update:9.11
9.16ディファ有明大会
桜木裕司選手公開練習


image

9月16日(土)ディファ有明大会、桜木裕司公開練習
■ 日 時 :9月11日(月)17:00〜
■ 場 所 :興義館
■ 参加選手:
・桜木裕司選手(掣圏会館)

第4試合 ヘビー級戦 5分2ラウンド
桜木裕司
(掣圏会館)
icn vs icn 水野竜也/本戦初出場
(U-FILE CAMP登戸)
最近は白星に恵まれない桜木選手。ゲート×2 で4戦全勝、ゲートも一本勝ちでプロデビューを勝ち取った水野選手。久々のヘビー級の新人です。実績的には桜木選手の有利は間違いないですが、桜木選手が比較的苦手としている組技を最も得意とする水野選手。桜木選手の打撃をかいくぐりテイクダウンに成功すれば大金星もあるかもしれません。桜木選手はもう一度トップ戦線に返り咲く為にも負けられない試合だと思います。


ヘビー級に戻した理由は?
桜木裕司:あまり減量は関係なかったですし、格闘技を始めて結構経ちますけど3連敗って今までなかったんですよ。空手から始めても2連敗して2連勝とか。それが今年に入って1勝3敗なんで。去年は9戦して5勝4敗と勝ち越したんですけど、去年1年パンクラスさんにお世話になって、名前も売れて。試合数も多かったんで。1年経って次の年っていうのは、これだけ試合してたら研究されてくるかな。打撃が得意な人でも、あえてそこを研究して一番弱い部分を突いてくる。それは勝負の鉄則なんで、そこを越えられないのは自分の甘さかなと。絶対にこれは僕が今まで以上に強くなる布石だと思うんで。あきらめないことが一番大事かなと。

負けが続いてるのは研究されているからということ?
桜木裕司:そう思います。負けパターンが全部一緒なんで。心が折れて負けるとか、そういうことじゃなくて技術的な細かい部分で。分かっていても相手の方が一枚も二枚も上だったかなと。自分の甘さがあったと思います。ここで3連敗して、どっかやっぱり眠ってる感じはしますね。試合で追い込まれても目が覚めないというか、どこかでボーッとしている部分というか。やられてるのに、上からパウンドを落とされても危機感が無いんですよ。去年の夏にやったデゼボエフ選手とか、ああいうのとやったときにはギリギリまで追い込まれて、そこで目が覚めるというか。まだ殺気を感じてない。それは僕が悪いんですけど、まだボケッとしてる部分があるのかなと。ただそれも含めて自分の甘えだと思うんで。この道場ができて3年ぶりぐらいに佐山先生から毎日のように直接見てもらって。また新たな気持ちというか、昔とは違いますけど、やはり先生がいるという精神的な安定ですかね。今までアルティメットボクシングまでずっと見てもらって、その後旅に出されて。いろいろ試行錯誤をしてきて、また先生のところに戻って違う意味で指導してもらった。精神的に佐山サトルという人間が僕にとって、やっぱ凄い心の支えなんだなって実感して、まぁ、結果は3連敗中ですけど、余計に燃えてきています。
 昔は、シゴかれながら、嫌々やってきた部分が、今では精神的に違います。この人のためにもやってやろうと。先生のためというのは何よりも自分のためになるので。先生のためと思うことで僕が持っている以上の力が出せたらいいなと思っています。

今までに無い物、研究されてない部分を出していこうと考えている?
桜木裕司:それもあります。そこが一番分かりやすい穴なんだなと。相手もそっちの部分のプロフェッショナルなんで、練習ではうまくできても試合で出せなかったら意味が無いんで。今回もレスリングじゃないけど組み技や柔道で。いろんな人の話だと、結構強い選手もいるんで。総合警備保障で井上康生選手の次に強かったとかうわさも入ってきたんで。本当の話かどうかも分からないけど、ヘビー級ということで体重も気にしないし。そんなに重くもないですけど、道場ができたっていうのが一番安心できる。あとはやるだけって。

