■ 日時:7月09日(金) P'sLAB東京



試合に向けての意気込みをお願いします。
野地竜太:3月に正式にパンクラスMEGATONに加入して、数ヶ月経って、遂に来たなという感じです。練習は3月からずっと、もういつ試合があっても良いように心の準備はしてきたので、技術的にはまだまだ足りない部分もあると思いますが、練習してきたことを出して、新しいルールの中で自分らしい闘いができれば良いなと思っています。

対戦相手の印象は?
野地竜太:ビデオで試合映像を見ました。キックボクシングの試合だったので、すごく力が強くて、アグレッシブに前に出て、パンチが強い選手だなって、そういう印象を受けました。

打撃をベースにしているということで、野地選手に似た感じの選手だと思いますが、その点はどう思いますか?
野地竜太:そうですね。でもまぁ、相手の選手は総合の試合も経験していて、ブラジリアン柔術も経験しているので、総合の試合を見てみないとわからないですね。総合になったら寝技をやってくるかも知れないので、あまりそこで打撃、打撃だっていうのを考えて、当日面食らってもあれなので。まぁ、打撃が得意な選手・・・自分は打撃メインでいこうと思ってますので、立ってやってくれれば激しい殴り合いになるじゃないかなと思います。

先ほどの練習ではタックルから腕十字を極めたりしていましたが、グラウンドで仕留めたいという気持ちはありますか?
野地竜太:それは臨機応変に。チャンスがあったらもちろん狙っていきたいと思いますし、試合前からあまり『あれをやっていこう』って考えると、それが上手くいかなかった時に、ちょっとあたふたしてしまうので、その時寝技になってチャンスがあれば、もちろん狙っていきたいと思います。

何か1つのことをやるのではなくて、自分の動きを確かめるというか、自分の動きの精度を上げるという練習をやっているということでしょうか?
野地竜太:そうですね。1つの選手のタイプに対して、僕が『こういう戦法でいこう』っていうような、そんな器用なことはまだ出来ないので、おそらくどんな選手が来ても今の闘い方になってしまうと思います。その時々によって状況が全く違ってくると思いますから、その時に出来ることをやろうと思ってます。



寝技の練習は結構やっていますか?
野地竜太:そうですね。やっぱり自分の未経験だった部分ですから、一応毎日といいますか、これまで寝技メインでやってきましたね。

寝技を習得するにあたって、打撃より苦労した点はありますか?
野地竜太:そうですね。今現在、寝技が全く経験がなかったので難しいですけど、ただ、打撃をはじめた時も、ホント難しいなって思ったので、どっちがっていうのはないです。全くタイプが違うというか・・・。でも、共通して言えることは、身体で覚えないとどうしようもないってことなので。寝技に関しても、こうきたらこう返すって頭でわかっていても、瞬時に身体が反応しないと抜けられないと思うので、やっぱりやられてもやられてもいっぱいやるっていうのが、打撃もそうだと思いますけど、身体が慣れないと、習得出来ないなっていうのは、感じましたね。

寝技をやると身体つきが変わるとミルコ・クロコップ選手などは言ってましたが、やはり身体つきは変わってきてますか?
野地竜太:体重は落ちたんですけど、それも落とそうというのではなくて、自然に落ちてきたので、身体の体幹部の使い方とかが違うのかなと。立ち技の時と。それでちょっと痩せたんじゃないかなと思います。あと、組んだ時の首相撲の力とかも、(寝技の練習で)寝てる状態で体幹部をすごく使うので、立った時もその部分が強くなっているような実感がしますね。

今、体重はどれぐらいですか?
野地竜太:今、98〜99kgぐらいですね。

MEGATONの条件(100kg以上)に合わないのでは・・・?(笑)。
野地竜太:でも、ごはんをいっぱい食べればすぐ(笑)。食後はMEGATONです(笑)。セーフです。大丈夫です。

高森(啓吾)選手はそのことについては?
野地竜太:いや、でも普段100kgを超えていれば・・・仲間だと思ってくれると思うので(笑)。

MEGATON追放なんてことも・・・?(笑)
野地竜太:いや、そんな小さい事を言う人じゃないので(笑)。食べればすぐ100kgですから(笑)。

体幹部が強くなったということですが、寝技での練習がスタンドでも活きてきているということはありますか?
野地竜太:そうですね、やっぱりパンチも手で打つものじゃないので。体幹部の力、足腰の力だと思いますけど、やっぱりそれは強くなっているような気がしますね。ミット(打ち)とかやっても。

