パンクラス初参戦から3戦目にしてランカーとの対戦になりますが、そのお話しの前に、前回の試合、3/29後楽園ホール大会での佐藤光芳選手(パンクラスGRABAKA)との試合を振り返っていただきたいと思います。
内藤征弥:結果的には三角絞めで一本取ることができて勝てたんですけど、試合の流れとしては(佐藤選手に)テイクダウンを取られましたし、(最終的に)たまたま三角絞めの体勢に入ったという感じで、どうやって入ったのかはあんまり憶えてないんです。(三角絞めの体勢に)入ったので極めなくちゃと思って極めて、勝つことができたというところです。いや〜勝ててよかったですね(笑)。

スタンドの展開ではいかがでしたか?
内藤征弥:スタンドでは最初に自分のパンチが当たって、相手が引いてくれたんで少し気が楽になったんですけど、タックルで倒された時は「あっ、ヤバイかな」と思いました。佐藤選手は、タックルの上手い選手だと聞いていたんので警戒してましたけど、倒されましたね。でも何とか三角絞めが極まって助かったという感じですね。

パンチの手応えはいかがでした?
内藤征弥:思いっきり当たったという手応えじゃなかったですけど、出した右のパンチが効いてくれたみたいで良かったです。

相手がGRABAKAということで意識したことは?
内藤征弥:僕自身はチーム(GRABAKA)に対して特に意識はしてなかったんですけど、周りの人の方が「GRABAKAは強いぞ」っていうふうに意識してましたね。僕はそれよりも対戦相手の佐藤選手個人の強さを意識していました。

今回、佐々木有生選手との対戦をオファーされた時の心境を聞かせて下さい。
内藤征弥:試合のオファーが来た時は、前回、佐藤選手に勝った時に、僕は「次は全然名の知れない外国人でお願いします」と言ったんですけど、「あれっ?違うぞ。話が逆の方にいってるんじゃないか(笑)」と思ったんです。やっぱり強い選手なので、自分も負けたくないんですが、ちょっと考えて、逆に佐々木選手に勝てば自分の名前が一気に売れると思って、生活を変えるためにこれはやるしかないと(笑)。

佐々木選手についての印象は?
内藤征弥:佐々木選手の印象は、打撃もできるし寝技も上手いし、正統派っていう感じがしますね。本当に強くて名前も知られているので、試合が決まった時点でチャンスをもらったと思いましたね。

先ほどお話が出ましたが、前回の試合後、内藤選手は「今度は無名の外国人選手を相手に3連勝で!」とおっしゃっていましたが、今回の相手はGRABAKAのトップクラスの佐々木選手だけに一筋縄ではいかないと思います。そういう佐々木選手を相手に、どんな闘いを望みますか?
内藤征弥:やっぱり寝技で勝負してみたいですね。佐々木選手もアブダビ(・コンバット)に出てるくらいですし(昨年5月)、寝技も凄く強いのでどんなものかやってみたいですね。

これまで内藤選手はパンクラスで2戦2勝といずれも一本勝ちですが、これは自信に繋がってきていますか?
内藤征弥:まあそうですね。一本で勝てたことは凄く嬉しいんですけど、今まで自分のレベルがどの辺にあるのかよく分らなかったんですよね。GRABAKAの佐藤選手は名前も売れているし、強いというイメージがあったんですけど、やってみると同じ人間同士ですし、天と地ほどの差はないなと思うことができて、何とか自分も(この世界で)やっていけるなと、これまで試合をしてきて感じてますね。

今回の試合もやはり狙うは一本ですか?
内藤征弥:そこまで一本には拘らないので、勝てれば良いかなと(笑)。結果的には判定でも良いので(笑)。

打撃の練習の方はいかがですか?
内藤征弥:打撃の練習はやってることはやってるんですが、基本的に殴るのが恐くて(笑)。殴られるのも嫌なんで(笑)、どちらかといえば寝技で勝負したいですね。

この試合に勝つとランキング入りも有り得るかと思いますが、ライトヘビー級のランキングは強豪がひしめいています。闘ってみたいと思う選手はいますか?また、興味のある選手はいますか?
内藤征弥:そうですね〜。ぶっちゃけると闘いたいという人はいないんですよ。興味があるのは佐々木選手ですし、一番興味がありますね。ライトヘビー級の中でも寝技だけだとトップクラスだと思うんですよね。もちろん菊田選手もいますけど、佐々木選手とやってみたいなと思ってました。

パンクラスを含めて、今後の野望などについて教えて下さい。
内藤征弥:1試合1試合勝っていって、ファイトマネーも上がって生活がもっと裕福になれば良いかなと(笑)。この前テレビを見てて、『おしゃれカンケイ』(日本テレビ系列)って番組があるじゃないですか。それにバレエダンサーの熊川哲也さんが出てたんですよ。 あの人がスタジオにフェラーリのF50で乗りつけてて、「スゲぇ〜」と思って(笑)。いつかは僕も有名になってフェラーリをと思いましたね。野望は目指せフェラーリF50で! 「いつか見てろよ」という感じですね。

パンクラスに出場するようになってから、プライベート面で何か変わったことはありますか?
内藤征弥:今、僕は昼間にバイトをしてるんですけど、バイト先でちょっとマニアっぽい男の人なんですが、いきなり色紙を持って来て「サインしてくれ」って。それが凄い嬉しかったですね(笑)。

街中で女性から声をかけられるとかは?
内藤征弥:それはまだないですね。さすがにそこまでは。「モテてぇーっ!」とは思いますけど(笑)。

では、内藤選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
内藤征弥:いつもチケットを買って見に来てくれる友達もいっぱいいるので、その人たちのためにも勝ちたいですね。勝って、後楽園ホールの外で楽しく会いたいですね。負けるとやっぱり顔を合わせ辛いので、是非勝ちたいです。

内藤征弥選手database