あの舞台裏の真実

●ガラリと話を変えて、プライベートなお話を聞かせてもらおうかなと。仕事以外の友だちっていうと、どういう人になるんですか。
佐々木:スルドイとこ来ますね(笑い)。プライベートの友だちですか…いないですね(笑い)。

●いない?!じゃ、友だちって、みんな筋肉もりもりの人ばっかり?(笑い)
佐々木:いや、そんなことないですけど。でもあんまり友だちと遊びにいったりしないですね。一ヶ月に一回ぐらい、知り合いとごはん食べにいくくらいですね。

●グラバカの選手とは、たとえば休日に一緒に…
佐々木:いやあ、あるわけないじゃないですか(笑い)。それは、練習が終わってから菊田さんと話したり、石川君とバカ話したり、三崎君としゃべったりしますけど。そっちだって休みの日にわざわざ、いまここで会ってる人と会いますか?(笑い)

●会いませんよ(笑い)。「友だちは?」って言われて困ってたから、どうしてるのかなと思って。
佐々木:北海道出身なんで。けっこうよく言われるのが…年賀状くれても、みんな僕が出さないの知ってるんですよ。だから電話がかかってきて「いいかげんに出せコノヤロー」とか、そういうつきあいだから。あの僕、別にひどい人間じゃないですからね(笑い)。

●高校時代の友だちとか、こっちにはいないんですか。
佐々木:いないですね。みんなもう結婚しちゃいましたよ。田舎は早いんですよ、結婚は。

●あー、鶴が来るところですもんね(佐々木選手の出身は釧路)。
佐々木:バカにしてるんですか!(笑い)…あの、郷野さんと(比べて)僕の対応、大丈夫ですか(笑い)。

●きっと大丈夫です(笑い)。ismの選手とは、つきあいがあるというと石井(大輔)選手になります?
佐々木:そうですね。石井さんですね。でもね、みんなとしゃべりますよ。

●ちょっとそういう関係聞いてみたいですね。しゃべるって、仕事の話ですか。
佐々木:「元気ですか」「元気です」「最近なにしてるんですか」「ナントカナントカです」「そうですか」「じゃサヨウナラ」みたいな感じです(笑い)。

●またそれは他人行儀な(笑い)。
佐々木:そんなことないですよ!大事なコミュニケーションですよ。

●グラバカ内でのコミュニケーションはどうなんですか。たとえば菊田選手とは。
佐々木:いやあ、けっこう厳しいこと言われますね。言うことがグサッグサッと来ますから。

●どんなことについてですか。試合のこと?それとも生活態度とか?
佐々木:生活態度も言われますね(笑い)。協調性がないって。「いちいちこんなことまでキミに言わなきゃいけないのか」って(笑い)。菊田さん、僕のこと「キミ」って呼ぶんですよ。

●なんか、らしい感じ。
佐々木:「キミがさあ」って。実際協調性ないから、「セコンドに来て」って言われても「なんかめんどくさいな」とか思うじゃないですか。で「僕、いかなきゃいけないんですかね」みたいなこと言うと怒られるんですよ(笑い)。ま、最近はそうでもないですけど。

●それは、怒られるでしょうね。そういえばプライドでは菊田選手のセコンドについてましたね。
佐々木:あの試合、みんな怒ってたじゃないですか。僕だけはそんな怒ってないんですよ(笑い)。

●あれ?(試合後の相手のアピールに対して)相手コーナーに駆け寄ってったの、佐々木選手じゃなかったですっけ?
佐々木:そうですそうです。それは郷野さんが行ったから「やんないとマズいかな」っていう(笑い)、また「協調性ない」って言われると困るし(笑い)。それよりも菊田さんが変なこと言うんじゃないか、止めなきゃ!っていう(笑い)。そっちのほうが心配でした。

●周りは気づいてるんでしょ、その佐々木選手の反応。
佐々木:いや知らないんじゃないですかね。それより反則負けで万歳されるのは許しちゃダメだと、そっちのほうが気になって「菊田さん、耐えろ」と思ってましたね。

●前哨戦でいろいろ言い合ったりしてたときも佐々木選手は冷静だった?
佐々木:あんまり関心が…いや、関心はあったんですけど(笑い)。僕は「無視したらいいんじゃないですか」って言ってましたね。菊田さん、理詰めの試合する人だから、あんまりムカついてたりするといけないと思って。

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