前回の5月28日・後楽園ホール大会でのvs内藤征弥(A-3)戦を振り返ってみて、5ヶ月振りの試合で佐々木選手が感じたことはどんなことだったのでしょうか?
佐々木有生:勝てたことは良かったんですけど、自分自身の集中力がまだまだだなと感じましたね。(内藤戦の勝利が)これから先に進んで行く良いきっかけになれば良いなとは思います。難しく考え過ぎているのかも知れないですけど。より高いものを求めると妥協できないですから難しいですね。周りの人たちにも迷惑かけましたし、だから結果を出したいなと。「佐々木は成長したな」と思われるような試合をしたいと思っていますし、そういう意味では周りの支えてくれた人たちに対して応えたいなと思ってました。

前回の試合までの5ヶ月間と試合を終えての現在とで、心境の変化みたいなものはありますか?
佐々木有生:まだちょっと(気持の中での)出口が見えてこないなっていう感じです。この先集中力を高めていかないとダメだなと思いますね。それが出来るようになるまでは、まだまだだなと思います。

「この先乗り切れるかどうかの瀬戸際にあった」と試合後にコメントしていた前回の闘いですが、「勝利したことで精神面でプラスになった」とおっしゃっていた部分が、この2ヶ月間でどのように活きて来ていますか?
佐々木有生:ん〜、難しいですね。精神面でのコンディションを作っていく上での入り口が見えたという事と、形が見えたという事は、また違うんですよね。

佐々木選手に見えたのはどちらですか?
佐々木有生:今は入り口が少し見えたという感じで、これからそれを明確にしていかなければいけない。それがまだまだ出来ていない。今は自分自身で気持を上げていくのが難しいんですけど、みんなが助けてくれてるので、それに応えなきゃいけない、頑張らなきゃいけないというのはあります。

5/28後楽園ホール大会では同じGRABAKAの山宮選手も勝利し、5/23『PRIDE 武士道』では三崎和雄選手がシュート・ボクセ・アカデミーのジョルジ・パチーユ・マカコ選手に勝利。そして6月・後楽園ホール大会では郷野聡寛選手が鮮やかなKO勝利で復帰を飾り、石川英司選手が元ミドル級王者のネイサン・マーコート選手と互角の闘い繰り広げました。また佐藤光芳選手も他団体で勝利するなど、GRABAKAにとって明るい話題が多かったと思いますが、チームメイトとして佐々木選手はどのような影響を受けていますか。
佐々木有生:嬉しいことですね。この前(6月・後楽園ホール)、英司がネイサンと良い勝負をしたりとか凄く嬉しいですけど、どんな影響を受けるかっていうとまだ分らないですね。自分自身今一番難しい時期にあるみたいで。

今回、7/25(日)後楽園ホール大会【DAY TIME】で行われる、パンクラスvsチーム・グレイシー、3vs3対抗戦に出場することになりました。佐々木選手は大将戦でファービオ・レオポルド選手(ヘンゾ・グレイシー柔術アカデミー)との対戦が決定していますが、対戦相手は日本での知名度こそさほどまだ高くはありませんが、柔術世界選手権で3度優勝するなど、その実力はかなりのものだと思われます。佐々木選手はこの選手を相手に何をテーマとして試合に臨みますか?
佐々木有生:相手がどんな選手なのかよくわからないですからね。勝手な想像を働かすわけにもいかないので。まぁ相手がどうこうじゃなくて、自分が今回やるべきことがキッチリ出来るかどうかですね。この前のvs内藤戦で、3ラウンド目にきっかけじゃないですけど、今までの自分はこんなふうにやってきたんだと気付いたんですよ。如何に自分が前の試合よりも進歩しているかに気付いて、積み重ねて来たことを1ラウンドからどれだけ出せるかですね。

「対抗戦」と銘打たれていますが、その意識はありますか?
佐々木有生:対抗戦という意識より、対グレイシーというもので自分の中に特別な気持があります。3vs3ということでの連帯意識というのは特にはないです。

【DAY TIME】のメインイベントへの出場になりますが、一つの興行での「トリ」という部分で何か意識してることはありますか?
佐々木有生:ないですね。こんな気持ちだと観に来てくれる人たちに失礼かと思いますけど(苦笑)。でも、今はやらなきゃいけないですね。これから先の自分を作り上げていくために。そういう意味で頑張りたいと思います。「トリ」という意識はないです。ただガムシャラにやるだけです。

今回の試合に向けて、佐々木選手ご自身で納得のいく練習や気持を整えていくために、特に意識してやってきたことは何でしょう?
佐々木有生:先に進むために何をしなくちゃいけないのか? 集中力を高めていく上で何をしなきゃいけないのか? ということを意識していますね。頑張りますよ。生きていくって大変な事じゃないですか。だったら試合もその大変な人生のうちの一つかなと。まぁ、たかが15分ですよ。

わかりました。では、最後に佐々木選手を応援して下さるファンの皆様へメッセージをお願いします。
佐々木有生:前回より一つでも二つでも「自分がこうするんだ。こうしたいんだ」というものを伝えたいなと思います。頑張りますので応援よろしくお願いします。

佐々木有生選手database