廣戸聡一審判部長

怪我の状況を知りたいのですが。
廣戸聡一審判部長:山田選手は足関節の骨折、腱内の靭帯が切れているという報告が来ています。医科歯科大に救急車で運ばれています。

膝ですか?
廣戸聡一審判部長:足首です。関選手のタックルがものすごく強くて、その場でテイクダウンを取りに行く押し込むタックルではなかったので踏ん張ったときに上手く耐え切れずに捻り倒されたという形のようです。スタンディングのアンクルホールドのような状態で。捻り折れたという感じです。試合を止めた段階で足首自体がブラーンとしている状態で審判団としては試合を止めたということです。ギブスをして搬送した状態です。

小椋選手は?
廣戸聡一審判部長:小椋選手は正面からの鼻骨の骨折ということですが、骨折に伴って中の血管の損傷が大きく、血が止まらない状態で。薬の投与等で血を凝固させたのですが中々止まらなかったので、病院に搬送しました。あと、試合直後かなり長い時間脳震盪で意識が飛んでいたので喉に血が溜まったと思われます。大変危険な状態だったと思います。あとはロープを掴むシーンが何回か見られて審判団としては一回口頭で注意ということだったんですが、試合を著しく左右させるホールディングということですね。(脇で)引っ掛ければ解けばいいんですけど、解かなければホールディングとみなすと。本来なら倒されて自分が不利になる状況で試合が続行するケースですが、自分の意思でホールディングしたということで原点を告げる形で審判団として対処しました。あとはローブロー等がありました。ダメージはキツく入りましたが、足の痙攣や嘔吐など強いショック症状にいたるまでのダメージがなかったことと、意識と足の力も抜けていなく、体の反応などで口頭の注意という見解で審判団のアイコンタクトも異論ないようだったので試合続行しました。

前田選手に対して一度カードを出すようなそぶりを見せましたが?
廣戸聡一審判部長:意図的な行為ではない、結果的にローブローになったということでカードを出さないケースではあったのですが、山本選手のダメージに応じてはカードを出す可能性もあるという事、それともう一度同じケースがあったら必ずカードを出すから心するようにということを前田選手に伝えましたし、山本選手にも続行するけど次入ったらカードをとる、2度目はないので思いっきり戦って欲しいと伝えました。マストシステムなんで、あの辺で試合が流れてしまうので予めどういう意思なのかということを伝えないと選手は計算しながら戦いますのでなるべく平等に戦えるよう配慮しました。

余談ですが、前田選手が「下が滑りやすい」ので汗を塗っていましたが。
廣戸聡一審判部長:足が乾燥してきて下がスリッピーになってしまうんですよ。なんで、ちょっと湿らせたんで。それだけ緊張してたし、興奮していたんじゃないですか? かなり滑る状態にはなっていたんではないですかね。汗をつけていたということではないかと思います。