PANCRASE 368

ダヴィ・チュン
vs 眞藤源太 フライ級 5分3ラウンド
PANCRASE 368
インタビューを受けて下さりありがとうございます。この試合が決まった際の率直な感想をお聞かせください。
チュン:日本が大好きで、ずっと日本で試合をしたいと思っていました。試合ができることを本当にうれしく思っています。対戦相手は変更になりましたが、相手が誰であっても戦えます。それが自分のやっていることです。だから、これから前に進んでいけることをとても楽しみにしています。
チュン選手は今回がPANCRASE初参戦だと思いますが、参戦が決定する前からPANCRASEという団体の事は知っていましたでしょうか?もし知っていたとしたらどのような印象を持っていたでしょうか?
チュン:ムリーロも(ムリーロ・ブスタマンチ、元UFC世界ミドル級王者、ブラジリアン・トップチーム、代表兼ヘッドコーチ )、東京や日本についてとても良い話をしてくれました。PANCRASE についても以前から話を聞いていたので、それがさらに自分のモチベーションにつながっています。日本に行くことは、まさに夢がかなうようなものです。 日本は武道の聖地でもあります。ブラジルも格闘技が盛んな国なので、今回日本で試合ができることは、自分たちにとって本当に素晴らしい経験になると思います。
チュン選手はどのような経緯で格闘技を始められたのでしょうか? 格闘技を始めるきっかけとなった出来事や、それ以前に取り組んでいたスポーツなど、チュン選手のバックボーンについても教えていただけますでしょうか。
チュン:子どもの頃、学校でサッカーをしていたときに、いじめを受けていました。それを心配した母が、8歳のときに柔術を習わせてくれたんです。 それから柔術にたくさん取り組むようになりました。柔術は、精神的な自信や心の強さを育てるうえでも、自分にとって大きな意味がありました。それまではサッカーをしていましたが、柔術に出会ったことで、自分の人生は大きく変わりました。 そして15歳を過ぎてからMMAを始め、リオで打撃の技術も身につけることで、さらに自信がつきました。そうして今の自分があります
今回の対戦相手の眞藤選手の印象について教えて下さい。また、眞藤選手のどんな部分を警戒していますか?
チュン:自分は打撃でも戦えますし、相手をグラウンドに持ち込んで戦うこともできます。柔術にはとても自信があります。今回の対戦相手は、どちらかというと打撃を得意とするスタンドの選手だと思いますが、自分も打ち合う準備はできています。必要であれば、テイクダウンしてグラウンドで戦うこともできます。自分の持っている技術や戦い方に、とても自信を持っています。
今回の試合を通して、PANCRASEファンの皆様にチュン選手のどんな部分に注目して欲しいですか?
チュン:自分のフットワークや動きには、今とても自信があります。そこはファンの皆さんにも気に入ってもらえると思います。 自分はスタンドでもグラウンドでも戦えます。観客の皆さんに最高に盛り上がってもらえるように、全力で戦います。前に出て攻め続けたいですし、打撃を思い切り出していきたいです。試合の展開に応じて、タックルなどでレベルチェンジすることも考えています。 PANCRASE のファンの皆さんにも、自分の試合を楽しんでもらえると確信しています。こちらでの準備も順調に進んでいますし、すべてうまくいくと自信を持っています。
日本に来るのは今回が初めてになりますか?日本や日本のMMAの印象について教えて下さい。
チュン:日本の格闘技文化に根付いている、相手への敬意や規律を大切にする姿勢に、とても共感しています。世界では、エンターテインメント性ばかりが重視されてしまうこともあります。それも大切な要素ですが、武道を通じて自分自身を律し、対戦相手を心からリスペクトすることこそ、日本の格闘家たちが大切にしていることの一つだと思います。 自分たちブラジリアン・トップチームでも、そうした相手を敬う姿勢や、武道の本質をとても大切にしています。 それから、格闘技を実際にやっていない人たちも、試合を観たり、ゲームなどを通じて格闘技に触れたりしていますよね。自分もビデオゲームが好きなのですが、格闘技は物語を生み出し、人々の心を動かす力があると思っています。 自分も一人のアスリートとして、試合を通じて人々の心を動かし、何かを伝えられる存在になりたいと思っています。そういう思いがあるからこそ、日本で戦うことにも特別な意味を感じています。
