今のお気持ちは?
渡辺大介:今の気持ちは嬉しいのと、それと反省点もあり、でも1本勝ちしたので80点ですねっていう感じです。

前へ前へ出ていきました。
渡辺大介:そうですね。始まった時に、前へ前へというのがあったんですけど、予想以上に向こうがビビってたんで。向こうは相当嫌がってましたね。何もその間にしてませんけど、その時点で完全に先手をとれたなと。今日の課題は、スタンドの打撃とレスリングで絶対自分が優位に立っていくっていうのが自分の中でありま した。(始まって)30秒ぐらいで打撃は自分のペースになったので、あとはカウンターのカットだけは気をつけようと思いました。ジャブで距離を取っていたので、タックルも結構見えました。だから、タックルを1回切った瞬間に、(相手が)組み技に来る時も対応出来ました。

フィニッシュはいかがでした?
渡辺大介:今日はしっかり立つというのと、パンチというのがありました。蹴りは最初全然出してなくて、セコンドから「蹴りも!」というのがあったんですが、右脛が腫れていて痛いので最後までとっておこうかなと思ってました。(相手が)崩れてきたら、その瞬間にいこうかなと思って。最後1ラウンドが終る少し前ぐらいに、「ハイキックで終わりそう」ってふと思ったんです。目線でパッと足を見て、蹴るぞと見せかけて、ポンとハイを出したら、それは練習してたんですけど、見事に当たりました。当たった瞬間は痛かったですね。「あっ、当たった!」って思って。それで蹴って直ぐパンチを出す練習もしてたので。蹴って(相手が)フラついて倒れたので、そこで残り10秒だったのですが、ロープの外側からでも良いやと思って、パパパパパ〜ンと打ちながら、たまに廣戸さんを見て、「早く止めてくれ〜」って。

考えられるぐらい状況が見えてたんですね。
渡辺大介:そうですね、見えたんですけど、百瀬選手の左のジャブが当たって1回スリップしたんですが、あれも僕の中では収穫というか、成長したなと思いました。倒れる前に2発ぐらいもらいましたが、今迄は尻餅ついて倒れる感じで、郷野選手の時もそうだし、佐藤光芳選手の時も尻餅ついちゃったんで、またこれでガツンと貰って尻餅ついたら嫌だなと思ってたんですよ。完全にガンという同じ感覚だったので、意識をしっかり持って、尻餅ついた瞬間に直ぐ立とうと思ったらまたガンときて。でも、尻餅ついたら立てたので、ちょっと僕の中でそれをやられたのはまずかったですけど、自分の状態とかを把握できてた、見えてました。

自分の身になったという事ですね。
渡辺大介:今日の勝ちは大きかったです。練習でしてきた事を出せたので。本当はもっと蹴りを出したかったですね。今日は楽しく緊張できました。リングに上がった時はリラックスできてました。スパーリングの感覚で、そして良い緊張感を持てました。良い感じでした。手応えもありましたが、パンチを貰ったという反省点もあります。あれはやはりパンチの上手い人やハードパンチャーであれば、多分もっとまずい事になっていたと思います。今回は1発も貰わないようにというのがありましたけど、ちょっと軽くカスったのがあったのでそこが反省点です。今日は一本勝ち第1号ですよね。嬉しいです。伊藤(崇文)さんがバシバシやってたので、それを見て僕も気合が入りました。

次の試合に関してはいかがですか?
渡辺大介:2ヶ月後に韓国で試合があるので、それを頭に入れて練習していきたいと思います。

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