update:09.28
PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR 10.02 横浜文化体育館大会
桜木裕司選手公開練習




■ 日 時 :9月27日(火)13:00〜
■ 場 所 :六本木ボディプラント
■ 参加選手:
・桜木裕司選手(掣圏会館)
・長谷川秀彦(SKアブソリュート/スパーリングパートナー)



今日は組み技を重点的に見せたようだったが?
桜木裕司:そうですね。今ここでやっているのは組み技を中心で今、長谷川さんにサンボを、出来ない寝技を(技)。と言うか、長谷川式の寝技を(笑)。
長谷川秀彦:2千種類ありますから。
桜木裕司:2千種類の中から必要な7つぐらいを抽出して(笑)。

今度は打撃に絡めて組み技を?
桜木裕司:そうですね。もうそういうのもそろそろ出してもいいかなっていうこともあって。(出してもいい)頃だと思うんで。と言うか、これから全部やっぱやっていかないと読まれてくると思うんで。逆に、使えるもんは使って。今まではもう、持っている、何て言うか、確実に倒せる武器だけでやってきたんですけど。もっと上を目指すには、それがあった他にも、あった上でそれもまた使えれば、より効果的に使えると思うんで。

相手の李世学選手がレスリングベースの選手なので、組みの攻防が…。
桜木裕司:そうですね。まあ、何て言うんですかね、試合ですけど、その先を考えた時にはいい練習っていうか、経験にはなると思うんで。やっぱこれからもっと外国人の大きい選手と当たっていく場合、そういうようなのがいっぱい出てくると思うんで、今の内に慣れるところを慣れていかないと。

今回の試合のテーマは李世学選手というよりも、色々と自分の先を見据えた話だと?
桜木裕司:そうですね。やっぱ今回の試合で、まあランキング戦と言うか、ランキングに入る、勝てばランキングに入る、勝てばランキングに入れるっていうことと、またそれがタイトルにやっぱ絡んでくるっていう。まだ、やっぱその先、もうそれで終わりじゃないんで。その先にやっぱもっともっと海外の強豪とやって。だから、そういう部分でも負けないように、今の内に積めるだけの経験をしっかり積んで、もっとよりメジャーな舞台へ出た時にはもう確実に勝てるような状況に持っていけるように。

今回、試合に賭けるテーマというのはランキング入り以外で何かありますか?
桜木裕司:そうですね。まあ、対レスラー対策っていう部分でも李世学選手はレスリングの元チャンピオンっていうので。そうですね。そういう自分にまた一つその、毎回試練を与えて。今回のテーマは対レスラー対策っていう部分で。そこでも負けない足腰の強さ、もし倒されても、そこからの対応っていうのを。やっぱもう、ここ半年ずっと長谷川さんに習ってきた部分をよりいっそう発揮して。まあ、お客さん達に見せてやっていきたいっていう部分もあります。

今回の試合はどういう勝ち方が理想か?
桜木裕司:まあそうですね、やってきたことを全部。まあ、何かしら出せれば。必要な時に必要なものが多分出てくると思うんで。別に打撃だけに拘るわけでもないし、チャンスと見たら、もうそろそろ別の刀を抜いてもいいかなっていう。

長谷川さんから見て、その寝技の上達はどんな感じですか?
長谷川秀彦:いやー、驚くほど早いですね。もう、そうですね。
桜木裕司:長谷川さんの教え方が凄い上手なんで(笑)。それがやっぱ。色んな所行ってみて、やっぱここが一番自分に。やっぱ教えてもらう先生、打撃でも何でもそうだと思うんですけど。まあ、いくらその選手が強くても、その人の教え方が自分に合っている、合ってないっていうの色々あると思うので。その中でも、やっぱ長谷川さんが僕の中では一番しっくりきたっていうか、習ったことやっぱよそでもまた試せるし。もうそろそろ試合でも使えるチャンスがあったら使って。サンボの長谷川が桜木についているっていう部分で、桜木がまたそこからその技を出せるっていう。2千の技の中からその7つ。何て言うんですかね、レインボー・サブミッション(笑)。七色の関節を(笑)。まだそれぐらいしか使えないんで(笑)。

