■公開練習で披露した『力技』
・フライパン曲げ、金属バット折り、コーラ缶破壊



このようなパフォーマンスはアメリカでも披露しているのですか?
ロン・ウォーターマン:『チーム・インパクト』は、キリスト教の布教活動プラス肉体パフォーマンスということで世界中を巡業しているのですが、メインはアメリカで、南アフリカとかオーストラリアなども巡業しています。平均で週に2回活動していて、それはアメリカのTBNネットワークでも放送されています。

高森選手の印象と対策をお聞かせください。
ロン・ウォーターマン:彼の試合を実際に見たのが、彼のデビュー戦である去年10月31日の後楽園ホール大会でのハー・スン・ジン選手との試合でした。残念ながら試合時間が短くて、高森選手が負けてしまったんですが、情報としては、柔道出身であるということと、組んだら強いし、グラウンドでもその強さが発揮されるんじゃないかと思います。ただ、もし相手が打撃で来るようであれば、それでも十分に応戦できると思うので、相手がどういう手でこようが全く心配していません。

高森選手はパンチで決めたいということですが、ウォーターマン選手は何で決めたいですか?
ロン・ウォーターマン:過去3戦が打撃の試合になってしまったのは、結果としてそうなってしまったので、彼がそういう作戦を取ったのかは定かではないんですが、負けた試合も含めて、非常に打撃が強い選手だというイメージは変わっていませんので、自分もそれをしのぐ打撃で応戦したいと思いますし。もし高森選手がグラウンドの方が強くて、それを今まで温存してきたのであっても、全く問題ありません。

フィニッシュのイメージは?
ロン・ウォーターマン:1ラウンドで何らかの関節技を極めるか、マウントパンチでタコ殴りにして勝つか、どちらかになると思います。




『PRIDEグランプリ』ではリザーバーということで試合の機会がありませんでしたが、それについてはどのようにお考えですか?
ロン・ウォーターマン:日本に来て試合ができなかったのは残念なんですが、試合がないと確定したのが興行の2日前だったのでしょうがないです。でも、機会があればまたどんどん試合をしたいですし、リザーバーとしての権利がまだあるのであれば、パンクラス以外でも試合するつもりはあります。

前回のミルコ・クロコップ戦のダメージは残っていませんか?
ロン・ウォーターマン:バランスを崩して結果的にキックをもらうことになってしまいましたが、意識はハッキリしていましたので、試合直後も今も、ダメージは残っていません。

高森選手に勝利すれば、スーパーヘビー級のタイトルを賭けて、セーム・シュルト選手と闘うことも考えられます。
ロン・ウォーターマン:スーパーヘビー級のチャンピオンベルトができるのであれば、先ずは自分が最初に巻きたいという気持ちはあります。誰と闘うことになろうと全く関係なく、タイトルを手にするのは自分以外には考えられません。

無差別級のジョシュ・バーネット選手が持つベルトに興味は?
ロン・ウォーターマン:もちろん無差別級チャンピオンのジョシュ・バーネット選手とも試合をしたいと思いますが、今回はスーパーヘビーの試合が組まれていて、スーパーヘビーのタイトルを獲ったあとに、無差別のベルトに挑戦したいですね。それがジョシュ・バーネットであれ、セーム・シュルトであれ、メガトンの選手であれ、相手の問題ではなくタイトルが欲しいです。

今回の試合は『PRIDEグランプリ』で試合が組まれたなかったことについてのうっぷんを晴らす試合になりそうですか?
ロン・ウォーターマン:ブランクができたことでエネルギーが蓄積されたというよりは、トレーニングはいつも変わらないのでこれはこれと割り切って考えています。その分のうっぷんを晴らすというようなことは考えていません。