第1試合 ヘビー級戦/5分2ラウンド
○ジェイソン・ゴドシー(1R 1分37秒、チョークスリーパー)多田尾秀樹×

ゴドシー選手が久しぶりの復帰戦をものにしました。ゴドシー選手は我々の前に何年振りにか姿を見せてくれたのですが、現れたのは体の分厚い高圧的な雰囲気のジェイソン・ゴドシーではなく、まさにシェープアップされたスマートなゴドシー選手でした。相変わらず長い腕を駆使して強い力を武器に、そして闘い方はスマートにと、ゴドシー選手は自分のやりたい事をしていました。立ち上がりから小さな打撃で距離を詰めて、組んでテークダウンして、そこからマウントにあっさり乗り換えて、そこから的確な強いパンチを繰出しながら首を狙って行きました。お手本のような練習のような試合でした。それが出来るのもゴドシー選手は長い手でテークダウンが取り易いというのもあるんですが、力みのない、きちんとダメージを与えるパンチの一発一発の威力で、相手をコントロールしている事をあらためて感じました。多田尾選手としては多分、自分の体重97.5kgヘビー級の対戦で、あのような手足が長く、それを身体に巻きつけてプレッシャーをかけて来る、または瞬間的に強い力を使えるような外国人選手との闘いに少し面食らったような感じでした。自分のペースを掴めないままパッケージされてしまいました、というかたちだったと思います。次は多田尾選手の試合のリズムを見てみたいですから、怪我を早く治して次の2戦目に良い試合をしてもらいたい、そんな試合でした。

>>> N E X T