パンクラスへの参戦が決定しての今のお気持を聞かせてください。
瓜田幸造:まず負けられないなという気持ちです。初めての総合のリングで、特に日本人選手が相手というのもありますし、他団体というのが一番大きいんですけど、やっぱり負けられないというのがありますね。

どんなイメージをパンクラスに対してお持ちですか?
瓜田幸造:ランカーの選手は日本人選手も外国人選手もレベルが高くて、寝ても立っても凄く良い選手が揃っているという印象がありますね。特に僕の出場するライトヘビー級は選手層が厚く、凄くやりがいがあって参戦できたらどんどんランカーの選手と当たっていきたいなというのはありました。

今回の対戦相手はパンクラスGRABAKAの山宮恵一郎選手ですが、山宮選手の印象について聞かせて下さい。
瓜田幸造:とにかく下にならない選手だなという印象があって、僕のスタイルも『掣圏道』ということで、やっぱり下にならないというコンセプトでやってるので、噛み合う相手だなとは思っています。やっぱりスタンドでの打撃勝負になってくるんじゃないかという印象を持っています。年もキャリアも上なので、団体を抜きに考えたら僕が胸を借りる立場だと思ってますが、その上で勝ちにいくという気持ちで山宮選手のことを見ていますね。

瓜田選手は『掣圏会館』所属ということで、師匠はあの『初代タイガーマスク』であり、『修斗』創設者の佐山聡氏ですが、『掣圏道』にお入りになったきっかけは佐山氏への憧れからですか?
瓜田幸造:正直言って、佐山館長のことは『修斗』の創設者っていうのと、『掣圏道』っていうのを作ったなというぐらいで詳しくは知らなかったんです。子供の頃『(初代)タイガーマスク』を見て凄いなあというのはあったんですけど、特に佐山先生に弟子入りしたいということがきっかけではなかったんです。アマチュア時代に一度プロの試合のオファーをいただいて、北海道での『アルティメットボクシング』の大会に出場したんですけど、当時は総合を初めてまだ2、3ヶ月ぐらいだったのでロシア人選手にボコボコにされたんですよ。その時に初めて佐山先生にお会いして、「センスはあるけど、バランスがまだ悪いね」って言われまして、それがずっと引っかかってたんです。当時は違うアマチュアの総合団体にいたんですけど、そこの練習は組技ばっかりだったので打撃がやりたいと思いまして、それから副館長の渡部優一先生と知り合いまして、渡部先生からの紹介ということで(掣圏会館に)入りました。柔道を10年やってましたので組技には自信があったんですけど、打撃中心の選手になりたかったのでやはり『掣圏道』は理想的だなと思っています。

パンクラスに参戦するにあたって、師匠の佐山氏から何かアドバイスはありましたか?
瓜田幸造:アドバイス的なものはなかったんですけど、「絶対負けんなよ」とボソッと言われました(笑)。

何気なくボソッといわれる方がかえってプレッシャーだったりしませんか?
瓜田幸造:そうですね。(苦笑)

ご自分のファイトスタイルをご自身で表現するならば、どんなタイプのファイターでしょうか?
瓜田幸造:自分は『掣圏道』のイメージそのものといったスタイルで、「殴って、蹴って、投げにいって、倒れたところでまた殴る」といったところですかね。このスタイルで『アルティメットボクシング』の方もやっていたので。でも、オープンフィンガーグローブになると掴みやすいので変わってくるかなとは思うんですけど。

基本的には絶対に寝ない(下にならない)というスタイルかと思いますが、パンクラスルールでは寝技の展開になることもあるかと思います。グラウンドの展開になっても対処できるという自信は?
瓜田幸造:自分が下になっても、相手に引き込まれても、グラウンドはしっかり練習しているので、その辺の焦りはまったくないですね。

対戦相手の山宮選手は、昨年ismからGRABAKAへと移籍し、今回は移籍後の第2戦として真価を問われることになるはずですから、意地でも負けられないという意気込みで来ると思います。瓜田選手はどんな意気込みを持ってこの試合に臨みますか?
瓜田幸造:初めて『掣圏道』の選手を見る人も多いと思うし、『掣圏道』の強さを全く知らない人もいると思うので、これが『掣圏道』だという強さを見せて、KOなり一本で勝ちたいですね。『掣圏道』の理論の素晴らしさを見せつけられるような試合になれば良いかなと思います。

山宮選手に勝利するとランキングも視界に入ってくると思いますが、瓜田選手が今後パンクラスに参戦していく上で対戦したい選手などはいますか?
瓜田幸造:自分は今誰と対戦したいと言える立場ではないんですが、最終的には一番上にいる近藤(有己)選手には凄く興味がありますね。自分は選べる立場じゃないので、ランカーでもノーランカーでも対戦することになった選手に『掣圏道』の強さを見せるだけという気持ですね。

『掣圏道』の理論からみてもやはり近藤選手は強い選手ですか?
瓜田幸造:そうですね。バランスが良くて「心が立っている」という強さ、ああいう選手はいないんじゃないですか。パンクラスの中でも別格だなという目で見ていますね。

では、話は変わりましてプライベートなお話を。瓜田選手は特技が「折り紙」というふうに伺っていますが、作品の作り方は誰かに教えてもらったんですか? それとも自分でやっているうちに作品(ゴジラ、キングギドラ等)ができあがったんですか?
瓜田幸造:昔、本に出ているのを見まして、その本に出ている作り方だけだとちょっともの足りないなと思って、自分で少し手を加えたものもあるんですけど。キングギドラ(作品)なんかは、中学校の時「折り紙クラブ」だったので、そこで一緒だった友達と二人での創作ですね。

凄いですね。創作であんな複雑な作品を作れるなんて。
瓜田幸造:たまたまできちゃったんで。(微笑)

手先が器用な瓜田選手ですが、折り紙の他に趣味や特技はありますか?
瓜田幸造:趣味でプラモデルを(微笑)。その世代なのでガンダムですね。似合わないって言われるんですけど、ちょこちょこプラモデルを作ったりするのが結構好きなんで。

手先が器用ということは身体能力も高いのでは?
瓜田幸造:不器用といえば不器用なんですけど。ただ自分は同じことをしつこく何回もやるので。動きとかにしても、それは格闘技も同じですし、自分はできないことは何回も納得がいくまで繰り返すというタイプなので。B型のわりには飽きっぽくないというか、ずーっとやってますね。

集中力が長く持続できるんですね。見習いたいなぁ(苦笑)。
瓜田幸造:どうなんですかね〜?(微笑)。

それでは瓜田選手を応援して下さるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
瓜田幸造:良い試合をするとは断言できませんが、皆さんのはっきりと納得のいく形で試合を決めたいと思います。楽しみに見て下さい。

瓜田幸造選手database