11ヶ月間の欠場から復帰されて、これまで2試合に出場している佐藤選手ですが、3/29後楽園ホール大会でのvs内藤征弥(A-3)戦と、アウェイとなった、6月20日に明石で行われた日進会館主催の『BRAVE CORE』でのvs小西亮輔(日進会館本部)戦について振り返っていただきたいと思います。まずはvs内藤戦からお願いします。
佐藤光芳:そうですね〜。結果的に三角絞めで負けたんですけど、僕は寝技では三角が苦手で、練習で取られていた時と全く同じような感じでした。内藤選手はしつこかったし、三角も上手かったんですけど、試合展開は僕がタックルで倒して、向こうがガードポジションをとってきた。そのガードの足が解けなくて膠着しそうになったんです。僕は膠着が嫌で、お客さんも絶対つまんないだろうってすごく意識しちゃって、こんな展開嫌だなって思ったんです。ただ勝負だから、相手も得意な体勢だったし、仕方ないんですけど、お客さんがこれじゃつまらないだろうと思って、動かなきゃ、展開を変えなきゃと思っていたところで極められちゃいました。気持ち的に集中出来てなかったですね。ガッチリ極められて余計に焦っちゃって。だから自分の三角絞めに対する対応の悪さと、それプラス余計なことを考えてしまったことで悪い流れを作ってしまったということですね。あとはコツンという程度のパンチだったのに目が腫れてしまって、片目が見えなくなったことも影響してました。

どんな状態だったんですか?
佐藤光芳:目の前に何か異物があるっていう感じですね。

文字通り目の上のタンコブですか?
佐藤光芳:そうそう、そんな感じでした(苦笑)。

いろんなことを意識してしまったため、気持が散漫になってしまったと?
佐藤光芳:そうですね。そこを突かれたということですね。終わってみれば「そりゃ三角で一本取られるだろう」というのが感想です。

内藤選手の印象は?
佐藤光芳:背も高いし、リーチがあって、下からのしつこさは佐々木(有生)さんとスパーをやっているような感じがしました。すごくしつこくて、三角絞めに対する拘り、執着心、これは敵ながら尊敬しますね。

では、『BRAVE CORE』でのvs小西戦についてお願いします。
佐藤光芳:正直、アウェイでもホームでもないという雰囲気で、お客さんは総合を見るのが初めてみたいな感じなんですよ。熱くなってたのはセコンドだけですね。お客さんは第三者というような感じでした。

対戦相手の小西選手の印象は?
佐藤光芳:総合の技術は僕が言うのもなんですが、これからかなという感じです。でもすごく打たれ強くて。僕もこれでもかというくらい打撃を入れたんですけど、効いているのかどうかよくわからないんですよ。フィニッシュのアンクルホールドもかなり極まっているのになかなかタップしないし。根性あるなっていう印象でした。

復帰してから今回で3戦目となりますが、コンディションの方はいかがですか?
佐藤光芳:体調の方は大きなケガも全く無く、まぁ、悪くないですね。

減量も心配ないということで。
佐藤光芳:いや、何気に(苦笑)。気付いたらあるぞみたいな。油断するとガツンと体重が増えちゃうんですよ。海鮮丼とか食べすぎちゃって。

ヘルシーな感じのメニューですけどね。
佐藤光芳:やっぱ米がダメですね。量を食べちゃうんですよ。

練習では順調に動けてますか?
佐藤光芳:そうですね。動き的には問題ないですね。体重調整も徐々に始めて。いや〜、もう一生懸命やってますよ。

今、特に力を入れている練習は?
佐藤光芳:特にはないですけど、今までは組み技メインでやってきて、今回は打撃も含めて全部をメインにバランス良くやってます。

今回の対戦相手は、2003年の『全日本サンボ選手権』優勝者である白井祐矢選手(アンプラグド国分寺)ですが、白井選手についての印象は?
佐藤光芳:サンボチャンピオンとは言うけれど、僕もサンボ経験者ですからね。サンボ対決!?・・・にはならないと思いますけど(苦笑)。まぁ、相手がどうのこうのじゃなくて、自分の問題ですから。対自分ですから。これまでやってきたことが出せるかどうかです。型にとらわれず、技術でも気持ちでもこじんまりしないように闘いたいと思っています。

自分のペースでいくと?
佐藤光芳:いや。僕は焦った方が良いくらいかと。夏休みの宿題なんかも追い込まれないとやらなかった方なんで(笑)。でも、それじゃ良くないんで、常にその状態でいられるようにペース配分を考えて、攻め時、守り時をしっかり考えて、なおかつアグレッシブに行くという感じで。

今回の試合では何を見せたいですか?
佐藤光芳:僕の殴りっぷりと、殴られっぷりですかね。僕の殴られっぷりはあらゆる知り合いが心配してくれます(笑)。

違う意味でもお客さんの心を動かすと(苦笑)。
佐藤光芳:そうです(笑)。

今、こうありたい、こうなっていきたいというような意識や目標はありますか?
佐藤光芳:勝つことが前提ですけど、普通に試合して、判定で勝ってもお客さんの印象に残らないと思うので、勝ちプラス、生きるか死ぬかじゃないけど、思いっ切りの良さを見せていきたいですね。豪快な倒しっぷりと、散りっぷりを見せたいです。

それでは、佐藤選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへメッセージをお願いします。
佐藤光芳:キックも良いけどパンクラスもネッ! みたいな感じで(笑)。




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