去年1年を振り返るとどういう印象ですか?
KEI 山宮:去年の印象は本当に悪い1年だったなというのがあるんですよね、最後の試合(対郷野戦)の印象だと思うんですけど。最初(対フィリョ戦)と最後が良くないんですね(笑)。

去年はDEEPに出たり、真撃に出たり、キャッチレスリングもやりましたよね。
KEI 山宮:すごく焦った1年だったような気がします。ケガしてしまったというのが大きかったと思うんですが、ケガしている間の周りの状況を見てて「何とかしなきゃ、何とかしなきゃ」って焦りながら過ごした1年だったような気がします。自分の中ですごく無理したような…。

去年盛り上がったGRABAKAとの対抗戦とかも含めてですか?
KEI 山宮:そうですね。この中に入って行けるのかなとか、そういう不安とか。今までも試合間隔が開いたことはあったんですが、何もできずに開いたのは初めてだったので、練習とか苦しい生活していたので、急に楽になったものだから、すごく気持ちがダレましたね。特に最初の1、2ヶ月は。練習できないし、ほかにやることがあるわけじゃないので、本当なかだるみというか、つまらなかったですね。

対GRABAKAで外から見ていたのと、郷野戦で実際に対戦してみたのとではどうでしたか?
KEI 山宮:外から見ていたときにはお客さんの盛り上がりが凄くわかったんです。美濃輪選手ががんばってたりして、会場の緊張感とか、熱い会場になっているというのがわかったんです。自分が上がった時は、やる前は実感がなかったんです。(昨年10月の)対抗戦で大将になって出ましたけれど、雑誌で合同練習の記事が出たりとか、周りからも煽られたりして、そういわれると自分では流されやすい性格なんで「あ、そうなのか」って無理に意識しちゃった部分がありましたね……

佐々木選手との対戦に向けては?
KEI 山宮:郷野選手とは全くタイプが違うと思いますけど、佐々木選手は気持ちが強い選手だと思うんです。技術も一級品なんですけど、見てて負けず嫌いな性格っていうのを感じるんで、表情も普段と練習では全く違いますし、僕の中では佐々木さんってでかい相手なんですけど、あまり考えないようにしているんですよ。相手を意識すると自分を見失いそうなんで、前回の試合でお客さんやファンを裏切ってしまったという、罪の意識があるんで。本当に申し訳なかったと思うし、そういうのに終わってから気がついたんですよね。こんなにこの対抗戦は大きいものだったんだと。大将に選ばれたということも。そういった意味で1年間ケガした分取り戻すのに必死だったんで、パンクラスの団体のためにとか、会社のためにとか、頭の中にあるんですけど、あるんだけどなかったっていう感じでした。今回の試合もお客さんとか考えると硬くなっちゃうかも知れないですけど、相手どうとかそういうの抜きにして、自分で自分の好きなことできたらいいなと思います。自分が出せればいいなと思ってます。

パンクラスファンの皆さんにメッセージを。
KEI 山宮:ファンの人が「山宮は本当にがんばっているな、こいつがんばってるな」っていう試合を是非見せたいので、「何やってんだ」じゃなくて「がんばってるな」って試合を見せたいので、1月27日はぜひ会場に来てください。