： 3月の梁正基戦を振り返ってみていかがですか？
■ 本田朝樹：初めてプロで引き分けて、つまんなかったなって印象でしたね。やった気がしなかったです。勝ちか負けかだったら、反省とか勝ったら嬉しいとかそういう気分になるんですけど、引き分けって聞いてやった気分がしなかったですね。試合した気分にならなかったです。

： 約7ヶ月ぶりの参戦となりますけれども、今のお気持ちは？
■ 本田朝樹：ケガとか色々してて(試合間隔が)開いちゃいましたけど、今は体調もいいし、向こう(坂口征夫選手)からせっかく指名して来てくれたんで(笑)やる気満々ですよ。

： ケガっていうのは梁正基戦で負ったんですか？
■ 本田朝樹：ではないんですよ。練習中に靭帯を伸ばしたか切ったかしちゃって、それが随分長引いちゃったんで試合が出来なかったんです。

： 坂口選手が以前、対戦を要求したと言っていたのですが。
■ 本田朝樹：・・・されたのかなぁ(笑)でも去年そんな話があったかなっていう記憶があります。向こうのデビュー戦の相手として候補に上がってるよっていう噂はちらっと聞いた事ありましたけどね。

： 坂口選手が「強くなったら相手して下さい」と、本田選手に言ったと伺ったのですが。
■ 本田朝樹：あぁ、何か言われましたね、そういう様な事(笑)でも本気じゃないかと思ってました。僕じゃなくてもたくさんいい選手はいるし。社交辞令じゃないですけど、同じ階級でやってるから挨拶程度に言われたのかなと思ってました。その時はそのぐらいでしか捉えてなかったんですよ。でもこうやって言ってきてくれるって事は「あぁ、本気なんだ」って思って嬉しかったですね。

： オファーがきた時はどういう気持ちでしたか？
■ 本田朝樹：嘘つかない人なんだなって(笑)まっすぐな人だと思いました。昔悪かった人っていうのは、筋通す事やりますからね(笑)

： オファーが来て、すぐに返答したんですか？
■ 本田朝樹：足の治り具合等色々あってすぐにっていう訳ではなかったんですけど、向こうが「どうしてもやろう」って事だったんで、押されたって言い方は変ですけど、こっちもやりたい事はやりたかったんで「じゃあやろう」って感じになりました。

： 坂口選手の印象は？
■ 本田朝樹：町中であったらどう見ても悪でしょう(笑)乗ってた車も厳つかったし。だから普通の人から見たら、話しかけづらいだと思うんですよね。

： そんな坂口選手から話かけられてどうでしたか？
■ 本田朝樹：最初は驚きましたよ。こういう言い方坂口選手は嫌いかも知れないですけど、スター扱いじゃないですか。スター扱いっていうか、やっぱり普通の人とは育った所が違うじゃないですか。だから最初はびっくりしました。何で僕に話かけてくれるんだろうって。

： 仲がいいんですか？
■ 本田朝樹：悪いですよ(笑)まぁ試合してからそれはわかると思います。

： 試合の印象っていうのはいかがですか？
■ 本田朝樹：もう完全にケンカをしてきた人の試合の仕方ですよね(笑)僕もアマチュアで試合してた頃、あぁいう感じで突っ込んでいく事しか出来なかったなぁって。でもガーッて向かって来られると恐いですね、一発当たっちゃったら終わりですから。

： ファイトスタイルが2人とも似ていますが、それを踏まえて作戦等考えていますか？
■ 本田朝樹：たぶんぶつかり合うんじゃないかなと思ってます。そういう勝負をしてみたいです。

： バチバチでやり合いたいと？
■ 本田朝樹：そうですね。あぁいう人とは駆け引きしてもしょうがないんじゃないかなと思うんで。元々ケンカが強かった人とは、駆け引きなしでバッと闘いたいですね。ある程度養ってきたものは使いますけど、ただ気持ち的にはまっすぐぶつかっていきたいです。とりあえず決着をつけたい、判定にはなりたくないんでね。況してや引き分けは二度と嫌ですね。

： 坂口選手も「殴り合いたい」と同じような事を言っていました。
■ 本田朝樹：あぁ・・・殴りやすい顔してるんですかね(笑)

： ちなみに坂口選手のインタビューは読まれましたか？
■ 本田朝樹：先程、漫画喫茶でちょろっと(笑)

： それに関してコメント等ございますか？
■ 本田朝樹：やっちゃるけん！

： 今後の目標はありますか？
■ 本田朝樹：今は次の一戦しか考えてないですね。先は全然考えられないです。次の一戦を全力で闘うだけです。

： では最後に坂口選手に向けて、メッセージをお願いします。
■ 本田朝樹：もう8時45分か・・・これから「医龍」(テレビドラマ)始まるんですよね。今日2時間スペシャルらしいんで、もう帰ります。