昨年10月の後楽園ホール大会(vs北岡 悟戦)以来、半年ぶりのパンクラス参戦となりますが、現在の心境を聞かせて下さい。
関直喜:ずっとケガをしていて、今年の2月にもパンクラスさんからオファーをいただいたんですが、それはお断りさせていただきました。今回、また試合の話をいただきまして、今はもう大丈夫なので出場させていただくことになりました。何ヶ月か前に長南(亮)選手に良い病院を紹介していただいて、そこに行ったら一発で治ったので、(今回は)万全の状態で試合に臨めるという感じです。

前回のvs北岡 悟選手(パンクラスism)戦を振り返っていただけますか?
関直喜:ランカーの選手の力というものを実感しました。パワーもあったし、技術力も凄いなと思ったんですけど、試合前にゴチャゴチャ言われたからそれがちょっと許せないので、近いうちにちょっとやってやろうと思ってるんですけどね。選手としては尊敬してるんですが、人間的には許せないところがあるので、やってやりたいですね。でも、北岡選手は凄く強いので、目標にするには良い選手だと思います。北岡選手に勝つつもりでやれば、ウェルター級の上位ランカーにも勝てると思うので、これから目標にして頑張っていきたいと思います。

vs北岡戦以降で出場した試合は何かありますか?
関直喜:vs北岡戦以降はありません。オファーはいただいてたのですが、高阪(剛)さんや滑川(康仁)さんと相談して休ませていただきました。やはりvs北岡戦に無理して出てしまって、自分の実力を出せずにファンの皆さんにも迷惑をかけてしまったので、万全の状態になってから出ようと思ってました。

現在のコンディションはいかがですか?
関直喜:以前の倍は強くなってると思います。

関選手はアマチュア時代から数々の大会で優勝してて、申し分のない実績をお持ちですが、初出場となった昨年の『ネオブラッド・トーナメント〜ウェルター級〜』でも見事優勝を成し遂げました。その実績は関選手にとって自信になっていますか?
関直喜:その時はすごく嬉しかったんですけど、上のレベルは違うなというのをvs北岡戦で感じましたし、正直もう過去のことになってしまいました。だから今はランカーに勝つにはどうしたらいいかということを考えて練習しています。今となっては通過点という感じで、嬉しさとか自信とかはvs北岡戦で全部消えてしまいましたね。

現在はRFC横浜蒼天塾(代表:滑川康仁選手)で練習していらっしゃるとのことですが、主に力を入れている技術など何かありますか?
関直喜:偏らないで全体的に練習することを考えています。北岡選手と対戦した頃まではどうしても自分の得意なもので勝負しようとして、相手が防御しても、こじ開けようとしているところがありました。北岡選手との試合で言えば、タックルを防がれてテイクダウンがとれず、正直成す術がなかったんですが、周りの人から「そこを打撃でいけばいい」とかいろいろ言われたので、全体的にまんべんなく練習していこうと考え方を変えたんです。これまでは一つのものを極めるということが自分では凄いことだと思ってたんですけど、対戦相手に左右されてはいけないということに気付いて、それで今回は練習してきました。

高阪選手や滑川選手ともよく練習していらっしゃるとのことですが、練習ではどのようなことを?
関直喜:スパーリングをして、その後に基礎体力とかミット打ちをやったり、スタミナ面でのトレーニングをやるぐらいですね。わらないことがあると、高阪さんに聞けばすぐ教えていただけるのですごく助かってます。今回の試合に向けては滑川さんにずっとミットを持っていただいて、僕は打撃があまり得意じゃなかったんですけど、その打撃に自信が出てきました。スタミナにはすごい自信がありますね。滑川さんとずっと練習してきたので。

今回の対戦相手であるアライケンジ選手とは、関選手のパンクラス初参戦となった試合以来2度目の対戦です(前回は昨年3月・ディファ有明 フロントチョークで関選手の勝利)。当時よりお互い成長していると思いますが、前回の対戦を踏まえて、アライ選手にはどのような印象をお持ちですか?
関直喜:試合前とかに僕のことを批判したりしないので、性格の良い方なんだなと思って、そういう面ではすごく共感していますね。スタイル的にはまだよくわからないですけど。アグレッシブという評価をされていますが、自分もアグレッシブを売りにしているので、そういう面では驚くことはないです。前回の対戦に関してはほとんど覚えていないんです。いろんなことがあったから、また一からやるという感じの試合なので、アライ選手に限らず相手が誰であっても、一歩目を踏み出すという意味で勝たせてもらいます。

どのような闘いにしたいですか?
関直喜:今回、どんな場面になっても対応できるように練習してきたので、どういう勝ち方になるか分らないですけど、一本をとる自信はありますね。関節技であれ、KOであれ、その時の流れで決めます。その流れは自分が作っていきますけど。

今後、パンクラスに継続参戦していきたいというお気持は?
関直喜:正直、パンクラスに骨を埋めるつもりでずっとやってきたので。本当にパンクラスに入りたかったんです。このところ『DEMOLITION』さんにも良くしていただいてるので、体調の良い時は出場させていただいて恩返ししたいと思ってますけど、パンクラスのウェルター級で活躍できなければそれこそ引退できないので、頑張っていきたいと思います。

今後の目標は?
関直喜:夏までにはランカーに勝ってランキング入りして、早いうちにタイトルに挑戦したいと思ってます。でも、前回の試合(vs北岡悟戦)で実力の差を感じてしまったので、まだまだ練習しなくてはいけないですから、練習してランカーを倒せるような力を付けていきたいと思います。

打倒!北岡ですか?
関直喜:打倒!北岡で。

最後に、関選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
関直喜:今、練習が充実していて、どんどん強くなるような努力もしていますし、自分が成長しているのも実感してます。また強くなった自分を見せていけるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします。




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