試合の感想をお願いします。
山宮恵一郎:結果は勝ったので、1歩前進だと思いますが、こういう強い外国人相手に、練習の成果が半分も出せなかったのは、自分の気持ちの、心の弱い部分だと思います。移籍した理由である、「強くなる。こういう外国人選手にしっかり勝てる実力を付ける」という事を、もう1回見つ直して練習したいと思います。

出せなかった事とは具体的にどういう事ですか?
山宮恵一郎:今回のツアータイトルの勇気という事です。有利な体勢になっているにも関わらず、気持ちと気持ちの葛藤があって、ブレーキがかかってしまいました。

シェノン選手の印象は?
山宮恵一郎:凄く力が強かったですね。あれはウェイトトレーニングとかで鍛えている力ではないと思うんですけど、そういう元々持っているナチュラルな力がありましたね。(自分が)まだまだ練習しないと。

1ラウンドは上からパンチを貰いましたね。
山宮恵一郎:そうですね。確かに凄く痛かったです、滅茶苦茶痛くて、ガードを固めて取り敢えずパンチが止むのを待ってました。だけど(昨年6月の)カストロ戦が凄く頭に蘇ってきて、「レフェリーストップになったらどうしよう?」という、ここでも気持ちのせめぎ合いの部分があって、思い切って返してみたら返ったので。ただ、あれをもっと早くやるべきでした。

伊藤選手が負けてしまいましたが?
山宮恵一郎:見てなかったので、試合については言いようがありませんが、伊藤選手はismですけど、単純に勝って欲しかったです。色々な意味で、良い試合、面白い試合がいっぱいありますが、要は自分達は何が何でも勝たないと全く評価がないと思うので。どんなにドロドロになっても、最後は結果、今は白星が必要だと思って、特に自分とかは。そうしないと移籍した意味も無いし、意味が変ってくるので。

今後の目標はそういった部分を・・・・・・。
山宮恵一郎:反省はいっぱいあると思うんですけど、勝ったという事で、良い試合だとは思わないですけど、勝ったという意味で、僕は確実に進んだと思います。ただ、その結果、こういう試合内容なので、決して評価されない事は自覚してますが、勝った事で1歩、確実に進んだと思います。ただ(シェノン選手は)ルールをもっと把握して欲しかったですね。結構、髪の毛を引っ張ったりだとか、口の中に指を突っ込んで来たりだとか、目にも思い切り指を突っ込んで来たりだとか。ローブローもありましたし。そういう意味では、インターネットに出ているインタビューを読んでいたので、紳士的にからかってるのかなと思ったんですけど、かなり紳士じゃなかったので、もうちょいしっかりして欲しかったですね。あんな事を試合でされたのは初めてです。練習とかでは以前、高橋(義生選手)さんに良くやられたんですけど(笑)、試合で攻撃されたのは初めてなので、ちょっとビックリしました。

ローブローは効きましたか?
山宮恵一郎:痛いというか、効きましたね。男性にしか解らないと思いますが(笑)。「ハウッ!」って感じでした(笑)。

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