いよいよ2日後に迫った9月24日(金)の後楽園ホール大会で、アレックス・ロバーツ選手(KJK/justiseマネージメント)との初対戦が決定している謙吾選手ですが、そのVSロバーツ戦のお話の前に、先ずは前回の試合、4/23後楽園ホール大会でのVS保坂忠広(パンクラスMEGATON)戦に関していくつかうかがいたいと思います。試合結果は、5分2ラウンドのフルタイムで判定1-1のドローというものでしたが、約5ヶ月が経った現在、あのVS保坂戦に関して思うことはどのようなことでしょうか?
謙吾:そ〜ですね・・・まぁ、もう終わったことなので、別に・・・いろいろ考えてもしょうがないかなって感じですけどね。

前回の試合前にお話を聞いた時、「練習でやっていることをそのまま出せるように」とおっしゃってましたが、その点に関してはいかがですか?
謙吾:それが出来なかったので、その辺のことを意識して、今回ずっと練習してましたね。

試合後に、謙吾選手が腰を悪くしていたという情報が一部のマスコミに掲載されていましたが?
謙吾:まぁ、それは別に、関係ないとは思いますけど。それはそれで・・・試合の時にベストな状態に持っていけなかった自分のアレだと思うし、別にそれが原因でああいう試合になったっていう訳でもないので。だからそれは全然関係ないんじゃないですかね。

今だから明かせる、VS保坂戦で狙っていたことっていうのはどういうことでしょうか?
謙吾:打撃で、コーナーに押し込んで来るっていう相手のペースに合わせないよう意識してたんですけど、まんまと向こうのペースにハマっちゃったかなって感じですね。

保坂選手が向かって来る時の圧力に関してはいかがでした? それまでアメリカで練習して来て、ご自分より大きな選手と練習して来たとおっしゃってましたが。
謙吾:あの〜、圧力ということに関してはそんなに感じはしなかったですけど、相手の、コーナーに押し込んで固めるという闘い方に関しては、非常にやり難かった・・・あそこから展開を変えられなかったっていうところで、ちょっと苛立ちみたいなものもありながら、試合をした感じはありますけどね。

試合中、右目の上辺りが切れて出血もありましたが、その時は「マズい」って思いました?
謙吾:一瞬焦りましたけどね。でもまぁ、切れちゃったらどうにもなんないことなので。そこからでも相手を倒すしかないし。でも結論から言うと、倒せなかったと。

試合自体は5分2ラウンドだったのですが、久々の試合ということで、スタミナ面に関してはいかがでした?
謙吾:そうですね。まぁ、後半、ちょっと動けなかった感じはしますけど。

それはご自分的には意外なことでした?
謙吾:ん〜、そんなことはないですけどね。もともとスタミナはない方なんで(苦笑)。まぁでも、いろいろ練習が上手いこと出来てなかったっていう部分もあったし・・・。あの日にベストな状態に持っていけなかったのも、結局自分の責任なんで。まぁ、自分自身の問題なんじゃないですかね。腰のことも含めて。

約1年ぶりの日本での試合、ホームリングのパンクラスでの試合ということでは、約1年2ヶ月ぶりでしたが、久々に上がったパンクラスのリングはいかがでした?
謙吾:緊張しましたね。何でかよくわかんないですけど(苦笑)。



では、今回のVSアレックス・ロバーツ戦に関してお話をうかがっていきますが、先ずはロバーツ選手の印象からお聞きしたいと思います。ロバーツ選手は、今年2月の後楽園ホール大会でパンクラスに初参戦し、そこではハー・スン・ジン選手(ネオファイト)と対戦していて、現在、パンクラスでの試合はその1試合のみなんですが、その試合はご覧になりました?
謙吾:見ました。

どのような印象をお持ちですか?
謙吾:そうですね・・・まぁ、大道塾で3位になってる選手なので(※大道塾『2003年オープントーナメント北斗旗全日本空手道無差別選手権大会』3位)、特に打撃、突きと蹴りに関しては、強いものを持ってる印象はありますね。まぁ、ハー選手との試合は、途中でハー選手の頭突き、バッティングがあったので、そこで展開がちょっと・・・アレがなければ、もっと違う展開になってたんじゃないかなっていうのがあったので、そういう意味では、まだ未知の部分があるんじゃないですかね。

