触もありますし。やっぱり勝負の世界ですから、両方のイメージがあります。自分が勝つ姿っていうのはまだまだイメージできてないんですけど、その日が来るまでに自分の中でもっと研ぎ澄ましてやっていきたいと思います。そうすればもっともっと良いイメージが広がってくると思うので。本当に、今は充実して楽しいなっていう感覚ですね。