尾崎社長
尾崎社長:メチャメチャ疲れましたよ、今日。坂口征夫選手の試合ですが、彼は負けましたけど素晴らしいいい試合をしたと思っています。試合を終わってから声をかけましたが、「すいません」といわれましたが、試合内容は恥じることのない素晴らしいデビュー戦だったと僕は思います。KOだったんで、ちょっと休んで出てもらいたいと思います。あと、『bodog』の選手ですが、佐藤と試合をした『bodog』の選手は荒削りでしたけど若くてパワーがあって、ああいう選手が『bodog』にはゴロゴロいるそうなので、パンクラス対『bodog』というのをどんどんやっていきたいなと思います。何かご質問があれば。

坂口選手は「韓国ですぐに再戦をしたい。韓国で興行をしてくれ」と社長に言った、と言っていました。
尾崎社長:ホントですか?

追いかけていって勝つまで帰ってこない。韓国に居座ってやっちゃるけんと言っていました。
尾崎社長:パンクラスコリアは今日挨拶してもらったんですけど、どんどんアマチュアの試合もプロの試合もやっていくとのことで、そういう…韓国に乗り込む。それもいいと思います。パンクラスコリアは、たとえばオーストラリアにもパンクラスありましたし、イギリスにもアメリカにもありますけど、初めてちゃんとした会社法人として登記する会社なんですよ。だから本当に、もちろん今までも世界の各所で頑張ってくれていたんですけど、形としてちゃんとした法人になったのは初めてなので期待しています。あと、今日リングに上がった三人も、パンクラスを10年以上見て、パンクラスを理解してくれている人たちなので、すごい期待しています。じゃあ、坂口征夫さんも、僕は選手の意向に沿って動く代表者ですからやります。7月にできればね、5月はちょっと早いと思うので、坂口道場さんと相談しながら決めたいと思います。

韓国でないにしても、再戦を受け入れる意向ですか?韓国でも?
尾崎社長:どこでもできますよ。韓国でもできるし。

パンクラスコリアという組織は最近できたのですか?
尾崎社長:そうですね。釜山でアマチュアの試合を先月始めてしたんですけど、会社法人にはこれからします。

興行も行う予定ですか?
尾崎社長:興行も行います。とりあえず、5月はアマチュアもスタートします。法人になってから初めての試合を5月に、9月にはネオブラッドみたいなトーナメントをしたいといろいろアイデアが出ていて、その5月と9月に関しては決定です。その後もどんどんやっていくと思います。

選手の意向に反して別の相手と7月あたりに試合をしたいというのは?
尾崎社長:意向に何で反しないといけないんですか(笑)。

同じ相手というよりは、プロとして成長させるためにあえてマッチメイク側の…。
尾崎社長:そうですね。彼と再戦したいのであれば、1試合はさんでそれに勝ってからっていうのはアリだと思います。そのほうが自然かもしれない。やっぱり観ていて、坂口選手は常にスリリングな試合をしそうな、川村に似たところがあるような気が観ている側からするとしますね。だから、魅力的な選手だと僕は思います。向かってどんどん前に行くからああいう風にパンチを受けるのであって、逆に消極的だったらああいう試合にはならないですから、坂口選手のファイトスタイルは僕は買いですね。…じゃあ、『bodog』さんを呼び込んでいいですか?

今日の感想を。
エリック・ニコル氏:とてもいいイベントでした。

『bodog』以外の選手で魅力を感じた選手は?
エリック・ニコル氏:前田吉朗選手です。彼はとてもいい選手です。今晩一番気に入った選手ですが、なぜなら圧勝的な戦いぶりを見せてくれて、俗に言う圧勝劇を見せてくれたからです。判定勝ちでしたけど、すばらしいパフォーマンスでした。

今日は重大発表があると一部報道で伝えられておりましたが。
エリック・ニコル氏:僕の持っている携帯電話が日本では通じないのでその内容はわかりませんが、聞いていただければなんでも答えますので質問してください。

10億円がかかったイベントがあるとネットでは騒がれています。
エリック・ニコル氏:もしも『bodog』が10億円をかけたトーナメントをやるのなら、私はすぐにオフィスに戻って自分の給料を上げてくれと社長に言います(笑)。もちろん『bodog fight』はこれからも将来に向けたプランニングがあるのですが、その10億円をかけたトーナメントは有り得ない話ですので、我々の計画の中には一切入っていません。

次のビックイベントはいつ、どこで?
エリック・ニコル氏:実を言いますと、来週あたりに『bodog fight』の第3回全米PPV放送の発表がありますので、今の時点では皆さんにはお知らせできませんが、来週一週間にわたって『bodog fight.com』を調べていただければ、その発表がありますので待っていてください。

パンクラスの選手は参戦しますか?
エリック・ニコル氏:基本的には公式的な発表はここではできませんが、パンクラスの選手が出る可能性は非常に高いといえます。

先日のロシア大会でミルコのエージェントが伺ったという話がありますが、ミルコと『bodog』の話し合いがあったのですか?
エリック・ニコル氏:現時点ではその可能性はありません。なぜなら、『U.F.C.』と独占契約中なので有り得ないと思います。

彼自身は『bodog』側とコンタクトを取ったと日本の格闘技界で言って回っていますとの声が聞こえています。
エリック・ニコル氏:彼自身とは?

