11月26日(金)の後楽園ホール大会で、野沢洋之選手(スタンド)との対戦が決定しているアライ選手ですが、そのvs野沢戦のお話をうかがう前に、前回の試合、8月(梅田ステラホール大会)のvs男! 徳岡(WATER)戦についていくつかお聞きしたいと思います。先ずはアライ選手の方で、ザックリとで構いませんので、vs男!徳岡戦を振り返っていただけますか?
アライケンジ: ん〜何ですかね・・・急に決まったと言うか・・・。でもまぁ、ずっと練習はしていたので、普通にそのまま試合には臨めましたけど。まぁ、vs中尾(受太郎)戦(7月『DEEP』ディファ有明大会)の後で、そこでの反省点がすごく多かったから、それを早く払拭したいとうのがあって。だから結果的には良かったかなっていうのがありますね。

今、アライ選手の発言の中にもありましたけど、当初、徳岡選手との対戦が決定していた大石幸史選手(パンクラスism)の欠場により、急遽決まった試合でしたが、試合前にお話をうかがった時に、徳岡選手のことを「モチベーションが上がる選手」とおしゃってました。実際に対戦してみて、徳岡選手の印象はいかがでした?
アライケンジ:いや〜、ホントにボクシングでそんなに強かったの?っていうのがありますね。

ボクシングでは、2003年5月に『ボクシング全日本実業団』-75kg級優勝という実績をお持ちの選手ですが、そういう方と壮絶な殴り合いを・・・
アライケンジ:殴り合いと言うか、僕が一方的に殴っただけなんですけどね(笑)。

あの〜、そういう素晴らしい実績を持つ方を相手に、全くひるむことなく、相手の得意分野での勝負を仕掛けていきましたけど、その点に関してはいかがですか?
アライケンジ: いや、もう、殴り合いは僕も望むところなんですけどね。相手の土俵って言うより、むしろ僕の土俵なので。そこは。だから、別に僕がそこでの勝負を挑んでいったという気持ちはサラサラないですね。僕的に言えば「打ち合ってみろよ」って感じです。

前回の試合前のお話では、「気を抜かないことがテーマ」というようなことをおっしゃってましたが、その点に関してはいかがですか?
アライケンジ:今も結構、そこは気を付けてるところなので。ずっと忘れちゃいけないことだと思ってるので、今も気を付けてますね。vs徳岡戦に関して言えば、後から試合映像を見るとちょっと危ないなって、自分的に反省点もあるんですけど、際(きわ)、例えば倒れ際とか、そういういろんな際の部分では、一瞬も気を抜かずに頑張れたと思いますね。

では、前回の試合は、アライ選手にとってどのような意味を持つ試合になったのでしょうか?
アライケンジ:ん〜、試合自体は、上に行く階段の、ホントただの一段だったと思いますね。まぁ、vs徳岡戦だけに限らず、全部がそういう感じじゃないですか? そう思います。

得意の打撃でのTKO勝ちということで、やっぱり気持ち良かったですか?
アライケンジ:いや〜、やっぱり寝て(倒れて)くれた方が良かったですね。失神してくれた方が。ちょっとそれが不満でしたけど。でもまぁ、(相手の)心が折れてたので。1ラウンド終了のゴングが鳴った時に、気迫と言うか、気持ちが全然伝わってこなかったので。顔を見た時に。だから2ラウンド目に全然倒せるなと。1ラウンド目の時点で心が折れてたと思いますね。




わかりました。では、そのvs徳岡戦から3ヶ月経っての今回のvs野沢洋之戦ですが、野沢選手との対戦が決まった時の心境はいかがでした?
アライケンジ:いや、多分、周りが思っている以上に僕は野沢選手を評価しているので。まぁ、評価してるって言ったらちょっと偉そうなんですけど、ものすごく良い選手だと思ってるので、不足ないと言うか、望むところですよね。ガンガンやりたいと思ってましたから。

野沢選手の前回の試合は、7月・後楽園ホールでのvs門馬秀貴(和術慧舟會A-3)戦ですが、その試合はご覧になりました?
アライケンジ:見てましたね。

どんな印象をお持ちになりました?
アライケンジ:やっぱり打撃も出来るし、それでグラウンドも出来るし、力もありそうだし。何て言うか、穴がない感じですよね。そう思います。良い選手だと思います。

元々キックボクシングをやってらっしゃった方ですが、前回のvs徳岡戦に続いての打撃を得意とする選手との対戦ということで、その辺でのお気持ちはいかがですか?
アライケンジ:いや、僕は別に、誰とでも打撃での勝負しか考えてないので。打撃できてくれるなら、普通に打撃で勝つだけですね。グラウンドで勝負しようとする選手であっても、僕が打撃で勝つだけですね(笑)。