試合で一本勝ちが見られるわけですね?
長谷川秀彦:そうですね。今回か次回か分からないですけど。近い内に桜木さんの一本勝ちっていうのが見られるんじゃないですかね。7つぐらいしか出来ないかも知れないですけど、その完成度は多分皆さんが想像しているより、はるかに高いと思うんで。

七色の中で一番得意なのは?
桜木裕司:いやどうですかね? まあ均等に。その中でもやっぱ、得意って言うか、やっぱ出したいっていうのはサンボの技っていう。まあ色々、他の柔術とかありますけど、その中でもやっぱサンボ特有の技っていうものをやっぱ出していきたいなっていう。足関節とかでもやっぱり、だいぶ今また見直されてきている部分もやっぱあると思うので。今まではやっぱ足関節取りにいったら上から殴られるとかっていう。その中でもやっぱしっかり研究している人は研究して、その中でも使える状況と使える技っていうのを磨いているんで。やっぱそういうのを長谷川さんに習って。普通の柔術家とかでも、まさかここでっていうような足関節なりを使っていけるように。まあ、足関節に限らないですね。今、このサンボっていう部分を出すにはそういう部分が。それがやっぱ僕にとっても心強いっていうか、他の人が逆に使わないような技を。で、実際に使えるっていうような、長谷川さんが実証済みの技を教えてもらっているので。

練習で見せたカニ挟みからの足取りとか?
桜木裕司:そうですね。そういうのもあるし。まあ、色んな細かいのもあるんですけど。まあ、それは追々試合で使えるようになれれば(笑)。まだ連戦、連戦っていう部分で今は続いていますけど、そういう部分でも実際に練習でいくら使えても、実際本番で使えなかったら意味ないと思うんで。やっぱそれはもう経験積んで、その中で。連戦していくことでその、余裕が生まれてくるって言うんでうかね、まあ、考え方だと思うんですけど。やっていくことで、自分の中でその、試合の中の緊張感の中でのちょっとした余裕が生まれてくれば、もっと技に幅が広がってくるかなと。

今年はもう7試合目(パンクラス5試合、キックボクシング1試合)ですが、体調面での不安はないですか?
桜木裕司:そうですね。もう今年も下半期の後半戦にこれで入ってきたと思うんで。もう後は10、11、12と予定が詰まっているんで。10、11、12、1月ぐらいまでかも知れない(笑)。またそこから1ヶ月おきに延びていくかも知れないですけど(笑)。まあ、今やっぱ一番いける時にいっておきたいという部分と。あとやっぱ来年は『PRIDE』のヘビー級GPもあると思うから(笑)。その辺にパンクラスのチャンピオンになって、パンクラスの代表として僕が出ていくのも面白いのかなって。そこまで行ければ一番。その中で、日本人で重量級で勝てる選手が少ないと思うので、その中でも頑張って、上にいけるように。戦える範囲でどんどん戦っていって。それがやっぱ自分の仕事だと思っているんで。戦って、しっかり仕事したいなと。

現在、ヘビー級の王座は空位ですが、王者決定戦の相手は野地竜太選手を希望しますか?
桜木裕司:そうですね。野地選手とは是非やりたいですね。まあ、今度の僕も勝たないと話も変わってくると思うんで。まあ勝って、野地選手。まあ、ちょっと今回一つ気になるんですけど、高橋(義生)選手が今回出るんで。もし、高橋選手にもしものことがあったら、士道館の人ともやりたいなと。まあ、勝つとは思うんですけどね、高橋選手は。まあ、もしもの時は。そのヘビー級という部分で野地選手とやってチャンピオンになって、でももし高橋選手にもしものことがあって、その士道館の選手が勝ったらそれが気になると思うんで。まあ、勝つには、誰が見ても、『ああ、桜木はチャンピオンだ』って言われるような。美味しいとこだけ取っていくようなことはしないで、ちゃんと。穴もしっかり埋めて、苦手な選手でも、得意な選手でも関係なくやっていきたいと思います。