今後PANCRASEでどのようなキャリアを築いていきたいですか?そして、チュン選手の格闘家としてのキャリアのゴール、目標について教えて下さい。
チュン:自分は貧しい地域で育ちました。だからこそ、将来は周りの人たちに良い影響を与え、みんなのお手本になれるような存在になりたいと思っています。 人に教えることが好きなので、将来は指導者になりたいですし、自分のジムを持つことも夢です。 でも、やっぱり一番大きな夢はUFCに行くことです。PANCRASE で何試合か経験を積んだあと、UFCに進みたいと思っています。自分が次のチャンピオンになる姿を思い描いていますし、これまで積み重ねてきた努力にも自信があります。ブラジルを代表して勝利を持ち帰りたいですし、東京で試合ができることを本当に光栄に思っています。 そして、35歳になったら現役を引退して、あとはビデオゲームをしたり、お菓子を食べたりしながら、のんびり過ごしたいですね(笑)。それも自分の夢の一つです。
チュン選手の趣味について教えて頂きたいです。試合や練習が無い休日などは何をして過ごしていますか?
チュン:実は、リオデジャネイロでサーフィンのインストラクターをしています。朝7時にはビーチに行ってサーフィンを教えて、そのあとブラジリアン・トップチームのジムに来てトレーニングをしています。いつもビーチにいるような生活ですね。自然の中で過ごすことが大好きなんです。 アニメもよく観ますし、大好きです。それから、友達と遊んだり、恋愛を楽しんだりもしてきました。この5年間で3人の彼女がいました(笑)。人生を楽しんできたと思います。これからもリラックスしながら、世界中を旅していきたいですね。そんな感じの人間です。 実は、祖父もサーフィンの世界では有名な人なんです。リオのビーチでサーフィンを教えていて、地元ではよく知られています。ムリーロ・ブスタマンチも、祖父と一緒にサーフィンをする仲間の一人でした。 ムリーロと自分はビーチでよく顔を合わせていたんです。それでムリーロが「おい、こっちに来いよ。柔術を教えてやる」と声をかけてくれて、自分を指導してくれるようになりました。そこから今につながっているんです。
最後にPANCRASEファンに一言メッセージをお願い致します。
チュン:勝つか負けるかに関係なく、皆さんに最高の試合を見せます。準備はできています!試合が最終的にどういう結果になるかはコントロールできませんが、自分がどれだけの気持ちとエネルギーをぶつけるかは、自分次第です。リングの中では100%の力を出し切ります。ファンの皆さん、ぜひ楽しみにしていてください!
PANCRASE 368
第8試合 フライ級 5分3ラウンド
3位
眞藤源太
(ボンサイ柔術)
8勝6敗
眞藤源太 vs ダヴィ・チュン
  
ダヴィ・チュン
(Brazilian Top Team)
2勝
岸田宙大の欠場を受け、ブラジルから初参戦を果たすチュンの対戦相手に名乗りを上げた眞藤。6月大会では谷村泰嘉をニンジャチョークで仕留め、鮮烈な一本勝ち。9月大会では、猿飛流との次期挑戦者決定戦に敗れたものの、今回、自らの手で国際戦のチャンスを引き寄せた。対するチュンは、デビュー以来2連勝中の新鋭。前戦では、長い手足を生かした多彩な打撃で相手を追い詰め、最後は強烈なボディショットでKO勝利を収めている。父方の祖母がブラジル人というルーツを持つ眞藤が、持ち前のアグレッシブファイトでチュンを撃破するのか。それとも、チュンが日本初陣で眞藤に勝利し、一気にトップランカーへと駆け上がるのか。