総合格闘技になると、グラウンド状態で殴ったり、先ほどの練習でもサッカーボールキックや踏みつけといった攻撃も見せてましたが、そういった練習もしているのでしょうか?
野地竜太:練習でも一応やりますけど、やったとしても、さっきぐらいの実際当てないところまでになってしまうので、実際試合で本気に蹴りにいったりするとまた難しいところもあったりすると思いますから、ホントそれはやってみないと。練習で踏んずけるわけにもいかないので(苦笑)。

思いっきり殴ってみたいですか?
野地竜太:そうですね。パウンドも思いっきりはやったことがないので、それは是非やってみたいなって。踏んずけたいっていうのもすごくあります。

今までの極真流のトレーニングは何か続けていますか?
野地竜太:そこまで空手の型みたいなものはないですけど、基本稽古っていうか、蹴りのバランスの確認なんかは鏡を見ながらやったりはしてます。軸をブラさないといった空手っぽい練習はしています。

この試合では、空手の技術を全面的に出していくのか、それとも封印して新しい技術を見せていくのか。どちらになると思いますか?
野地竜太:それもあまり・・・。そういうことを考えると難しくなってしまうので、相手が立っていれば、今までやってきた空手なりキックなりが活きると思いますし、寝ちゃったら新しいことをしないと勝負にならないので、その時の状況で、自分の持っているものでやりたいと思います。



デビュー戦の緊張感は?
野地竜太:いつもあんまり緊張しない・・・と言うとちょっとアレですけど、直前にするぐらいですね。前日とか、リング上がる前にちょっと緊張するぐらいですね。今は普段通りです。

オープンフィンガーグローブをつけての打撃で、やりにくいところとやりやすいところは?
野地竜太:やっぱやりやすいですね。もともと空手では素手で殴っていて、それがキックボクシングにいって10オンスをつけるようになって、その時はすごく違和感があったんですけど、そこからまたちょっと素手に近づいたので、すごく感じは良いですね。結構好きです。

以前、手術した箇所の状態はどうですか?
野地竜太:そうですね。ずいぶん、というか、ちょうど1年ぐらい経って、かなり良いです。

MEGATONのリーダー、高森選手から何か言葉はありましたか?
野地竜太:特には・・・。「頑張ってね」というぐらいで(笑)。

MEGATONといえば秒殺のイメージですが、それは狙っていきますか?
野地竜太:相手もすごくアグレッシブなので、それを迎え撃てば、自然と秒殺になるかも知れないし。相手が来ないのに自分からワーッといこうとは思わないので、チャンスがあればもちろんいきますけど、相手がバランスを崩したり、一発「効いたな」っていうのがあれば、すぐにいきます。あんまり秒殺には拘ってないですね。

「これで決めたい」というのは何かありますか?
野地竜太:ん〜・・・ちょっといろいろ考えてるんですけどね、欲が出ちゃって(苦笑)、全部やってみたいなって(笑)。

具体的に何か1つ教えて下さい(笑)。
野地竜太:具体的に1つですか? 腕十字で・・・(笑)。決めたいなぁ〜とは思ってるんですけど。チャンスがあれば。

寝技で決めたいという気持ちがあります?
野地竜太:そうですね。寝技を練習してるので、チャンスがあれば本当に極めたいですし、寝技の練習も結構好きで、タップを取るっていうのも、またノックダウンと違った快感があるので、その辺は寝技も面白いなって感じはあります。

1日の練習時間の中で、寝技に割く時間はどれぐらいでしょうか?
野地竜太:練習自体は1日5時間ぐらいで、その中で寝技が3時間ぐらいですね。ただ、曜日によっても打撃が多い日とかあったりするので、一概には言えないですけど。比率は寝技が多いです。

練習場所は?
野地竜太:ここ(P's LAB東京)と、あと、ボクシングジムに行ったりしてます。

デビュー戦でアピールしたい点、ファンに『ここを観て下さい』という点は何かありますか?
野地竜太:やっぱり自分が出来るのは、打撃の方が今のところ得意なので、打撃で前に前に出るところを観て欲しいですね。