■ 日 時:6月1日(水)15:00〜
■ 場 所:P'sLAB東京
■ 出席者:
・河野真幸選手(フリー)
・坂本 靖/株式会社ワールドパンクラスクリエイト 取締役常務

坂本常務
まず、皆さんの興味のあるところだと思う参戦の経緯ですが、河野選手は先月の20日に『全日本プロレス』さんの後楽園大会で、リング上から『全日本プロレス』退団と総合格闘技界への転身をアピールしたということを聞きました。私の方では、2年前、vsミルコ・クロコップ戦をアピールした時から、「面白い選手だな」と、良い意味でプロレスラーらしくドンドン向かって行く良い選手だなと気にはなっていたのですが、たまたま昨年、弊社のスーパーヘビー級チャンピオンの高阪 剛選手と話をしていた時に、「練習に来ているんですよ」というお話を高阪選手もしていまして、「期待して良いんじゃないですか。良い選手ですよ」ということで、結構、私の方でも河野選手への幻想みたいなものがありました。そして5月20日の試合後に、総合進出への決意表明があったということで、すぐに『全日本プロレス』さんに連絡させていただいて、非常にスムーズな流れでお話がトントン拍子で決まり、こちらも嬉しく思っております。弊社は“ハイブリッド・レスリング”を標榜し、1993年の旗揚げから12年が経ちましたが、その中で初めて『全日本プロレス』さんという団体から、実際には退団という形ではありますが、ゆかりの選手に出場していただけることになり、非常に嬉しく思っております。パンクラス史の中でも貴重な一歩だと思っております。キャッチコピーは“次代の衝撃”です。河野真幸選手です。よろしくお願い致します。

河野真幸選手
自分が河野真幸です。よろしくお願いします。とりあえず今回は、パンクラスさんの方から、「最初にうちの方で試合を」という形でオファーをいただきましたので、それにはとても感謝しています。ありがとうございます。自分はもう、何でしょう、挑戦することを決めて、言ってしまった以上はやると自分で決めていたので。今回はその闘いの場を用意してもらったことに関して、すごいとても感謝しています。とりあえず思いっ切りその日は試合をして、頑張ったところを見せたいなと思います。

武藤敬司選手からの、河野真幸選手への激励コメント
『全日本プロレス』の武藤敬司です。河野、パンクラス参戦おめでとう! 正直、お前には『全日本プロレス』の未来を託す存在として期待していた。また、その期待通りに育っていた。でも、やると決めた以上は、もう『全日本プロレス』のことは考えずに自分のことだけ考えて思いっきりぶつかってきてくれよな。デビュー戦な訳だからあんまり気負うことなく、とにかく悔いのないように頑張れよ。
全日本プロレスリング株式会社 代表取締役 武藤敬司




質疑応答

総合の練習は、現在どのようにしていますか? また、以前は?
河野真幸:もう、かなり前から、高阪さんのジムでスパーリング、組技を勉強させてもらっています。2年前に「(ミルコ選手と)やりたい」って言った前から通わせていただいてて、今でもお世話になっています。打撃の方は、ボクシングやキックボクシング、ムエタイとか色々と。いろんな人に紹介していただいて、いろんな所で勉強して、総合用の打撃というのも今勉強しているところです。

得意な展開や、攻撃は?
河野真幸:そうですね、今のところ、特に自分のあれは決まってないので。やったこともないので、まだ自分の型っていうのが見つかっていないっていうのが正直なところ、今はあります。それは、この先ドンドン見つけていって、自分の型を作っていきたいなって思います。今のところはもう、一生懸命、もう自分の持っている力を全部出すっていうのが、今のところの目標です。

今後は総合とプロレス、どちらに比重を置いていくのでしょうか?
河野真幸:総合をやっている間は、自分はもうプロレスはやる気はないっていうか、何でしょう・・・総合をやっている間は総合に集中して、そのことを一生懸命やりたいと思っています。だから両方やりながらっていうことはしないで、この間の5月の後楽園でプロレスには一回けじめをつけたので、今はとりあえず総合の試合をして、それで自分が納得いくまで、とりあえずこの世界で頑張ってみたいなと。それが終わった後に、もしその後にプロレスっていう話があったら、その時に考えたいので、今は総合格闘技を一生懸命やろうと思っています。