ミスター・イマイです。
エリック・ニコル氏:基本的にはそのミスター・イマイがここにいるんですか、という話なんですが、バンクーバにあるボードッグ・ファイトのファイトチームの間では、そういった話があったら必ず話が来るんですが、聞いたこともないし会ったこともないです。

『U.F.C.』がジョークのような団体だ、と言っていますが。
エリック・ニコル氏:ダナ・ホワイトがこの業界に残した功績は認めなくちゃいけないと思うんです。ただ、その発言に対しての我々のボスであるカルビン・エアーのコメントは、「じゃ、ダナ・ホワイトのように月曜日になったら頭を剃ったほうがいいんじゃないか?」っていうような、その程度の反応しかないです。そしてもうひとつ付け加えるなら、ダナ・ホワイトが『bodog』を馬鹿にして楽しんでいるのなら、それはそれで頑張っていただければ、と思います。

リング上でもう2試合スポンサーになると話をされていましたが、それでパンクラスのイベントに変化はあるのでしょうか?
尾崎社長:スポンサードですからお金はいただきます(笑)。

純粋にそちらが増える?
尾崎社長:パートナーシップの中に選手の交流だとか、こちら(『bodog』)の方がはるかにお金持ちですから、スポンサードしてもらえるって言うこ とでよりパンクラスと『bodog』がいい形で進めていくということで、非常にプラスになると思っています。パンクラスを通じて『bodog』を、日本、各国でも放送していますけど、プロモーションというかコマーシャルをしていただけますし、お互いの提携がより深くなると思っていただいて結構です。

リングとかグローブに『bodog』の名前があったのもその一環ですか?
尾崎社長:そうですね。

パンフレットで『bodog』のサイトでコスタリカでの試合が無料配信されるとありましたが、それとは別にパンクラスのPPVが『bodog』のサイトで行われるのですか?
尾崎社長:それは十分可能性があると思います。パンフレットに載っているのは、『bodog』のほうでウチの選手が色々出ましたけど、それが映像発信されているという紹介なんですが、今後『bodog』とパンクラスがやっていることを映像発信していくことは十分あると思います。

スポンサードの先の話、たとえば一緒にイベントを開催するなどはあるのでしょうか?
エリック・ニコル氏:基本的に今回の大会を含めて残り2試合スポンサーするわけですが、それはもちろんパンクラスさんと『bodog』のリレーションシップの強さを象徴するわけであって、ですからこの後何かあるかと言われたらその可能性は大だと思います。ですが、やっぱりMMAというスポーツが俗に言うバブルになっていまして、スポーツにとって、選手にとって一番いい時期ですから、それを上手くパンクラスさんと一緒に使っていき、このスポーツを盛り上げていくようなことをしたいと思います。

非常に強いリレーションシップを築こうとしているのはわかりますが、一方でK-1が『bodog』と組むようなことを何度も発表していますが。
エリック・ニコル氏:『bodog』ファイトというのは、『bodog』エンターテイメントグループというデジタルエンターテイメント会社が親会社にありまして、そのゴールは我々のクライアントに一番良質な第一級のエンターテイメントを提供することです。その段階の中で、それこそ『K-1』とかFEGに限らずいろんな団体や会社と話をしてきましたが、ここで言える事は『K-1』やFEGとは何も合意に達していませんし、何も契約をしていませんし、何も約束事はないということです。

ボードッグ単体で大会開催する可能性はどのくらいあるのでしょうか?
エリック・ニコル氏:第一に、『bodog』が単独で興行する可能性は非常に低いと思います。やはり『bodog』は新しい市場に入ってくるにあたって、このMMAスポーツの発展のために日本の市場に参入したことは非常にいいことだと思いますけど、やはりパートナー抜きではこの国では何もできないとは認識していますので、単独での興行の可能性は非常に低いです。

今回の来日で、その可能性をパンクラスと話し合ったりはしたのですか?
エリック・ニコル氏:一言言える事は、『bodog』ファイトとパンクラスさんの間では、色んな話し合いが行われていまして、いつか、今年または将来に向けて大きな大会をします。その大きな大会は、ダナ・ホワイトに言わせるとジョークなイベントだと思いますけど、その可能性は高いと思います。

ビックジョークですか?
エリック・ニコル氏:その通りですね。ビックジョークっていうことです。

『Dynamite!!』のホジャー・グレイシーの招聘に動いているそうですが、現時点での関係はどの程度のものでしょうか?
エリック・ニコル氏:ホジャー・グレイシーに関しては、バンクーバーの12月2日で試合をしたことに関しては1試合契約でしたが、それ以上のことは明かせないですけど、ホジャー・グレイシーに限らず他のグレイシーの選手と今交渉中であります。

『Dynamite!!』に出る可能性は?
エリック・ニコル氏:それは『K-1』に聞いてみてはいかがでしょうか?

パンクラスのエースでもある近藤有己選手がボードッグファイト等に出場する可能性はあるのでしょうか?
エリック・ニコル氏:『bodog』ファイトのスタッフは皆近藤選手のすばらしさをものすごく認識していますし、才能のある選手だとわかっています。今の質問に対して公式には発表できませんが、近藤選手が『bodog』の北米で行われる大会に出る可能性は非常に高いということです。

一説にはカルビン・エアーがアメリカに入れないとか北米で『bodog』の大会ができないといわれていますが。
エリック・ニコル氏:まず第一に、北米で興行をうてないという事は全くうわさだけです。カルビンがどこの国に旅行するかは彼の広報に聞いてください。ただ、北米で『bodog』ファイトの興行が打てるかという答えに関してはYESなんです。ですから、近い将来、アメリカかカナダの、北米のどこかで『bodog』ファイトの興行が開催されるという発表がされると思いますので、それは皆さんが待っていてください。