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では、その世界への土台作りになるのではないかと思われる、9/29(日)横浜文化体育館でのVSアレックス・スティーブリング戦に関してお聞きします。スティーブリング選手にはどんな印象をお持ちですか?
佐々木有生:いや、やっぱりVSヴァリッジ・イズマイウ、VSアラン・ゴエス、VS菊田さんじゃないですか。強いですよ、実際。真面目に。菊田さんも強いって言ってましたね。5分3ラウンド。ん〜、ちょっと難しい(相手)ですよね、実際。ホント強い。だってイズマイウ、ゴエスが負けてるわけですよ。どう頑張っても負けてるわけですよ。スタミナありますよね。粘り強いし。

ちょっと古くなりますけど、菊田選手との試合を観ると、菊田選手にテイクダウンは奪われてますよね?
佐々木有生:いや、みんなにテイクダウンされてるんですよ。でもそこから粘るんですよね。しかもスタミナあるし、今体重もアップしてるじゃないですか。あれだけ粘り強くて、動けたらやっぱり強いですよね。世界に向けた土台というよりは、もう世界ですよね(笑)。でもまぁ、グスタボ・シムとそんなに差があるかと言ったら、そこまではないですよね。

グスタボ・シム選手と、スティーブリング選手。どっちが手が合いそうですか?
佐々木有生:どっちもどっちですね(笑)。スティーブリングの方が噛み合うかもしれないですね。とにかくスタミナですよね。いや〜、実際イズマイウ、ゴエスに勝ってますから強いですよね。ゴエスだって、PRIDEのリングで桜庭さんと引き分けてますし、イズマイウだって大山さんに勝ってるわけですよ。本当によく連れて来てくれたなって感じです(笑)。菊田さんだったら「チャンスじゃない」って言うと思うんですけど、もちろんそれは僕も分かってるんです。やらなきゃいけない、自分がそういうものを期待されてる、期待に応えたい。それは僕も重々承知です。でももちろん厳しい試合にはなりますよね(笑)。でも僕が簡単にイズマイウ、ゴエスにやられてしまうかといったらそうじゃないと思うんです。まぁ、そう考えるとやれるかなと。

話せる範囲で結構ですので、勝利のイメージというのはいくつかできてますか?
佐々木有生:いや、イメージはいっぱいありますよ。イメージは。でも、(スティーブリング選手の攻撃は)荒いですからね。乱暴というか。上から蹴ってきたりというのが荒いから、そこをどう防ぐかですね。そこを如何に相手にさせないで、自分のところに持ってくるかですよね。

以前、菊田選手から話を聞いたことがあるんですが、菊田選手は、対戦相手が自分より優っている部分を書き出して、そこでさらに自分が相手より優っている部分を書き出して、それで自分が負けるわけがないと思うようにしているということでしたが・・・。
佐々木有生:それは僕も一緒ですよ。似てますよね。それは受け継いだものじゃないですか。全部計算しますよ。計算というか、こうだからああだろう、こうだからこうなって、ああなっても大丈夫。こうなったらこうすれば良いという感じで。自分が焦る要素を消していくんです。そういうところはすごい考えますね。話は変わりますけど、僕はいつもこう思うんですよ。菊田さんがノゲイラと闘ったように、強いヤツと強いヤツはいずれ対戦するようになってる。そういう運命というか・・・。どちらかが拒むということじゃなくて、自然と引き合うようになってる。ムリーロ・ブスタマンチと菊田さんもそうですよね。それで自分もそれが望まれているんだったら、それはもう自分が闘いたい、闘いたくないじゃなくて、それはもうしょうがないというか・・・。やらなきゃいけないと思ってますし。だから今回のスティーブリングに関しても、ぶっ潰してやろうとか、そういうのはないですね。ホントに良い試合をしたいと思うし。

そのVSスティーブリング戦も含め、今年これからをどういうモチベーションを持って、何を目指して闘っていこうと思ってますか?
佐々木有生:そうですね・・・、ここでまずスティーブリングと試合をして、後はきっちりパンクラスの中で自分がやりたいことを一つクリアしたいなとは思ってますね。

では最後に佐々木選手の試合を楽しみにしていらっしゃるファンの皆さんへのメッセージを。
佐々木有生:面白い試合になるんじゃないですか。お互い(勝負に)いくし。自分の一線を越えられればいいなと思いますね。闘ってる最中に思う「ここだっ!」ていう一線を越えられればいいんじゃないかなとは思いますね。一本勝ちか、一本負けか、判定か?判定でも膠着はあり得ないと思います。強敵ですね。




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