第1試合 「NEO BLOOD TOURNAMENT」一回戦 第1試合 無差別級戦 5分2ラウンド

北岡悟
(パンクラスism)

野沢洋之
(スタンド)

野沢選手の試合は1試合しか見たことがないのですが、北岡選手の寝技はネオブラッドに出ている8名の中でも上の方の技術を持っていると思います。ただ、今のところその技術を守備でしか生かせていない。今まで何戦かしていますが一本勝ちがなく、負け方としてはグラウンドで下になってその流れで判定負けということが多い。逆に勝つ場合はスタンドからグラウンドで上になれた時が勝てた試合という印象があります。野沢選手が勝つにはストライカー出身ということでスタンドの打撃で有利に試合を進められるようにすること。北岡選手が打撃で押されて遠い距離からのタックルを仕掛けた場合、潰して上になるという展開を作れるようになれば野沢選手が有利になるような気がします。北岡選手もismでの練習のほかに打撃の練習をしているので、打撃の技術がどっちが上かというのも勝負の分かれ目になると思います。あと北岡選手が守備にしか使っていなかった寝技の技術を攻めに使えるかどうか? 野沢選手がプレミアムチャレンジで見せたようなのグラウンドでの打撃をどこまで使えるかが勝負の分かれ目だと思います。北岡選手はこれまでの試合で打撃をそれほど使ってないので、それほど自信がないんじゃないかと感じますが、今まで使ってない技術を使ったときに、勝てる試合を落としてしまうんじゃないかという恐怖心もあると思いますので、そういう新しい北岡悟を出して挑めるかどうかもこの試合の見所の一つだと思います。

第2試合 「NEO BLOOD TOURNAMENT」一回戦 第2試合 無差別級戦 5分2ラウンド

アライケンジ
(パンクラスism)

小沢稔
(V-CROSS)

アライ選手はどこか一本切れているところがあって、悩むという思考がないようですので「俺はこれでやるんだから、これで勝つんだ」っていう、悪く言うと単純な人かも知れない(笑)。まぁ美濃輪選手に通じるところもあると思いますけど、美濃輪選手ほどではないような・・・(笑)。非常にアグレッシブで固まりたくないっていう考えがあるようです。試合中は攻めつづけたいという気持ちが強い選手で、相手の出方を見るとかなくて、自分主体で闘うので、見た方にはそういう印象を与える選手じゃないかと思います。レスリングの技術を非常に習得しているしキックボクシングも積極的に取り組んでいて、またアライ選手も好きで練習しているので身に付くのも早いんですが、寝技での技術、関節の取り合いとかポジショニングとかは小沢選手の方が一日の長があると思います。コンテンダーズで小沢選手を見たとき、アマ修斗のチャンピオンと対戦したんですが、小沢選手のひとり舞台だったし、パンクラスゲートでもグラウンドでは試合を優位に進めて、判定があれば小沢選手の(勝ちの)試合でした。ボクシングもやっていて打ち合いにも臨んで、すべてにおいて一枚上の試合をしていたと思います。アライ選手はグラウンドでで小沢選手に勝てないかも知れない。打撃に関してはどちらも上手いので、アライ選手が勝てる部分となるとレスリングになると思います。だからアライ選手の闘い方としては相手にテイクダウンを取られない、グラウンドで下にならないということですね。打撃勝負で勝てないとアライ選手は厳しいかも。雑誌とかでもあまり小沢選手は注目されてないんですが、体格的なハンデがあるにしても自分は優勝候補の一角にいると考えています。アライ選手は厳しい試合になりますけど、(勝てば)勢いにも乗るし、アライ選手がレベルの高い選手だということを再認識させることになりますね。

第3試合 「NEO BLOOD TOURNAMENT」一回戦 第3試合 無差別級戦 5分2ラウンド

門馬秀貴
(A3)

大久保一樹
(U-FILE CAMP.com)

「格闘技通信」誌で優勝候補にあがっている二人ですが、体格的にこの8人のメンバーの中ではアドバンテージがあると思いますね。みんなより一階級上と考えていいのでそういう意味でも有利ですね。門馬選手はORGで見て非常に的確なきちっとした技術を持ってる選手で、基本の動作を高いレベルで出来る選手だなと思いました。あとルックスもいい(笑)。グラウンドはもちろんですが打撃もいいです。パンチがまっすぐ的確に入るのでその辺も脅威だと思います。プロリングスでも伊藤選手にしっかり勝ちましたので、優勝候補にあがっててもおかしくないですね。一方の大久保選手は非常に素直な、腰も低くて格闘技をするような性格には見えないんですけど、格闘技をやっているという(笑)。VS美濃輪戦での負けも、大久保選手がまだ美濃輪選手のレベルにまできてないだけで、非常に面白い試合になったと思います。佐藤光留選手との試合も負けているのはレスリングくらいかなと。決定的に優位なポジションを取られたわけでもないですから。6月には中台選手から一本勝ちをおさめてますから勝つときは一本勝ちですね。大久保選手の寝技は田村選手のジムということもあるかもしれないですが、ゴロゴロしたレスリングをするんですね。中台選手に勝った技もここ最近見ないようなレッグロックで一本勝ちでした。足関節が得意ですね。この試合はどっちがどうしたら勝てるかというのは分からないです。非常に読みにくい試合ですね。意外とあっさり終わるかもしれない。二人ともアグレッシブなので、しっかり終わらせる可能性が高いんじゃないでしょうか?。トーナメントなので硬く来る可能性もありますが、この試合に関しては個人的にも楽しみですね。

第4試合 「NEO BLOOD TOURNAMENT」一回戦 第4試合 無差別級戦 5分2ラウンド

中台宣
(パンクラスism)

鈴木雅史
(U.W.F.スネークピットジャパン)

中台選手はこの間の試合(VS大久保戦)で自信満々だったんですけど、負けた後珍しく猛反省をしてました(笑)。自分のいけないところがわかったと。1年のブランクがあってプロの試合の感覚や厳しさを忘れていたと思います。格闘技を甘く見ることで本当の厳しさが分かってくると思うので、プラスになったのではないでしょうか? 石井選手や謙吾選手に指示を受けて、教わってやっているので同じような失敗は繰り返さないと思います。決めるとしたら打撃での勝負ではないでしょうか? 鈴木選手に関してはいろんな方に聞いたところ、UWFスネークピットジャパンで表舞台に立っている選手は鈴木選手だけのようですね。自分も試合を見たことがないのですが、アマKOKで優勝しているのでキチンとした技術を持っていると思います。宮戸代表や大江選手が中心で指導していらっしゃると思うので打撃は得意だろうなと思います。あとレスリング技術が高い場合は中台選手は苦戦するかもしれない。中台選手はこの辺がキーポイントですね。打撃勝負になるのかなと思いますが、ここは謎ですね。鈴木選手はプロの試合に今まで出てないようなので・・・。鈴木選手がどういう選手か?それ次第ですね。


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