8月22日(日)梅田ステラホール大会で、シュート・ボクセ・アカデミーのニルソン・デ・カストロ選手との対戦が決定している 渡辺選手ですが、そのVSカストロ戦のお話しをうかがう前に、先ずは前回の試合、4/23後楽園ホール大会でのvs百瀬善規(禅道会)戦について振り返っていただきたいと思います。試合自体は、1ラウンド終了間際に渡辺選手の右のハイキックが百瀬選手に見事にヒットして、ダウン気味に倒れたところへのパンチの連打で、渡辺選手がレフェリーストップで勝利を飾りました。そのvs百瀬戦で、ご自分的に良かった点と、「まだまだだな」と感じた点があったら教えていただけますか?
渡辺大介:良かった点は、結構プレッシャーをかけれたってところですね。試合が始まった時に、結構もう圧力をかけることが出来て、相手もそれを感じてたみたいで下がってたので。あとはまぁ、いろいろ練習してきた部分が少し出せたので、そういうところで収穫がありましたね。で、反省点は・・・ちょっとまだ、体の使い方が不自由な部分がいくつかあって、所々まだ良くない動きになってる部分があったので、そういう自分のバランスの問題ですね。

百瀬選手との試合前にお話を聞いた時、「レベルアップした自分を見せたい」とおっしゃってましたが、その点に関しては、ご自分が考えてたほど出来ました?
渡辺大介:ん〜、そうですね〜、まぁ、良いかなってぐらいですね。取り合えずKOで勝ったし。僕の中でずっとやってきて、こういうスタイルでいこうかなって試行錯誤してる時に郷野(聡寛)選手と対戦して、そこで「これじゃダメだ」って教えられて。それで、それを修正する間もなく韓国(※12月『ネオファイト』)だったので。韓国では、正直動き的には全然ダメだったんですけど。その後、いろいろ考えてたうちの一つのスタイルを、「これだったらイケるかな〜」って思ってずっと練習してきたのをちょっとは出せたかなっていう手応えは少しありますね。

試合を観ていて、最初の方は渡辺選手が相手にプレッシャーをかけながら、良い感じでご自分のペースで試合を進めているなと思ったのですが、途中から百瀬選手のパンチが渡辺選手の顔面にヒットし始めて、百瀬選手のペースに傾きつつあるように観えました。その時の心境っていかがでした? 焦りとかはありました?
渡辺大介:いや、焦ってはないですね。僕の悪い癖の一つがそこなので。まぁ、以前からその部分に関しては指摘もされてたので。不用意なパンチをもらってしまうって。途中からそういう不用意なパンチをもらい始めたんですけど、あの試合がそういうのは初めてじゃないので、別に・・・あのくらいじゃ別に・・・大丈夫ですね。気になるほどでもなかったです。まぁ、一瞬「これじゃダメだ」って思って、修正しようと自分の中ではしてましたけど。

最後の右のハイキックは狙ってました?
渡辺大介:最初は狙ってなかったですね。隙あらばとは思ってましたけど。別にタイミングで出せればいいやみたいな感じで。当たる前、直前に「当たる」っていう感覚があったので、それで出したら当たって倒れたって感じですね。

4月のvs百瀬戦から3ヶ月ちょっとの時間がありましたが、そのvs百瀬戦での反省点に関しては、この間に順調に修復出来てきてますか?
渡辺大介:そうですね。練習出来てますね。vs百瀬戦の時よりかは確実に成長してますね。あとはそれを試合で出せるだけの形になってるかどうかっていうところです。



では、今回のvsニルソン・デ・カスト戦に関してですが、この対戦は当初、7/17パンクラス韓国大会で行うことが決まっていた対戦カードですけど、大会自体がなくなったことで、今回の8/22梅田大会で行われることになったという経緯があります。そこで、先ずはカストロ選手との対戦が決まった時の率直な感想を教えて下さい。
渡辺大介:ん〜、「やっと来たな」って感じですね。やっぱり強い選手との試合では、自分のダメな部分をすごいつけ込まれたりするじゃないですか。郷野選手との時もホントにそうだったんで。でも、自分をレベルアップするためには、今の僕にはそれが必要かなって思ってたので。まぁ、カストロ選手と対戦したいっていうのは元々あったので、すごいタイミングが良いなとは思いましたね。

