第1試合 ミドル級 (5分2R)
-北岡悟(2R 5分00秒、判定)長岡弘樹-

長岡選手は、今年2001年のNBT 2位、という選手で試合前も、どうだい? 何て話しをしたところ、“いや〜、ちょっと緊張して場違いです”なんていう様な事を言っていたわりには、いやいや堂々とした面構えで入場してリングの立ち居振る舞えも堂にいったもので、それに対して北岡選手はパンクラスの試合以外に今年は柔術等の試合に積極的に出て、自分の中では少し手応えを感じて来た、という昨今の自己評価だったと思います。そして今年最後の試合になると思いますが、その集大成として何か一つ結果を残したいといった両者それぞれ思惑のあるオープニングマッチでした。

試合の方はフットワークを駆使して打撃を所々に集中させるという形の北岡選手が長岡選手にプレッシャーをかけて行きました。長岡選手も打撃で返しながらのスタンドの組合という形で、その攻防が続きましてそれぞれグラウンドのテクニシャンというイメージの試合とは想像の出来ない様なスタンドレスリングと打撃という様な形での試合に終始していった印象でした。来年1年をかけてこの2人スタンドレスリング、スタンドの打撃というものの合致が煮詰まって来ると若手グループから頭一個抜けて来れるかなというイメージが最後残りました。お互い打撃で良いパンチを出し合っていましたので、それを単発に終らせない事、それからそれが当たった後にもう一歩深く踏み込めるかというそれがスタンドレスリングを優位に展開する一つのキーワードになると思いますから、その辺の目標を早めに設定して快心の1勝を2002年にはどちらがあげるのか、そこが楽しみな試合でした。

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