おそらく、野沢選手もスタンドでは一歩も引かないんじゃないかなと思いますけど・・・。
アライケンジ:気持ちも強いし、すごい良い選手だと思ってるので尊敬してますね。ファイターとして。

楽しみな一戦でしょうか?
アライケンジ:そうですね。何だろう? 「あ〜、やる気が・・・」みたいに思う選手ではないですね。

では、今回のvs野沢戦での、アライ選手の中でのテーマって何でしょうか?
アライケンジ:ん〜、これまでちょっとバタバタしてきたんですよね。心境的に。気持ち的に。すごいバタバタしてて、今はやっと落ち着いてきたんですけど。でも、そのバタバタしてる中でも、やるべきことはやってきたので自信もあるし。過信じゃないけど、過信はしてないですけど自信はあるので、きっちりと勝つことですね。KOで。KOで勝つことです。それだけの練習を僕はしてきました。ハッキリ言って。それに手応えもあるし。やってきたことに自信があるから、絶対倒せると思ってます。




わかりました。では、今回のvs野沢戦からちょっと話題を変えます。今年ももう11月で、あと1ヶ月で2005年というところまで来ていますが、今年、アライ選手は4試合に出場していて3勝1敗という戦績です。その3勝のうちの2勝が打撃での勝利ですが、今年これまでの4戦、そしてこの戦績をご覧になって、どのような感想をお持ちですか?
アライケンジ:ん〜、まぁ、何だろう・・・。その負けた1試合が大き過ぎたなって感じですかね。でも、失敗して、負けて強くなるタイプだと僕は自分のことを思ってるので。実際今までもそうでしたし。この一戦から自分は強くなれてる、すごいバネになってると思うので、今はあの時の自分ではないと思います。だからいづれもう一度対戦したいと思いますけどね。いつになるかはわかんないけど。『DEEP』のベルトも獲っちゃいましたし。早く追いつかなきゃいけないなって。追いついて追い越さなきゃいけないなって思います。

どうでしょう? 今年は良い感じできてるのでしょうか?
アライケンジ:流れ的には今は悪くないですね。去年がドン底だったので。もう、悩み苦しんで、もがいてもがいて地べたを這いつくばってって感じだったので、それを思えば、まぁ当然と言えば当然かなって思いますね。あんなに苦しんでずっと頑張ってたんだから、今年は・・・。まぁ、でもこの一戦、この一個の負けはデカいですよね(苦笑)。

わかりました。では、またちょっと話題を変えて、アライ選手の主戦場となるパンクラス・ウェルター級に関して。10月の後楽園ホール大会で大石選手が長谷川秀彦選手(SKアブソリュート)に負けて、そして11月のNKホール大会では、北岡 悟選手(パンクラスism)が井上克也選手(和術慧舟會RJW)に負けてしまいました。パンクラスismのウェルター級3羽ガラスのアライ選手としては、この現状にどのような心境でいらっしゃるのでしょうか?
アライケンジ:ハッキリ言ってムカついてます。すっげ〜ムカついてます。まぁ、今回の試合があるんですけど、絶対勝って、長谷川、井上、この二人をこのままのさばらせておくのもムカつくので、僕が早く上に行きたいと思います。

では、今後はその両選手をターゲットにってお気持ちがありますか?
アライケンジ:ありますね。全然ありますね。

この選手と先に対戦したいとかってありますか?
アライケンジ:いや、順番的に言うと井上選手の方が先なんじゃないですか。でも、対戦出来るようなら、長谷川選手とも全然やりますけどね。大石君がずっとランキング1位を保ってたのと同じように、「ずっとランキング1位を保てますか?」って長谷川選手には言いたいですね。「大石君と同じことが出来るんですか?」って。

12月の後楽園ホール大会で、大石選手に勝った長谷川選手と、伊藤崇文選手(パンクラスism)に勝った門馬選手が対戦しますけど、やはりその試合には注目していますか?

アライケンジ:いや、僕はどっちでも良いと思ってます。どっちが勝とうが、どうせ僕が倒すので。まぁ、誰であろうと、パンクラス・ウェルター級のランキング上位には他団体の選手は必要ないので。だから早く僕が上に行って、あと、伊藤さん、北岡さん、大石君の4人で、チャンピオン、1位、2位、3位を占めれば良いんじゃないかなって思ってます。で、それを守れば良いんじゃないかと。

わかりました。では、これで最後です。今回のアライ選手の試合を楽しみにしていらっしゃる皆さん、そしてアライ選手を応援していらっしゃるファンの皆さんにメッセージをお願いします。
アライケンジ:勝ちます。絶対勝ちますよ。勝たなきゃね〜、これはちょっとマズイですよ。マズイって言うか、ちょっと人生面白くないじゃないですか。ここで負けたら。ん〜、勝ちます! まぁ、僕は、欲しいものは全て手に入れたいタイプなので、勝ちます!

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