スティーブ・ヒース選手インタビュー

日本での試合は今回が初めてですか?
スティーブ・ヒース:初めてです。

今の心境はいかがですか?
スティーブ・ヒース:やっぱり身体を動かしている方が普段の自分に戻れます。今日、公開練習ということで自分の練習を皆さんに見せることができて、ようやく試合に向けての気持ちが高まって、本調子になってきたかなという感じです。

パンクラスファンは今回初めてヒース選手の試合を観ることになりますので、ご自分がどのようなファイターかをご本人からお話ししていただけますか?
スティーブ・ヒース:まずは今回対戦する近藤選手ですが、私の印象としては、試合中、その瞬間瞬間の素早い判断など、生まれつき天才肌の選手だというのがあります。私自身もタイプとしては近藤選手のような天才肌というか、本能で動くタイプの選手なので、そういう似たタイプの選手同士の闘いということで、非常にお客さんにとって見応えのある試合になると思います。私は今までの闘いの中で、負けた試合も含めて、試合中に心が折れたということがありません。必ず自分の出せるもの全てを出して、自分が持っているもの全てをぶつけるような試合をやってきたので、近藤選手にとっても、相手として(自分は)不足はないものと思います。3月29日の試合も、試合中、15分間ずっとアドレナリンが出まくりの、アグレッシブな闘い方になると思います。

対戦相手の近藤選手は、パンクラスの中で今一番注目度の高い選手ですが、そういう選手と闘うことに関してはいかがですか?
スティーブ・ヒース:多分、近藤選手との試合は、心と心の闘いになると思います。VS近藤戦が決まった時に、「いきなりその強敵はないだろう」というような気持ちも全くなくて、「相手できるのは自分しかいないだろう」というぐらいの気持ちでこの試合を受けました。準備期間は今回1ヶ月ぐらいだったんですが、それが短いとも思わないし、望むところで、試合できるのを本当に楽しみにしています。

一番の得意技はなんですか?
スティーブ・ヒース:ヒースチョークというオリジナルの技です。この技で6試合、6選手から一本勝ちをおさめています。


ヒースチョーク

VS近藤戦の決め技はヒースチョークになりますか?
スティーブ・ヒース:今お見せしたヒースチョークが極まれば一番ハッピーなんですけど、近藤選手は非常に予測不可能な選手で、戦法が、闘い方がよめないというタイプの選手なので、相手がどう出てくるかは全然わかりません。これまで近藤選手は世界でも有数のグラップラーを破っている、近いところではマリオ・スペーヒー選手も破っていますが、自分がそこまでのレベルだというような大口は決して叩きませんけど、スタンドの状態、グラウンドの状態、どういう展開になっても対応できる準備はしてきたつもりです。それと近藤選手と対戦することの私の中でのもう一つの意味は、自分の力がどれぐらい近藤選手と差があるのかという、この試合が一つの物差しになると思うので、そういう意味でも自分自身非常に楽しみにしている試合でもあります。

近藤選手は『PRIDE』のリングでVSヴァンダレイ・シウバ戦が期待されていて、それゆえ今回、ヒース選手を仮想シウバというように見るファンの方もたくさんいると思いますが、そう見られることに関してはどういうお気持ちですか?
スティーブ・ヒース:VSヴァンダレイ・シウバ戦の布石として、仮想シウバとして、自分がそのテストケースのように見られるのは嫌ですね。自分の方がストライキングの技術やグラップリングの技術が上かも知れない、それは試合をやってみないと分からないことなので、もし近藤選手がそういう気持ちで(私と)闘うのであれば、「ナメると痛い目にあうかも知れないから気を付けとけよ」という感じです。

では、ヒース選手の試合を楽しみにしていらっしゃる方へメッセージをお願いします。
スティーブ・ヒース:来日できたとことは非常に嬉しいのですが、それよりもまず近藤選手と試合ができるということが非常に嬉しいです。もちろん勝ち負けもとても大事ですが、私のハートと近藤選手のハート、ハートとハートのぶつかり合いを是非観ていただきたいと思います。決してタップをしないという気持ちで試合に臨んでいるので、私は負ける気はしていません。もしも近藤選手が来るVSシウバ戦に向けての仮想シウバというように私を考えているのであれば、それは十分警戒しないと痛い目にあうかも知れない。打撃の技術に関しては、自分は『K-1』にも出場できるという自信を持っているので、「警戒しとけよ」と忠告しておきます。



デビット・テレル選手インタビュー


昨年12月(ディファ有明大会)以来の来日ですが、それ以降で何か出場した試合は?
デビット・テレル:12月以降、試合には出場していませんが、12月のVS佐々木(有生)戦の時の調整具合と比べて、今回は2倍順調に仕上がっています。

前回の試合の時はどこかコンディションの悪いところがあったんですか?
デビット・テレル:前回どこか調子が悪かった、具合が悪かったということではなくて、あの時と比べると、かつてないほどの順調な仕上がりをみせているという点で、前回に比べて2倍調整が上手くいっています。

今回の対戦相手は渋谷選手ということで、どの程度渋谷選手のことをご存知ですか?
デビット・テレル:まずオールラウンド・ファイターという印象が強くて、寝ても良し、立っても良しという感じの選手です。また、今までこなしてきた試合数というのが非常に多いので、百戦錬磨という感じの選手だと思っています。

オールラウンドの相手に対して今回はどういうふうに対応するのですか?
デビット・テレル:対戦相手はオールラウンドファイター、自分自身もオールラウンドファイターで同じタイプなので、特別何か作戦を練ったりというのはなく、いつも通りの練習をして、全てをぶつけるつもりです。

前回がKO勝利だったので、ファンの方はもう一度KO勝利を期待していると思いますが。
デビット・テレル:相手の出方にもよりますが、KOとか関節技で1本勝ちというのは、見る側も、やっている側も非常に満足いく決着だと思います。それはチャンスが来れば必ずできると思っています。

VS佐々木戦からこの試合までに、何か力を入れて練習してきたことってありますか?
デビット・テレル:前回のVS佐々木戦以降、特別変わった練習というのはありませんけど、メンタルな面で、またパンクラスが呼んでくれたことに何としても答えなくてはいけないという気持ちが強かったので、より一層気合の入った練習ができました。2倍調子が良いというのはそういうことです。

今回、渋谷選手に勝てばランカーとしてタイトルマッチも見えてくるかと思いますが?
デビット・テレル:もちろん、挑戦権が得られるように。タイトルも眼中にあります。

では、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
デビット・テレル:瞬きしてる間に試合が終わるかも知れないから、目を開けたままで見ていて下さい。