総合での目標は?
河野真幸:目標・・・今の段階では何とも言えないですが、「強い」ってお客さんに言われている人というのは、どういうものなかのかなって。あと、そういうルールでやったことが無いので、そういうルールの闘い方っていうのは何なのかなって。それで得るものが、自分の中であるんじゃないかなと思っています。ただ、まだ一試合もしたことが無いので、何とも言えないんですけど。いろんなものを学びたいと思います。この世界の、この闘いの中で。
坂本常務:河野選手は非常に潔いと思います。所属先の『全日本プロレス』さんを退団してフリーという形でやっていくということで、『全日本プロレス』さんの看板というのを背負わず、自ら退路を断って、総合格闘技界でのし上がっていくんだという意気込みも感じますので、非常にパンクラスとしても期待しています。

パンクラスに対するイメージというのは?
河野真幸:自分の中では、何でしょう・・・ファンの頃は船木(誠勝)さんと鈴木みのるさんが、高橋さんとかとやり始めた頃から、雑誌とかで知っていましたけど、最近の試合とかはあんまり会場でも観ることもなくて。それでプロレスをやり始めてしまったので、あまり観る機会もなかったですね。でも、やっぱりハイブリッド・レスリングなので。ファンの頃に観ていたイメージしかないです。

そのリングでどのような姿を見せたいですか?
河野真幸:そうですね。自分のやってきたことを。やってきたのはプロレスを1年ぐらいしかしてないですけど、それも含めて、全部自分の全てをぶつける。そして、試合としては、お客さんに喜んでもらえるような試合をしたいと思います。

プロレスを始める前に格闘技の経験はありますか?
河野真幸:中学、高校とバスケットボールをやっていまして、高校卒業後に『アニマル浜口ジム』に2年ちょっと在籍させていただいて、そこで少し、レスリングや関節技のようなことを教わりました。その後に『全日本プロレス』のテストを受けて、『全日本プロレス』で練習という形になりました。

プロレスラーとは身体の作り方が変わってくると思いますが、肉体改造も今後は考えていますか?
河野真幸:そうですね。この先必要があれば、ドンドンやっていきたいと思います。





■ 日 時:6月1日(水)15:20〜
■ 場 所:P'sLAB東京
■ 出席者:
・玉海力剛選手(パンクラス チーム玉海力)
・河野真幸選手(フリー)
・坂本 靖/株式会社ワールドパンクラスクリエイト 取締役常務

玉海力 剛選手
7月10日にパンクラス・デビュー戦が決まりました、玉海力 剛です。今回の対戦相手は、私より一回り以上も若い方なので、「このオッサン、何をやっているんだ」と言われないように、若々しく荒々しいファイトを皆さんにお見せしようと思っています。よろしくお願いします。

河野真幸選手
自分はもう、デビュー戦ということで、特に相手のことは気にせず、自分の闘いを一生懸命やることを、全力を出し切ることを目標に頑張りたいと思います。



質疑応答

玉海力選手は「若々しく荒々しいファイト」ということですが、これは打撃でKOするということでしょうか?
玉海力剛:まぁ、そうですね。気持ちは激しい殴り合いをしようと思っています。

今の玉海力選手の発言に対して河野選手は?
河野真幸:自分もプロレスラー魂を出して、そこは引かないで向かっていこうと思います。

玉海力選手は、現在はどのような練習をしているのでしょうか?
玉海力剛:前回(の入団記者会見で)も話した通りですが、ここ(P'sLAB東京)での練習と、他に打撃のジムに行ったり、グラウンドも少々やっております。日曜日以外はほとんど練習しています。

相撲とプロレスという、バックボーンで見られる部分もあると思いますが、それについてはいかがですか?
玉海力剛:そうですね。まぁ、それは仕方のないことだと思いますし、私も16年間相撲をやってきて、そして今ここに来ていると思いますので、その誇りを持ってもちろん闘わせてもらいます。

河野真幸:自分は1年しかプロレスをやっていませんが、一年間一生懸命やってきたので、その誇りは絶対忘れないで、ある意味背負って闘いたいと思います。

今、お互いに顔を合わせての印象はいかがですか?
玉海力剛:私も2、3日前に初めて言われまして、ここに来るまでまだどんな選手か分からなかったのですが、大きな選手だなという印象を受けました。
河野真幸:自分も2、3日前に(玉海力選手の)プロフィールを用紙でいただいただけで全く分からなくて、今日、ここに入ってこられて初めて見て。やっぱり僕をまっすぐ受け止めてくれる人なのかなっていうのはあります。