道場ができて、これまでSKでサンボの練習をしたりしていたそうですが?
桜木裕司:あっちこっち行って定まる場所が無いっていうんですかね。自分の軸になる場所というか。いろんなところを間借りさせてもらって、転々として。それが自分のところで安心してできる。今は今までどおりと変わらないですけど、先生にロシアンフックを見てもらって、大分ズレが出ていたというか。自分でああでもない、こうでもないと試しているうちに悪い方向に進んでいた。体の軸にしてもそうですし、それを指摘されて自分の中で変わってきた。これを試合で試してみて。

今はスランプ?
桜木裕司:それはやっぱり世間的には……逆にスランプって言ってくれる人がいるだけ幸せだなと。何連敗もしてる中でスランプって言ってもらえるのは、僕にとっては。こうやって公開練習も3連敗中なのにやってもらって、いろんな人に恩義っていうか、負けても応援してくれる人がいるというのは、僕にとってはスランプだろうと何だろうと、勝つまでやり続ける。本人はあきらめる気はさらさら無いんで。今まで積み重ねてきたものは、こういうのは何回も繰り返してきてるんで。今更スランプとは思わない。

今度の試合では目が覚めた桜木裕司が見れる?
桜木裕司:そうなるように一生懸命やってます。もう次に誰とやりたいとかじゃなくて、勝ちたいのが一番強いんで。自分に勝つことで相手にも。練習でいかにいい形でできても仕方ないのは分かってますんで。やっぱり3連敗でどれだけ期待を裏切ってきたかが身にしみて分かるんで。それを思い切り晴らして生きたいなと。相手もプロとしてはデビュー戦かもしれないけど、それまでの実績がある強い選手なので。それ以上に勝ちたいという気持ちが強い部分を相手にぶつけたい。これからっていう人と後が無い人間の戦いと思ってもらえれば。

今も出稽古は続けてる?
桜木裕司:ここができた8月の末からは、ずっとここです。ここに来てもらったりして、うちの先生に見てもらって。レスリングを見てもらったりはあったけど、寝技を見てもらうのは初めてだったので。寝技はどっかでやっとけと。それでたまに見てもらって。『もう一度練習しろ』と。ただアドバイスはよそで聞くのとは違うなと。そんなやり方もあるんだなという裏技的な部分も。

去年は逆転勝利が多かったが、相手に追い込んでもらった方がいい?
桜木裕司:それは去年は追い込んでもらおうと思っていたわけじゃなく、たまたま僕が前半に力を出せなかったんで。去年は去年で今年は今年、あれが僕の全てじゃないんで。たまたまああいう形が続いて、今年は今年でこういうケガが重なって。また次に新しい部分が出せると思うんで。

今回の試合について佐山さんからのアドバイスは?
桜木裕司:相手どうこうというのは毎回無いんですよ。今やってる打撃と体幹の部分の技術的なことをしっかり克服して、試合で見せれば負けないだろうと言われてます。

勝つことが最大の目標と言っていたが、試合で他に見せたいものは?
桜木裕司:ヘビー級なんで、相手も僕より体がでかいし。そういう大きい人間同士が戦って、他の軽い階級のスピードとテクニックを越えた一発一発の破壊力と、ヘビー級の醍醐味を見せていきたい。分かりやすい試合になると思いますね。

8月の大会でヘビー級の王者も決まったが、そこを追いかけていく?
桜木裕司:そうですね。これからランキングも発表されると思いますし、その中で僕の位置がどうなっていくのかというのも1つの判断材料になりますし。その中で1つ1つ勝って、チャンピオンがアルボーシャス選手であるならば、それを目指して。ただ今はそういうことを言える立場じゃないんで、立場をしっかり作ってから改めて挑戦したいと思います。

今の体重は?
桜木裕司:90キロちょっとですね。前回の減量が成功しちゃって、リバウンドしないんで(笑)

佐山さんは催眠療法を得意としているそうだが、それは?
桜木裕司:僕らは受けてないですね。人に対してかけるのは覚えておけと言われてますけど。ある意味、長い時間かけて無意識にかけれれてるのかもしれないですけど(笑)。それはるかもしれないですね。痛かった部分が先生が来たら痛みが取れるとか。足が折れてて、試合中にその足で蹴ると痛いじゃないですか。でも『痛いフリするな』とセコンドで言われたら痛くなくなるんで、それもある意味催眠かもしれないですね(笑)