カストロ選手にはどのような印象をお持ちですか?
渡辺大介:アグレッシブな選手だなって感じですよね。シュート・ボクセの選手だなって。

強豪選手が揃うシュート・ボクセ・アカデミーの選手ということで、何か特別意識していることとかありますか?
渡辺大介:ん〜、やっぱりチーム自体が結構有名じゃないですか。世間的にも。なので、そこの選手に勝つということは自信にも繋がるし、周りからの見られ方もすごい変わってくると思うので。そういう意味ではおいしい相手だなって感じです。

カストロ選手はこれまでパンクラスで3試合していて、山宮(恵一郎)選手にTKO勝ちと、郷野選手に反則負けと判定負けの、1勝2敗という戦績を残していますが、その辺に関してはいかがですか?
渡辺大介:強いですね。あの〜、まぁ、パンクラスに最初に来た時からずっと見てて、初めて見た時から対戦したいって思った選手だったので。ん〜、本当にストライカーですよね。打撃打撃で。圧力も凄いですし。あのプレッシャーを前に、どういうふうに自分が動けるかなっていう興味がありますね。

ずっと対戦したいと思っていて、それで決まったカストロ選手との試合ですが、一度なくなりかけた、その時の心境っていかがでしたか?
渡辺大介:ん〜、でもカストロ選手とは、いつかまた出来るだろうっていうのはありましたね。会社には「すぐにでも対戦させてくれ」って言おうと思ってたので。そうしたら会社から話があって良かったんですけどね。

試合が一度なくなったということで、試合に向けてのモチベーション、テンションっていう部分ではいかがでした?
渡辺大介:まぁ、一度途切れて、かなり気持ちも落ちましたけど、少し経って会社から「8月で」って連絡が来て、それで自分の中で意外とすぐに立ち直れましたね。立ち直り早いんで、僕は(笑)。

7月17日が8月22日に延びたということは、ご自分的には良かったと思いますか?
渡辺大介:まぁ、良かったんじゃないですかね。良かったと考えるしかないんじゃないですか(笑)。僕は基本的にプラス思考なんで、それは良かったというふうに今は思ってます。まぁ、この1ヵ月で、1ヵ月練習したところでそんなに変わるもんじゃないんですけど、気持ちの部分で、1ヵ月空いて良かったかなって思いますね。

では、今回の試合で、渡辺選手がご自分の中で一番大事にしたいことって何でしょう?
渡辺大介:あのプレッシャーには絶対負けないように自分はしなきゃいけないので。そこですね。それと、あとは練習してきている自分のスタイル、今、段々固まりつつあるそれを、今の段階であのレベルの選手にぶつけるという。で、自分がそこで勝てたら、勝った時に、それは相当自分の中で自信になると思うんですよね。だから、勝って自信を付けて、自分のスタイルを確実なものにするための一歩にしたいですね。練習してきたことをぶつける。まぁ、当たり前の、いつものことなんですけど。



わかりました。では、今後のことに関して少しだけお聞きします。前回お話をうかがった時には、今年の目標が「全勝」で、「強い選手と闘いたい」とおっしゃってました。その強い選手というところで、今回、ニルソン・デ・カストロという強豪選手との対戦が決まり、一つ希望が叶いましたけど、年末までの目標に関しては、変わらず「全勝」という感じでしょうか?
渡辺大介:そうですね。強い選手と闘って勝つということが大事なので。今回勝って、また強い選手と試合して。今年は年内にあと2試合ぐらいすると思うんですけど、対戦相手と結果もすごい大事なんですが、僕の中では、自分がどれだけレベルアップして、自分の闘い方、スタイルにどれだけ自信を持てるのか?というところに重点を置いているので。そこですね。そういうことを僕の中では考えてますね。

具体的に、例えば「この選手と闘いたい」というようなものはありますか?
渡辺大介:ん〜、最近だと・・・この前後楽園ホールで試合したチーム・クエストの選手とか。山宮選手と試合した選手(※チェール・シェノン選手)とか強いですよね。ああいうスタイルの選手とも闘ってみたいですね。

わかりました。では、これで最後です。渡辺選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、渡辺選手を応援していらっしゃるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
渡辺大介:ん〜、今のところ寝技をする予定は全くなくて、多分、スタンドだけの試合になると思うので、間違いなくスリリングな試合になるはずです。応援よろしくお願いします。それと・・・勝ったら花道で背中を叩いて下さい(笑)。気持ち良いんですよね、アレ(笑)。お客さんが思わずそうしたくなるような試合をしたいですね。そこまでさせてやりますよ。大阪のみんなを。自分の力で。



渡辺大介選手database