河野選手の試合をご覧になっての感想は?
武藤敬司社長:何か、(総合に)行く前の激励の言葉で言ったのが、「アメリカに俺らはプロレスを向上させに行ってたけど、今はアメリカで行く所が無いから、こういう所で精神論を磨くという感じで追い出したんだ」って。これを海外遠征に例えると、これはなかなか帰ってこねぇなぁと(苦笑)。ただ、まぁね、まだ序盤だから。ちょっと前から会場に入って他の試合も観てたけど、外国人のヒョロッとしたヤツ(アレックス・ロバーツ選手)の方が実力とかありそうだもんな。あの辺とやったらどうなるのかなと思っちゃったり。そういう変な興味が出ちゃったというのは、こういう世界も魅力があるからかな。しょうがねぇな、これは。

落ち着いて観戦出来ました?
武藤敬司社長:意外と落ち着いてたな。立ち合いから「これはいけるんじゃねぇか」って周りに言ってたし。案の定で。まぁ、良かったですわ。

武藤選手からご覧になって、河野選手の成長は感じました?
武藤敬司社長:成長って言うか、こういう会場に来るのは初めてだから。意外とお客さんがプロレスのお客さんと違って、技術論で応援してるんだよね。「アレ、違うなぁ」と(笑)。プロレスは声援したり野次ったりだから。お客さんが技術論でやってるので、お客さんも違うんだなぁと思ったり。俺も同じエンターテイメントとして、違った見方をしたのかも知れない。面白かったです。

河野選手の入場曲や映像は、『全日本プロレス』をフューチャーしていましたが?
武藤敬司社長:アレがあったから意外と緊張しなかったというか。あそこの空間だけ、ちょっとプロレス的な空間だったから。ちょっと馴染んでる空間だなと思っちゃったり。相手の人もどちらかというと色があって、キャラがあったからレスラーっぽいなって思ったし。入場曲も逆なんだよな。俺を意識してるというか。