第2試合 ライトヘビー級 (5分2R)
○渋谷修身(2R 0分46秒、ヒールホールド)久松勇二×

本発表では門馬秀貴選手が闘う予定でしたが、練習中の怪我で欠場し、急遽のマッチメ-クで久松選手が出場しました。
私が注目したのは試合前の練習の段階から久松選手の身体のラインがグレ-ドアップされている、という事と落ち着いた練習の仕方も含めて心身共に久松選手というのはアマチュアからプロに本当に少しずつ変って来たなという、そういう好感の持てる立ち居振舞いでした。年末〜正月というところで日常の生活が乱れ易い1月というところで、そういった事も返上して日常をきちんと過しているからこそ、急な参戦でも、きちんと対応する試合が出来たのだと思います。パンクラスismというパンクラス横浜道場と東京道場が力を合わせて行こうという波が出来たのですが、久松選手がこのままのペ-スで行き、この様な選手が出て来ると、パンクラスに新たな波が出来たといっても、うかうか出来ないぞと、あらためて思う久松選手の試合でした。

試合は1R、久松選手が大変思い切りの良い展開を見せました。グラウンドも自ら、どんどん前へ出て行き、ミドルキックもけっこう決まりました。打撃からタックルという形で試合を終始支配しました。渋谷選手はそれに対応して、どうしようか、という形の主導権は久松選手が握った第1Rでした。 ここのところパンクラスの試合自体の組み立てが進化してますから、それに対応する自分のスタイルを少し考え過ぎかなという部分がみられて、以前の様な思い切りの良い渋谷 修身をお客様は観たいんだろうな、という中でスロ-スタ-タ-の渋谷選手が第2Rに入り今回は手堅く行ったなという感じでした。それにしても、取るべき瞬間にスパッと取りに行き試合を決めるというところでは流石、渋谷選手だな、というところでした。2R早々のヒ-ルホ-ルドで渋谷選手は危なげなく勝利という形でした。私はまた早期決着、秒殺の世界が戻ってくると予感してますので、今後このスロ-スタ-タ-のスタイルをきちんと変えて行き、膠着の中から活路を見出すのではなく、自分のやりたい事をやるだけやって、そこから活路を見出して行くというスタイル。そこへ切り替わって行く今年の渋谷選手に注目です。

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