第1試合 スーパーヘビー級戦 5分2ラウンド
○太子郎(1R 0分15秒、KO/顔面パンチ)米屋利展×

太子郎選手の秒殺デビュー戦となりました。太子郎選手はルール確認で私の所に来て、掌打は良いんですか?ぶつかりは良いのですか?と、相撲ベースをもう一度確認しました。
私はかえって凄くワクワクしました。借りて来たボクシング技術というものでいったら、私は駄目だといつも思います。要するに自分のやってきた格闘技の歴史を信じられるか否かという事に尽きると思います。それをKNOW/HOWと言うものの中で、殴る時はボクシング、蹴る時はキックボクシングという様な事では、“ど素人”の集合体です。総合とは言えども、自分のやってきた事を確信していくという点では、突っ張りだろうが、掌打だろうが、何だって良いから自分の形で闘えば、何発だろうと掌打なんて打って良いんですよと私は答えたんですが、それは応援するという事では無く、変に迷うと良くないですよという事で、そうやって伝えました。その点では期待通りの闘い方をしてくれたなと思います。 それから、この146kgのパンチは、136kgの選手を持ってしても1発1発が効いてしまうんだなという形でした。やはり喉輪とか、そういうものの中で、相手の中心を取るという事をきっちり出来てる人が、すっと差し出したパンチというのは見た目以上に効きます。
15秒の秒殺は見事な試合だったと思います。ただ、先程の野地選手と同様で、この15秒では実力は測りきれない所だと思いますので、今後の闘い方が楽しみになって来ました。良いデビュー戦だったと思います。

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