試合を振り返っていかがですか?
セハク:終始、付かず離れずのポジションでしたね。相手は元気が良いなってビデオで見てましたからね。なるべく前に出て、相手の好きなスペースをつくらせないように、それを意識していました。

試合は作戦通りになりました?
セハク:そうですね。ただ自分の課題が、上になった時にパウンドが良い軌道が描けていないので、それがやっぱり課題だと思います。それがまだ良くなかったので、流れ的に完全に僕の方に持ってこれなかったんだと思います。

相手はヘビー級の1位ですが、そういう意識はありましたか?
セハク:いや。相手の戦績を見ても、高橋(義生)さんとの2試合しかないんで。と言っても、僕もパンクラスに上がるようになってから、厳しい人とやってましたんで、そういうのは参考にしなかったですけど。ランキングで上にいるだけで、選手としては上の選手だとは全然思ってないです。

今までスーパーヘビー級で闘ってきて、それはやはり本来の階級ではなかったのでしょうか?
セハク:そうです。調子の方に波があって、良い時に試合出来れば良いんですけど、そうでない時にやると、やっぱりモロにマイナスの面が出てしまって、それなりにダメージを受けるっていうか。やっぱり同じような体重の人とやりたいなってずっと思ってましたけど、なかなかそういう話がいただけなかっただけで(苦笑)。やっぱり話をいただいたら、地方の選手なんで、それを断ってたら「もう来なくていいよ」ということになってしまうので、それはやっぱり怖いですから、多少不利だなと思ってもやらざるを得ないというか。

これでヘビー級にランクインされると思いますが、これからはスーパーヘビー級との2階級で闘っていくのですか?
セハク:スーパーヘビー級はあんまり考えてないですね。体重が近ければやりますけど。もう、10kgも20kgも違うと、レスリングとかならまだ良いですけど、殴られると一発で流れが変わってしまうので、自分の持ち味が出る試合がなかなか出来ないんじゃないかと思いますから。

今後の目標は?
セハク:もう一度、ジェイソン・ゴドシー選手とやりたいですね。ゴドシー選手とはマウントパンチ有りのルールで初めての試合だったので、やっぱりそれが頭の中で分かってない時に、思いっ切りもらっちゃったってのがあって、冷静に試合出来なかったので、もう一回やりたいですね。お互いに年齢的なものがあるのでわからないですけど(笑)。

前回、「勝ったら改名の理由について話す」とおっしゃってましたが?
セハク:そうですね。僕は在日韓国人なんですけど、こういう試合っていうのは、自分を100%信じるってことが大事だと思うので、試合を重ねるごとに自分の中で疑問が出てきて。通称名っていのは本来の名前じゃないので、そういう自分に疑問が出てきて、全部漢字名でいくとファンの方たちも抵抗があるかと思って、苗字をおいといて『セハク』にしました。また、試合の勝ち負けは別にして、そういう姿勢を出すことによって、同じような状況の人に少しでも背中を押せるような形になれば良いかなと思いまして、改名しました。

セハク選手database