長身で空手出身。しかもその空手で実績を残しているということで、これまで謙吾選手が対戦してきた選手の中にはいないタイプの選手だと思いますが、その辺で警戒することとかってありますか?
謙吾:やっぱりリーチだったり、足の長さとかっていうのがあるので、如何に自分の間合いに持っていくかっていう、その距離感が結構大事になってくるような気がしますね。キックボクサーとは違う、結構近い間合いからでも蹴りだったり膝だったりが出てくると思うので、その辺はちょっと警戒はしてるんですけど。まぁでも、どういう流れになるかは実際試合してみないとわからないので、そういう展開になったらなったで、自分の中でいろいろ対応して、自分がやってきたことを出せれば、自ずと結果は出るんじゃないかなって思ってます。

今回のVSロバーツ戦は、前回の試合から5ヶ月近くを空けての試合になりますが、この5ヶ月間はどのようなことに重点を置いて練習をしてきたのでしょうか?
謙吾:まぁ、スタンドの状態のパンチ、あと、グラウンドでの展開、寝技も重点的に練習してきましたね。

では、今回の試合で、謙吾選手が大切にしたいと思っていることはどんなことでしょうか?
謙吾:アグレッシブに、自分の気持ち、精神的な部分、それと技術的な部分や肉体的な部分、そういう全てを出して試合したいなと。

フィニッシュは打撃で?
謙吾:やっぱりそれが一番理想的じゃないですかね。



わかりました。ではちょっと話題を変えて、今後に関して。保坂選手との試合前にお話を聞いた時、「試合が終わったらまた渡米したい」とおっしゃってましたが、中々タイミングが合わずに、今回は渡米する間もなく試合を迎えることになってしまいました。そこで、今回の試合が終わったら、また渡米したいというお気持ちはありますか?
謙吾:そうですね。でもまぁ、今は日本で試合して、結果を出していきたいなって気持ちの方が強いですかね。試合のスケジュールとか、そういう時間的なこともいろいろあったりするので、そうなかなか簡単にはアメリカにはいけないなって環境に今はなってるので。でも、またタイミングが合えば行くだろうし。とりあえずは試合が終わったら考えます。

「アメリカでの生活が合っている」と前回おっしゃってましたけど、向こうでの生活が恋しくなったりはしません?
謙吾:まぁ、生活スタイルっていう部分では、向こうに住みたいなっていうのもありますけどね。

「アメリカと日本の両方に家が持てたら最高」ということもおっしゃってましたけど、そのお気持ちは今も変わらずで?
謙吾:そうですね。将来的なことでしょ? 今はちょっと厳しいですけど(苦笑)。将来的にロサンゼルスとかに家を持って、そして日本だったら関東近郊でも都内でもどこでも良いですけど、家を持って、上手いこと行ったり来たり出来たら、それは理想ですよね。でもまぁ、そ〜と〜稼がないと無理でしょ(笑)。だからそれだけ稼げるようになったら考えるんじゃないですか?(笑)。でも、その野望は常に持ってますよ。やっぱそういうものは常に持ち続けてた方が、願いは叶う方向に進んでいくと思うので。気持ちが強ければ強いほど。そういう気持ちで生きてますけどね。

わかりました。では、またちょっと話題を変えて、謙吾選手ご自身のことから、後輩の北岡 悟選手(パンクラスism)に関して。今回、謙吾選手と同じく24日(金)の後楽園ホール大会に出場して、ここで勝ったらウェルター級のタイトルに挑戦か?っていうような大事な試合に臨みますが、その北岡選手に何かエールを贈っていただけますか?
謙吾:ん〜、今、パンクラス内で、本業の格闘技も、そして生活においてでも、非常に目覚しい活躍、成長著しい、ノッてる男なので、是非このまま乗り切って欲しい。乗り切って、行って欲しいですね。ノリノリで驀進して欲しい(笑)。ノると本当に怖い男だと思うので。調子にノり過ぎなければ大丈夫じゃないですか(笑)。

先輩として素晴らしいお言葉をありがとうございました(笑)。では、これで最後です。謙吾選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、そして謙吾選手を応援していらっしゃるファンの皆さんにメッセージをお願いします。
謙吾:皆さんの期待に応える試合をします。皆さんが、「謙吾のこういう試合を観たかった」っていう試合をします。



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